きょう激突 小沢余裕岡田を挑発

(日刊ゲンダイ2010/12/17)


◆「彼は臆病なんじゃないか」
小沢元代表の「政倫審招致」問題は、きょうあすがヤマ場になってきた。岡田幹事長の出席要請に対し、小沢氏はきょう(17日)正式に「出席拒否」回答をする。メンツが立たない岡田幹事長は果たしてどう出るのか。
「岡田幹事長のバックにいる仙谷官房長官は、尻を叩いている。出席を拒むなら、国会で議決すればいい。その議決も無視するなら、小沢氏を離党勧告、除名処分に追い込むしかないというシナリオです。岡田幹事長がそれに従うのかどうか。踏み切ったら、いよいよ政局です」(民主党事情通)
それを百も承知のうえで、昨夜、鳩山由紀夫前首相、輿石東参院議員会長と会談した小沢氏は、岡田幹事長をからかった。
「直接要請があれば、喜んで会う。(岡田幹事長は)何を恐れているのか。臆病なんじゃないか」
岡田幹事長が党職員を通して、出席要請したことに対しても、小沢氏は拒否回答を党職員を通して伝えるという。完全におちょくっているのだ。
小沢氏がここまで岡田幹事長を挑発したのには理由がある。“勝てる”計算が立ったのだ。
「小沢グループの署名集めは水面下で進められているが、もう両院議員総会を開くだけの人数が集まったようです。総会を開いて、民主党の低迷は総理と官房長官の失政にあると、菅内閣を突き上げる。ある幹部は“一気に勝負をかける”と自信まんまんです。これでは仙谷官房長官も岡田幹事長も動くに動けない。小沢氏は、激突しても勝てると踏んだから、あの発言になったのでしょう」(前出の事情通)
仙谷敗北の日が近づいたようだ。




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