[証言相次ぐ]｢海保職員なら誰でも見られた｣
(日刊ゲンダイ2010/11/11)
複数の管区で閲覧OK
尖閣映像は何のことはない､衝突ﾋﾞﾃﾞｵを保管する那覇の第11管区海上保安部以外の複数の管区でも閲覧できる状態だったことが分かった｡
中国漁船衝突が起きた9月7日､巡視船が撮影した全映像は11管から海保本庁を経て､神戸の5管を含む複数の管区に渡っていた｡警視庁と東京地検の事情聴取で､衝突映像の持ち出しとﾕｰﾁｭｰﾌﾞへの投稿を認めた5管所属の海上保安官(43)は｢海保の職員なら誰でも見られる状態だった｣と話している｡
海保では全国の各管区で撮影した映像や画像は､ほかの管区の職員らと“情報共有”するため海上保安庁のﾈｯﾄﾜｰｸ内からｱｸｾｽし､ｺﾋﾟｰなどで入手できるよう｢共有ﾌｫﾙﾀﾞ｣に保存｡
どこの管区の職員でもIDやﾊﾟｽﾜｰﾄﾞなどを入力すれば閲覧できることが習慣化しているという｡外部からのｱｸｾｽはﾀﾞﾒだが､海保内のﾈｯﾄ内では誰でも見られる状態だったのだ｡
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