[小沢招致 不毛役員会]アホか!岡田幹事長・仙谷官房長官の大罪

(日刊ゲンダイ2010/12/14)

愚か過ぎる言動に国民はウンザリ

はっきり言う。岡田幹事長は、頭がおかしいんじゃないか。小沢元代表を「政倫審」に引きずり出すと騒ぎに騒いだ揚げ句、結局は、「もう一度会って話す」「処分は想定していない」だと。状況は全く変わっていないのに、ただただ党内の亀裂を世間にさらし、自ら民主党への信頼を失墜させるアホらしさ。問責決議を受けた身なのに、このバカ騒ぎを利用する仙谷官房長官の狡猾さも許せない。
小沢憎しで「政倫審」実現に前のめりになっていた大マスコミも、さすがにズッコケた。13日午前中まで、岡田は多数決になってでも役員会で小沢招致の決議方針を決めるとみられていたからだ。
しかし、役員会は紛糾することなく予定通り1時間で終了。岡田は「小沢元代表に話し合いを申し込みたい。会談できる保証はないが、早急に会ってほしい」とトーンダウン。国会内で小沢と会った1カ月前に戻ったような先送り発言だったのだ。
「役員会は賛否両論だった。岡田幹事長は小沢さんの政倫審招致の方針を決めるよう提案し、渡辺選対委員長ら反小沢系は賛成したものの、参院幹部は反対。最終的に、輿石参院会長が『幹事長に任せよう』と発言し、一任が決まった。輿石さんたちは、『来週は予算案決定があるし、先送りで時間切れになる』と計算している。小沢系は血判状を作ったり、両院議員総会開催を求める動きを強め、党内対立が激化した。これに岡田さんもおじけづいたのか、いったん冷却期間を置こうとしたのでしょう。しかし、小沢さんと再度会って打開策が得られる見通しはないし、小沢さんが政倫審出席を拒否しても、岡田さんは『処分は想定していない』と言う。だったら何のために大騒ぎをしているのか意味不明です」(中間派の議員)
こんなテイタラクだから、党内抗争が十八番の旧態依然の自民党・谷垣総裁に、「民主党は内部の権力闘争に時間を浪費している」と言われる始末だ。


一方、岡田への反発が党内で高まるのを涼しい顔で眺め、「(小沢氏は)自主的に出席していただき、政倫審設置の趣旨に沿って行動して欲しい」と言い放つ仙谷も噴飯モノだ。
内閣支持率が急落しているのは、小沢のせいでも何でもない。菅政権の実行力のなさに国民が愛想を尽かしているからだ。
仙谷は小沢のことをとやかく言う前に、自分の問責決議の後始末をどうするか菅と相談でもしたらどうか。
「今回の『政倫審』騒動は、結果的に仙谷さんの問責決議を世論に忘れさせる狙いがあった。岡田さんは仙谷さんに利用されているだけ。哀れですねえ」(小沢派の議員)
党内亀裂はますます深まり、国民の支持はドンドン離れていく……。
東大出の秀才のくせに、やっていることは岡田も仙谷もアホとしか言いようがない。




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