●大村氏除名に抗議 自民中堅ら15人、支援グループ
(中日新聞 2010年12月9日 夕刊) http://p.tl/6g60

 来年2月の愛知県知事選に出馬する大村秀章衆院議員(50)に対し自民党本部が除名を求めた問題で、菅義偉元総務相ら中堅、若手の党国会議員が9日、谷垣禎一総裁に「大村氏は党に長年貢献した。乱暴な処分で不当だ」などと抗議した。

 これに先立ち、菅氏や河野太郎氏ら15人は大村氏を支援する国会議員グループ「愛知県知事選挙を考える有志議員の会」を設立。知事選への対応をめぐり、自民の執行部と中堅、若手が分裂する展開となった。

 この日、訪れたのは菅氏のほか、平沢勝栄氏ら有志議員の会のメンバー9人。この中で、自民愛知県連が擁立した元総務省課長補佐の重徳和彦氏(39)について「勝算がない。推薦して敗北すれば統一地方選での党への影響が大きい」と、県連が求めている党本部の推薦見送りを求めた。

 同会は今後、除名処分の決定への異議申し立てを大村氏に働き掛ける一方、知事選で大村氏を応援するため県内入りするという。

 県連は11月末、大村氏の除名と重徳氏への推薦を要請。大村氏は今月3日に離党届を提出したが、党紀委員会は8日、「重徳氏擁立後に大村氏が出馬表明したのは反党行為」(山東昭子委員長)として除名を決めた。

 大村氏は本紙の取材に、「同志の応援は大変ありがたい。除名への異議申し立てを行いたい」と話している。



●1万641人異議同意 市長側リコール署名で発表
(中日新聞 2010年12月8日) http://p.tl/bnlT

 名古屋市議会の解散請求(リコール)の署名審査で無効判定された2万1000人に代わり、一括で異議申し立てした河村たかし市長の支援団体は7日、署名者への意向確認を締め切り、1万641人から異議に同意する確認書が届いたと発表した。

 団体は8日から10日まで市内16区の選管へ確認書を提出し、異議は署名者本人からの意思であることを示す証拠書類にする。

 団体による一括異議のほか、個人からの異議も8200人分(団体分の重複含む)ある。個人分は7日までに審査を終えた5区、1314人のうち、928人の無効署名が有効となった。8日は7区の選管で審査が行われる。17日ごろまで行われる審査で、1万2000人の無効署名が有効に変わればリコールが成立する。



●」竹原市長失職 リコール賛成過半数/阿久根
(南日本新聞 2010 12/06 00:53) http://p.tl/d6h -

解職が決まり、記者の質問に答える竹原信一市長=5日午後11時13分、阿久根市脇本 阿久根市の竹原信一市長(51)の解職(リコール)の賛否を問う住民投票は5日投票が行われ、即日開票の結果、解職賛成7543票、反対7145票となった。賛成票が有効投票総数(1万4688)の半数を超え、竹原市長は即時失職した。地方自治法の規定に基づき、出直し市長選挙は6日から50日以内に行われ、来年1月に実施される。
 竹原市長は親族の会社事務所で会見。「住民投票は市民が市政を考えるいい機会になると前向きにとらえてきた」と述べた。
 出直し選には竹原市長と、同リコール委監事の西平良将氏(37)=同市脇本、養鶏業=が立候補を表明している。
 住民投票は、議会に諮らず、専決処分による政策を強行するなどしてきた政治手法の是非が争点だった。過去2回の選挙で選ばれた市長に対し、市民が直接請求で「不信任」を突き付けた。
 解職運動を先導してきた市民団体「市長リコール委員会」の川原慎一委員長(42)は「非常に厳しい結果。気を引き締め直したい」と話した。
 竹原市長は市議1期目の2008年8月、任期満了に伴う市長選で初当選。議会の不信任案可決で失職したが、09年5月の出直し選で一騎打ちを制した。
 再選後は職員懲戒免職処分などをめぐる裁判所判決や議会議決を無視し、順法意識を問われた。議会を招集せずに専決処分を乱発、知事から是正勧告を受けた。一方で「市民本意の市政」を掲げ、官民格差是正を訴えた。
 市長失職に伴う職務代理者には、竹原市長が専決処分で副市長に選任した元愛媛県警巡査部長の仙波敏郎氏(61)が就く見込み。
 5日の有権者は1万9756人。投票総数は1万4941(有効1万4688、無効253)。投票率は75.63%で、前回市長選の82.59%を6.96ポイント下回った。竹原市長の前回得票数は8449票だった。


●出直し阿久根市長選は1月16日投開票 市議補選も
(南日本新聞 2010 12/08 06:30) http://p.tl/Wkoo

 阿久根市選挙管理委員会(4人)は7日、臨時委員会を開き、竹原信一市長失職に伴う出直し市長選を来年1月9日告示、同16日投開票と決めた。今議会で本会議場に立てこもり、除名処分を受けた市議2人の失職に伴う補欠選挙(欠員2)も同じ日程で行う。
 市長選には竹原氏=同市脇本=と、市民団体「阿久根の将来を考える会」発起人の西平良将氏(37)=同、養鶏業=の2人が立候補を表明している。
 市議補選は欠員が定数(16)の6分の1に満たず行われない予定だったが、公職選挙法は欠員が出た後に選挙(今回は出直し市長選)が設定された場合、同じ日の補選実施を規定している。
 選管は鳥飼公貴委員長が一身上の都合で6日辞任したことを受け、新しい委員長に有田勇吉委員(71)=同市波留=を互選した。
 2日現在の有権者は1万9903人(男性9121人、女性1万782人)。


●阿久根市 前市長の出入り制限要請書を受け取らず
(南日本新聞 2010 12/09 11:25) http://p.tl/hmFZ

 阿久根市の市民団体「阿久根の将来を考える会」の川原慎一会長は8日、失職した竹原信一前市長の市長室への出入りを無制限に許可しないよう求める要請書を市役所に提出しようとしたが、大河原宗平総務課長は「趣旨は伺った」と述べ、受け取りを拒否した。
 要請書は「竹原氏は昨年の不信任案可決で失職した後、市長室への出入りを繰り返した。今回の解職投票で失職した竹原氏は一般人となっており、利益供与的な取り扱いがないよう、公平で適正な施設管理の徹底を強く求める」との内容。
 川原会長は「異論を唱える市民の声を聞こうとしない姿勢に失望した」と話した。