『古川利明の同時代ウォッチング』より  http://bit.ly/cmLAmd



#ほいで、今日(11・6)の夕方、ワシんところにメールでタレコミがあった。名前は名乗っておらんが、おそらく、菱本家の中枢にも食い込んでおるであろう、ヤクザに近いスジと思われ、そんな荒唐無稽のデマカセとも思えんので、参考までに、その文面を以下に記しておく。リアリティがある。内容は、「黒木昭雄の練炭ジサツ」と、例の「2億円の件」だ。

 ・黒木(昭雄)の死は、完全自殺。倅(海上保安官)の携帯に、「オヤジ(例の寺がある墓)のところに行く」とのメールが入っていた。そして、オヤジ(=自分の父親)の墓前で酒をあおり、酔いの力を借りて、車中に。原因は岩手の事件にのめり込み過ぎ、諸方に多額の借金を残した。現にワシが紹介した人物にも昨年、200万円を借りたが、焦げ付かせている。その全てを返済するのは困難で、黒木は死をもって清算するよりテがなかった。

 ・2億円の件について、(『実話ドキュメント』に溝口敦が書いていた)朝堂院の話は、ほぼ正確。河本(敏夫)の秘書とやらが金の大半を持って、ドロンした。繁田が絡んでいたフシがある。金儲けが絡むと、親分も義理もクソもないのがヤクザの本性。繁田コロシは、それを知った菱本家(=5代目)が、山健の幹部にクンロクを入れて実行させたのだろう。計画的だったのは、繁田のクルマの後ろにGPSが付けられていたことでも分かる。

 #「上」のハナシは、タレコミなんで、コレ以上のウラの取りようもないのだが、しかし、そんなにワケのワカらん「ガセ」っていうことでもないと思う。「黒木の死」について、「多額の借金があった」というのは、「さもありなん」で、その「借入先」が、そういった「ややこしいところ」だったとすれば、むしろ、「カネで追い詰められておった」というところだろうなあ。
 もっと言えば、黒木の「多額の借金」が、もし、「事実」として、では、「その理由」は、果たして、「岩手の取材の件」だけだろうかなあ。確かに、岩手のような地方だと、「足場」がないんで、経費がかかるのは分かるにしても、でも、あの「同姓同名の少女」のコロシの取材で、「200萬万円」もかかるもんかいなあ。「他」に何かあったと違うんかいなあ。だとすると、トータルの借入額は、その200萬円では済まんで、もっと沢山あるとみるのが、自然だろうなあ。ただ、この「ややこしいスジからの、借金」というハナシで、だいぶ、ワシも納得できるなあ。少し、スッキリした。おそらく、そういうところも含めて、「お人よし」だったんだろうなあ。
 で、「2億円の件」については、その「河本敏夫の秘書」とやらが暗躍しておるようだが、「神戸の方の人間にカネが流れた」というウワサと、方角的にはイッチするな。っていうのは、河本はセンキョ区の地盤が、兵庫県西部の「播磨」で、神戸も含め「地元」ってことで、秘書らは「足場」があるだろうからなあ。