豪華メシの菅に首相の資格なし (日刊ゲンダイ2010/10/27)


いつもカミさんや“身内議員”と


─気楽な仲間と高級牛肉の日々


スッカラ菅政権の無為無策のせいで庶民生活は青息吐息だが、菅首相(64)の飲食代だけは“天井知らず”になっている。夜な夜な一流ホテルのレストランや高級料亭に繰り出しては、豪華ディナーを楽しんでいるのだ。どこが市民派!? あの麻生首相も真っ青である。
菅首相の“食い道楽”を象徴するのが今月17日のメニューだ。菅はこの日、目をかけている側近の加藤公一首相補佐官(46)と仲良く昼食。場所は、ホテルオークラの鉄板焼き店「さざんか」。最も高い特選神戸牛サーロインが1人前で3万4650円もする超高級店だ。驚いたのは夜。今度はホテルニューオータニに移動して、すき焼き店「岡半」を訪れたのである。こちらも最高のコースは1万8900円。最高級和牛のダブルヘッダーだ。夜のお相手は、伸子夫人(65)。いい気なもんだ、この夫婦は。
芸能人に大人気の赤坂の「叙々苑・游玄亭」も菅のお気に入りだ。この店の特選カルビは1人前6000円。“焼き肉界の王様”なんていわれている。菅は今月だけで2回も訪れた。すごい肉食ぶりである。2日には民主党の本多平直衆院議員(45)ら同僚議員、13日には小川勝也首相補佐官(47)らが一緒だったが、いつも“身内”だ。これほど人脈が薄い首相も珍しいのではないか。
「6日には赤坂のすし店『赤坂 石』で3人の首相補佐官に加え、伸子夫人も一緒に会食しています。16日には代官山のすし店『代官山 韻』で、枝野幸男幹事長代理(46)らと夕食を囲みました。今月は2泊3日のベルギー出張があったにもかかわらず、豪華外食はすでに13回で2日に1回のハイペースです」(事情通)
ほかにも、赤坂の日本料理「たけがみ」(9日)や、同じく赤坂の「球磨川」(19日)、ANAインターコンチネンタルホテルの中華料理「花梨」(11日)と、菅の豪華メシは底なしだ。しかも、いつもどうでもいい連中を引き連れている。だったら、その辺のラーメン屋でどうだ?


◆権力維持しか頭にない

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「菅首相の頭にあるのは権力を手中にし、それを維持することだけです。『庶民派』の看板も権力を手に入れるための手段だったのでしょう。しかし、そのことよりも“身内”としか飲食していないことに驚き、アキれます。首相は企業経営者やシンクタンク関係者、有識者らと会食して情報網を広げるのが当たり前です。トップに立つと、下は都合のいい情報しかあげないからです。それなのに仲間とばかり飲み食いする。これでは人脈もできないし、何も情報が入ってきませんよ」
菅にしてみれば、夜ぐらい気楽にしたいのだろう。「頑張ってください」とか言われて、愚痴ったりしているらしい。やれやれ、重責と孤独に耐えるのが、組織の長の資質ではないか。こんな男に国を背負う資格なし。改めて、痛感するのである。



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