弘中、若狭弁護士、自由人権協会のシンポジウムのバトルを鳥賀陽弘道氏(@hirougaya)が呟く。http://togetter.com/li/78670


まったく期待していなかったのだが、じょゆ13日夜6時~8時に東京霞ヶ関の日本弁護士会館であった自由人権協会のシンポジウムはおもしろかった。村木厚子局長事件の弁護団長、弘中焞一郎弁護士と若狭勝•元東京地検特捜副部長が4人のパネリストにいたので、おもしろくないはずがない。


若狭元副部長が「可視化すれば暴力団犯罪の5割、特捜事件の3割は立件できない」と発言すれば、弘中弁護士が憮然とした顔で「そんな脅しに屈してはいけない!」と発言するあたりで対決ムードは最高潮(笑)。

いや、若狭元副部長は良心的な方だと思う。「昔の特捜はちゃんとしていたじゃなくて、昔から危うかった」とちゃんと言ったから。


会場から「若狭さんは特捜時代にストーリーに沿ってムリムリ調書を取ったことはありませんか?」と突っ込まれて「いや、あの、ストーリーを描いた為ことはまあ、否定しません。自分ではムリムリのつもりは決してないんですが、取られた方にすれば、ムリムリと感じたことが、なかったとはいえない(続)

と今にして思えば、そう思えます」と汗かきながら正直にいったことは好感が持てた。「弁護士になってみると、被疑者の接見ってすごく不便だ。検事時代には気付かなかった」というあたりも正直でよろしい。笑

弘中弁護士「冤罪を防ぐためには、暴力団犯罪や特捜事件の検挙率が落ちるくらい国民は腹をくくるべきだ!!」と言い切ったのが爽快だったなあ。いいシンポジウムでした。


若狭元特捜副部長が「検事やめて1年9ヶ月経ちましたので、体の血液の7割は弁護士、3割は検事になりました!」と正直な自己紹介。ところが自由人権協会の司会者は「きょうは、ぜひ、検事の血で御発言を!」「決して対立ムードをあおるわけではありません!」とニコニコしながら発言したのものおかしかった。


ついこの前まで「元東京地検特捜部副部長」っていえば、ピカピカのブランドだったのに、急にネガティブブランドになって若狭さん気の毒ですなあ。


弘中弁護士が「勝利凱旋将軍」みたいに威勢が良くて、若狭弁護士が「私は冤罪を防ぎたくて検事になったんです!!」と弁明するあたり、なんだかおかしかった。笑 東京地検も高検も最高検も200mくらいの場所なんですけどね 笑。


若狭元特捜副部長「暴力団の親分や、上の政治家の関与を自供するような供述は、取り調べを可視化したら、こいつがしゃべったんかってバレてしまうからもう取れない」


今野東参議院議員「政治資金規正法が厳しくなったので、裏金で数千万、数億円なんて渡すことはもう不可能だ。それでも特捜部は旧来型の手柄をほしがるから劣化したのではないか」


今野東参議院議員「巨悪なんてもう存在しないのではないか。特捜部は必要なのか」


今野議員は選挙違反の連座制で失職した経験あり。


弘中弁護士が乗りに乗って「可視化して冤罪が減るなら検挙率が下がることはハラをくくれ!」と一喝すると、若狭元副部長(ずっとこの肩書きもかわいそうだ)が「いやいやいや、私は可視化に賛成なんですよ」と自己弁護に回るあたりが、弘中凱旋将軍まさに破竹の勢い。特捜検察はOBも地盤沈下して気の毒。