沖縄県知事選スタート 地元に見抜かれている民主党の薄汚さ

(日刊ゲンダイ2010/11/12)

ホンネは寝返り期待で仲井真支持!?

沖縄県知事選がきのう(11日)、告示され、選挙戦が始まった。
新人で前宜野湾市長の伊波洋一氏(58)と現職知事の仲井真弘多氏(71)の事実上の一騎打ち。米軍普天間問題の行方にも大きな影響を及ぼす選挙戦だが、薄汚いのが民主党だ。
どちらの候補も応援せず、自主投票という名の様子見を決め込んでいる。伊波は普天間の「県内移設絶対反対」の立場。一方、仲井真も県外移設を要求しているが、「県内移設絶対反対」とは言わない。本来ならば、民主党は伊波を応援すべきだが、マニフェストを捨てて、辺野古移転の日米合意に走ったものだから、「ホンネは強硬派ではない仲井真支援。当選後、県内移設に寝返ってもらう算段だろう」(ジャーナリスト・横田一氏)とささやかれている。
そのため、所属国会議員には「応援禁止令」を出し、伊波の総決起大会に出席した川内博史衆院議員は岡田幹事長に呼び出され、警告を受けた。
岡田は8日の記者会見で、「選挙が終わったら、対応を考えなければいけない」と今後の「処分」も匂わせた。
このファッショ体質にはビックリだ。沖縄県民の心を踏みにじり、マニフェストを捨てたのは執行部ではないか。それなのに、スジを通す議員をドーカツ、口封じとは、北朝鮮みたいだ。
さて、選挙の情勢はどうなのか。
「大接戦ですが、伊波前市長が頭一つリードしているとの情報もあります。仲井真知事は県外移設を公言した割に支持は伸びていない。1期目も辺野古容認に転じた“前科”があるので、県民は疑心暗鬼の目で見ているのです。普通ならば、2期目の現職知事が圧倒的に強い。伊波氏の支持母体は宜野湾市に限られるのですから劣勢です。それが横一線になっている。それだけ、現職知事や民主党のやり方に不信が広がっているということです」(地元紙記者)
民主党は自主投票といいながら、泡を食う結果になるかもしれない。



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