来月13日の民主党大会で火ダルマ! 菅は「森喜朗」になる

(日刊ゲンダイ2010/12/7)

小沢一郎の予言通りになってきた

ボロボロになりながら、なんとか臨時国会を乗り切った菅首相は、ホッと一息ついているらしい。しかし、菅内閣の危機はこれからが本番だ。最大のヤマ場は、来年1月13日の党大会にやってくる。この場で一気に辞任に追い込まれる可能性が強まっている。

◆連戦連敗にも危機感なし

「菅首相は第2の森喜朗になるのではないか」――。民主党議員が口々に、そう言い始めている。
01年3月の自民党大会で“辞意表明”に追い込まれた森首相と同じ運命をたどるというのだ。
「不人気の森首相に引導を渡したのは、地方議員の反乱でした。とくに都議選を6月に控えた都議たちが『森首相では選挙を戦えない』と声を上げたことが大きかった。都議たちは、党大会当日、会場の日本武道館周辺で退陣を求めるビラまで配った。それがTVなどで取り上げられ、大問題になった。支持率10%でも政権にしがみついていた森首相に、地方議員がトドメを刺した格好でした」(政界関係者)
菅首相が第2の森喜朗と言われるのは、状況がソックリだからだ。小沢一郎も周囲に、「菅内閣は地方への危機感が薄い。地方議員の反乱が起これば民主党政権が根っこから崩れてしまう」と漏らしはじめている。
実際、このままでは地方議員が1月13日の党大会で一斉に蜂起しておかしくない。

「来年4月に統一地方選を迎える民主党の地方議員の危機感は相当なものです。『菅首相では全員落選だ』と悲鳴をあげている。なにしろ、菅首相になってから民主党はあらゆる選挙で敗北している。参院選、和歌山県知事選、福岡市長選、松戸市議選……。来週12日の茨城県議選で負けたら国政、知事選、市長選、市議選、県議選と『敗北の5冠王』です。地方議員が怒っているのは、選挙で負けても菅執行部に危機感がないこと。負け癖がつき、負けるのが当たり前になっている。もし、茨城県議選でも大敗したら、間違いなく地方の不満が爆発する。ちょうど、1月13日の党大会には地方議員が多数出席するだけに、首相退陣を求める緊急動議が提案される可能性だってある。緊急動議は可決されておかしくない。さすがに、緊急動議が出されたら菅首相も恥ずかしくって、辞任せざるを得ないでしょう」(民主党事情通)

菅首相は年明けに「内閣改造」をして、政権を立て直すつもりらしいが、その前に森喜朗に相談してアドバイスを受けた方がいいんじゃないか。




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