わかっているのか!? 公明党の連携条件は仙谷切り

(日刊ゲンダイ 2010/12/11)

小沢切りで突っ走る 岡田執行部は大バカだ
─小沢一郎元代表の国会招致を狂ったように求めている民主党執行部。岡田幹事長らは小沢招致を政権浮揚と公明党との連携のカードに使うつもりだが、大バカだ。どちらも“効果”はないからだ。小沢が国会に出てきて説明したところで、菅内閣の支持が戻るわけではないし、公明党が民主党に協力する場合、その条件はズバリ、仙谷切りなのである。
民主党はホント、アホなことで党内抗争をしているものだ。
岡田執行部は週明け13日にも役員会を開き、政治倫理審査会での議決、小沢の招致を決めたい考えだが、小沢グループは猛反発している。

小沢が国会に出てきて説明したところで、執行部が描くような支持率回復や野党との連携・協力が実現するわけではないからだ。小沢側近議員はこう言った。
「いま小沢問題が国民の関心事ですか? 執行部はいきなり、ケンカを売ってきたようなもので、わけがわからない。茨城県議選を前に一致団結が必要な時に、党内抗争を煽ってどうするのでしょうか」
党内のゴタゴタが長引けば、民主党の支持率が加速度的に下がっていく。岡田執行部は自ら首を絞めているようなものだ。
「小沢招致を実現させれば、公明党などが通常国会で協力してくれるというのも幻想です。小沢招致が済めば、次は問責閣僚の辞任だとなる。学会・公明党は仙谷官房長官を蛇蝎のごとく嫌っているのですからなおさらです」(永田町関係者)


仙谷と公明党の漆原国対委員長は司法修習生の同期だが、谷垣自民党総裁と山口公明党代表も修習生同期だ。「同期だから仲がいいってわけじゃない」と公明党の幹部はクールだ。


◆コドモのような執行部は危なっかしくて見てられない

そのうえ、民主党の鉢呂国対委員長が無能の極みなのである。
「公明党の漆原さんに『小沢招致の議決で協力してくれ』と頼みに行ったときも、『社民党との連携なんか関係ないんだ』などと暴言を吐いている。小沢氏が議決を無視した場合の党内対応についても、できもしない離党処分を口走り、相手に『コイツ、大丈夫か』と思われている。そういえば、柳田前法相辞任のときも鉢呂さんは漆原さんに『柳田は昨日辞めました』と報告に来ただけでしたね。補正予算への協力を取り付けるわけでもなく、ただのメッセンジャーでした」(国会関係者)
こんな国対委員長が与野党協力の舞台回しをやっているのである。石頭の岡田とのコンビは最悪だ。
コドモみたいな民主党執行部が小沢をイケニエにしようとしている構図は危なっかしくて見てられない。




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