[青少年条例可決]都のマンガ規制に出版社猛反対

(日刊ゲンダイ2010/12/14)

過激な性描写のある漫画やアニメの販売規制を目的とする都青少年健全育成条例改正案について東京都議会総務委員会は13日、民主、自民、公明の賛成多数で可決した。15日の本会議で成立し、来年7月以降発行の漫画やアニメに適用される。
改正案は、強姦など刑罰法規に触れる性行為や近親相姦などを「不当に賛美・誇張」して描いた漫画などを販売規制の対象にしている。都議会最大会派の民主党などが「規制対象があいまい」と反対し、6月議会で否決されたが、都は同党の意見を踏まえ内容を修正し、12月議会に再提出。同党は修正内容を評価し賛成に回った。漫画家らの創作活動を萎縮させるとの懸念があることを受け、条例の慎重な運用などを求める付帯決議も行った。
漫画家や出版社は「表現の自由を侵害する恐れがある」として反対を表明。講談社など出版10社は来年3月の東京国際アニメフェアへの参加を拒否。集英社はアニメ化作品の出展を認めない方針だ。




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