政局風雲急 菅首相、それでもやめられない高級外食三昧

(日刊ゲンダイ2010/12/6)

麻生元首相のバー通いを批判したのは誰だ
何が「熟議の国会にしたかった」だ――。もはやレームダック状態の菅政権。永田町では1月解散説も流れ始めているが、当の本人はどこ吹く風。相変わらず高級料理に舌鼓を打つ毎日だ。
国会は仙谷官房長官や、馬淵国交相の問責決議が参院で可決され、野党が審議拒否のまま終了するという異例の事態。にもかかわらず、菅はきのう(5日)夜も、東京・武蔵野市の日本料理「きんとき」で伸子夫人とノンビリと夕食を楽しんでいるから緊迫感ゼロだ。
「カミさんと外食している場合じゃないでしょう。仙谷、馬淵に対する火種は残ったままだから、年明けの通常国会が冒頭からグチャグチャになるのは目に見えているし、外交面だって中国との関係も冷え込んだまま。北朝鮮問題も終わってはいない。宰相なら知恵を絞るため、寝食を惜しんで走り回ってもおかしくない時期ですよ」(政治ジャーナリスト)
まさか夫人にアドバイスを求めているんじゃないだろうな。政局の緊迫をヨソに、この男の頭の大半は毎夕のメシの献立で占められているようだ。ここ2カ月間の外食を見ると、すし、中華料理、日本料理など高級料理店通いが目立つ。ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳会議や、APEC(アジア太平洋経済協力会議)などの「ディナー付き公務」以外はほとんど食べ歩き状態なのだ。
ごひいきの中華料理「星ケ岡」は、「気仙沼産ふかひれの姿煮」が約8000円、「あわびと椎茸、たけのこの醤油煮」が約6000円。皇室がお忍びで来店するというすし店「赤坂 石」は、1人あたりの平均価格が1万円以上である。外交オンチのせいか、洋食はほとんど食べない“偏食”が特徴だ。
「菅は08年に当時の麻生首相がバー通いを報じられると『庶民感覚からかけ離れている』と批判していたが、自分が今、全く同じことをやっている。9月の代表選で叫んでいた『1に雇用、2に雇用』はどうなったのか。相変わらず小沢を追い出すような発言を繰り返しているが、『412人内閣』は忘れたのか。やることなすことすべてデタラメです」(民主党関係者)
庶民派が聞いて呆れるではないか。


【菅首相の外食歴】
12月5日
東京・武蔵野市の日本料理店「きんとき」
12月4日
東京・内幸町の帝国ホテル。すし店「なか田」
12月3日
東京・赤坂の「DINING一蔵 赤坂店」
11月28日
東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。中国料理店「星ケ岡」
11月27日
東京・永田町の山王パークタワー。中国料理店「溜池山王聘珍樓」
東京・新宿の日本料理店「神楽坂和楽」
11月24日
東京・東麻布の中国料理「富麗華」
11月14日
東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。中国料理店「星ケ岡」
11月7日
東京・神楽坂の日本料理店「神楽坂 久露葉亭」
11月5日
東京・平河町のすし店「蛇の新」
11月4日
東京・赤坂の日本料理店「赤坂紙音」
11月3日
東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急。中国料理店「星ケ岡」
11月2日東京・赤坂のすし店「赤坂 石」
10月27日
東京・永田町の日本料理店「北大路 赤坂茶寮」
10月22日
東京・永田町の日本料理店「黒沢」
10月21日
東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂。ラウンジ「トップオブアカサカ」
10月17日
東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。すき焼き店「岡半」
10月16日
東京・代官山のすし店「代官山 韻」
10月15日
東京・六本木の日本料理店「さかなや富ちゃん六本木店」
10月13日
東京・赤坂の焼き肉店「叙々苑 游玄亭赤坂」
10月11日
東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京。中国料理店「花梨」
10月8日
東京・赤坂の日本料理店「赤坂たけがみ」
10月6日
東京・赤坂のすし店「赤坂 石」
10月2日
東京・赤坂の焼き肉店「叙々苑 游玄亭赤坂」
10月1日

東京・赤坂のすし店「赤坂 鮨金ちゃん」





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