●改ざんで検察官適格審査会 議員要求、異例の開催
(共同通信 2010/11/16 20:40) http://p.tl/xew9


 大阪地検特捜部の証拠改ざん隠ぺい事件をめぐり、検察官を罷免できる「検察官適格審査会」が16日、法務省で開かれた。

 10月に新たに委員に選出された検察改革に意欲的な民主党の川内博史衆院議員らの要求を受け、異例の開催。審査会長の松尾浩也東大名誉会長が冒頭、「審査会も一連の事件の正確な認識を持つことが必要だと考えた」とあいさつした。

 法務省によると、この日は、刑事局の担当者が事件の経緯のほか、最高検が進める厚生労働省の文書偽造事件の検証、法相が発足させた私的諮問機関の現状を説明。次回は年内をめどに開き、さらに説明を受け、適格性を問う必要がある検察官がいると判断すれば、審査を始める。

 審査会は通常、ほぼ年1回開かれており、今年は2月にあった。

 法務省によると、1948年の設置以降、個別の検察官に対し審査されたのは2例。実際に罷免されたのは、92年に1年余り行方不明になった唐津区検(佐賀県)の副検事1人だけで、大半は会議を開いても審査開始の決定に至らずに終結している。



●仙谷長官により重い責任=尖閣対応で異例の言及-西岡参院議長
(時事通信 2010/11/16-20:33) http://p.tl/z5hB


 西岡武夫参院議長は16日の記者会見で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の責任について、「官房長官の方が重い。一連の事柄について、責任を問われてしかるべきではないか」と指摘した。与党に推されて選ばれた議長が閣僚の責任に言及するのは異例で、波紋を呼びそうだ。
 その理由として、西岡氏は「(中国人船長の)釈放時に仙谷氏は首相臨時代理だった。これは大きな違いだ」と強調した。ただ、責任の取り方に関しては、一般論とした上で、「本来閣僚は自ら責任を取るべきであり、野党から不信任を突き付けられてどうこうするのは、政治家としていかがなものか」と述べるにとどめた。 
 一方、西岡氏は、政府の行政刷新会議による事業の「再仕分け」について、「自分で概算要求をつくりながら、仕分けの対象にするのは論外だ」と疑問を呈した。



●自民、仙谷氏らの問責検討 法相や国家公安委員長も
(共同通信 2010/11/16 18:46) http://p.tl/nLnc


 自民党は16日、中国漁船衝突事件と映像流出をめぐり、仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相に対する参院での問責決議案提出に向け検討に入った。柳田稔法相と岡崎トミ子国家公安委員長への問責決議案提出も浮上している。

 仙谷氏らへの問責に関し、公明党は慎重な姿勢を示している。自民党は2010年度補正予算案を審議する参院予算委員会で仙谷氏らを徹底追及する方針を役員会で確認。新たな問題点をあぶり出し、問責提出に向けた環境づくりを目指す。

 参院は野党が過半数を占めているため、問責決議案が可決されれば、菅政権は厳しい立場に追い込まれる。

 石原伸晃幹事長は午前の記者会見で仙谷氏らの不信任決議案に公明、共産、みんなの党などが賛成したことに触れ「野党5党で不信任を示したことは大きい」と述べ、参院での野党共闘構築に自信を示した。


●自民、問責提出へ気勢=カギ握る公明-国会
(時事通信 2010/11/16-21:04) http://p.tl/1Tah


 2010年度補正予算案の衆院通過を受け、与野党の攻防は、中国漁船衝突事件の映像流出に関する政府の責任問題に焦点が移る。参院では野党が多数を占めており、自民党は仙谷由人官房長官らに対する問責決議案を可決し、菅政権を一気に追い込みたい考えだ。同案が可決するかどうか、半身の構えを取る公明党の動向がカギを握る。
 「野党5党で不信任の意思を示した意義は大きい。参院で引き続き徹底追及をし、適切な対応をしてほしい」。石原伸晃幹事長は16日の役員会で、仙谷氏らへの不信任決議案をめぐる衆院採決時の野党の結束を自賛するとともに、参院側に対し、今の攻勢を続けるようハッパを掛けた。
 自民党は単独提出した不信任決議案に、公明、共産、みんな、たちあがれ日本の各党が賛同したことで、参院での野党共闘にも手応えを感じている。問責決議案について、補正予算案の採決直前か会期末の提出を検討。内閣支持率の低下も追い風に、「今が攻め時だ」(自民党幹部)と意気込む。しかし、自民党だけでは過半数に届かない。野党のうち、共産、みんな両党は問責決議案に賛同するとみられ、19議席の公明党の対応がポイントとなる。同党の山口那津男代表は15日の記者会見で「問責提案も重要な選択肢」と踏み込んだ。その一方で、「問責の効果は政府・与党がどうとらえるかにかかっている。提出者の意志だけで定まらない」とも指摘した。
 公明党は来春の統一地方選を重視。山口氏が問責決議案の効果に疑問を呈した裏には、早期の政権打倒に傾く自民党に肩入れした結果、衆院解散に発展するのは避けたいとの本音も透ける。公明党との幹部協議を定期的に開催、密接な連携維持を狙う自民党側の思いとは裏腹に、公明党からは「問責よりも、流出事件の真相解明の方が優先だ」(幹部)との声も出ている。



●会談2分間!小沢氏言葉少な…議場で岡田氏と
(読売新聞 2010年11月16日20時14分) http://p.tl/otZP

衆院本会議で話す民主党の岡田幹事長(左)と小沢元代表=田中秀敏撮影 民主党の岡田幹事長は16日、国会内で小沢一郎元代表と約2分間、会談した。

 両氏の会談は今月4日以来。小沢氏の国会招致問題について意見を交わしたとみられる。

 会談は、岡田氏が衆院本会議場で小沢氏の席に歩み寄り、空いていた隣席に座る形で行われた。

 岡田氏が積極的に話しかけ、小沢氏は時折うなずいたが、言葉少なだった。会談後、両氏とも記者団の問いかけには一切応じなかった。

 4日の会談では、岡田氏が、小沢氏の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件について、衆院政治倫理審査会(政倫審)で説明するよう求めたが、小沢氏は拒否した。

 岡田氏は再会談の機会を模索していたが、小沢氏側の「仰々しく会談を要請されても困る」(周辺)との意向も配慮し、前回と同様、議場での接触を図ったとみられる。



●「法相は答弁2つ覚えておけばよい!」 柳田法相、国会で陳謝
(産経新聞 2010.11.16 21:06) http://p.tl/uGC8

 沖縄・尖閣諸島沖での中国船衝突事件などで「個別事案への回答は差し控えたい」を連発してきた柳田稔法相が「これで国会を切り抜けた」と自慢していたことが発覚し、16日の衆院法務委員会で陳謝した。

 柳田氏は14日、地元・広島市で開かれた大臣就任祝賀パーティーで「個別の事案は…」と「法と証拠に基づいて適切にやっている」という常(じょう)套(とう)句2つを紹介。「法務相はいいですよ。2つ覚えておけばいいんだから。何回使ったことか…。これでだいぶ切り抜けて参りました」と発言した。

 これを自民党の河井克行氏が「国会議員への答弁をばかにすることは、国民をばかにすることだ」と追及。柳田氏は「身内の会合だった」などと釈明したが、収拾がつかず、最後は「誤解を与えるような発言をおわびします。委員会審議では真(しん)摯(し)な答弁を心がけたい」と頭を下げた。