「自民党の嫌われ者」大村秀章が愛知県知事選に出る理由  (日刊ゲンダイ2010/10/16)

なぜ河村市長が…?

来年2月の愛知県知事選挙で名古屋市の河村たかし市長がTVタックルなどでおなじみの自民党衆院議員・大村秀章氏(50=比例東海ブロック)に出馬要請していることが15日分かった。河村は「大村氏は飲み仲間。庶民革命の実現のため出馬して欲しい」とラブコールを送っている。「ン? なぜ、河村市長が自民党の大村氏に??」と思うが、どうも真相は複雑らしい。
「大村氏は日頃の過激な言動から自民党内では人望がなく、浮いた存在。同期の河野太郎が幹事長代理に出世するのを見て相当落ち込んでいました。野党自民党で冷や飯を食わされるぐらいなら、地元の知事にということでしょう。大村氏の方から河村氏にすがったと聞いています」(地元紙記者)


地域政党「減税日本」を設立した河村にとっても、強力な仲間が必要で両者の思惑が一致したのだろうが、これで泡を食っているのが自民党だ。自民党は総務省秘書課長補佐の重徳和彦氏(39)の擁立を決めている。大村出馬では分裂選挙だ。
一方、民主党も元総務省官房審議官の御園慎一郎氏(57)を立てていて、ともに分裂、股裂きになっている。いやはや、愛知はどうなっているのか。