東京第5検察審にもうひとつの疑問 なぜこんなに若い女性が多いのか

(日刊ゲンダイ2010/10/18)

メンバー11人の平均年齢を何度も訂正するなど、次々にデタラメが発覚している「東京第5検察審査会」。民主党の小沢一郎を「強制起訴」する重大な決議をしておきながら、ホントいい加減な連中だ。
もうひとつ、司法関係者の間で“疑問”が浮上している。審査員に若い女性が多すぎるというのだ。これまで全国の検察審で「強制起訴」は、明石歩道橋事故など3回出されているが、女性の審査員は、11人中「4人」「5人」「4人」だった。ところが、今回の小沢事件は「6人」と過去最多になっている。女性が多いと問題があるのか?
「一般的に若い女性は被告に対して厳しい判断を下しやすい。逆に中年男性は常識的な判断をする人が多い。だから、裁判員裁判では、弁護側は女性の裁判員を嫌がります。裁判員裁判では、弁護側も検察側も無条件で4人まで裁判員候補者を不選任と出来るので、女性を排除するケースが多い。ある弁護士会には、まず女性を外せという“裏マニュアル”があるほど。それだけに、東京第5検察審のメンバーの過半数を女性が占めていたことには驚きました」(東海地方の弁護士)
男と女では、それほど判断に差が出るものなのか。明大講師の関修氏(心理学)は言う。
「一般論で言えば、男性が理性で判断するのに対し、女性が思いつきや感情で判断する傾向にあるのは確かです。とくに社会経験の少ない20代の女性はその傾向が強い。その日の気分で判断してしまうことがあるから怖いのです」
いったい、どんな審査が行われたのか。