無能首相“連戦連敗”でガケっ縁 お膝元市議選に蓮舫&伸子夫人投入の断末魔

(日刊ゲンダイ2010/12/24)

ここで負けたら完全にアウト――。

今度の日曜(26日)が投票日の西東京市議選に菅首相は戦々恐々だ。ただでさえ「菅政権になって以来、選挙は連戦連敗」と揶揄されているのに、お膝元の東京で敗れたら、政権の求心力がゼロになってしまう。さすがに首相自ら現地入りするわけにはいかないから、“分身”を投入してなりふりかまわぬ選挙応援に躍起になっている。
告示日に、伸子夫人がマイクを持ったかと思えば、昨日(23日)は蓮舫行政刷新相が駆け付けた。西武線の田無駅前とひばりケ丘駅前の2カ所に立ち、「事業仕分け」の成果などをアピールしたが、聴衆の拍手はまばらだった。
「民主党の現有議席は5。議席倍増のため2ケタの候補者をという声もありましたが、現職5人、新人2人の合計7人に絞り込んだ。西東京市は中選挙区時代は菅さんの選挙区で、現市長は元民主都議。7人全員が当選して当たり前の圧倒的な民主党の牙城です。しかし、この逆風ですから、全員当選は難しい。『ヘタしたら4、5議席』なんて厳しい予想もあります」(都政記者)
大敗した茨城県議選でも、民主党は大臣を何人も投入して狂ったような選挙戦を展開したが、今度は人口20万人弱のちっぽけな自治体の市議選だ。定数28を候補者34人で争っていて、落選するのは6人だけ。わざわざ首相夫人と多忙な大臣が応援に入るような選挙なのか。
「菅首相と岡田幹事長は『連戦連敗』という言葉に神経質になって血が上っている。23日は、蓮舫大臣だけではなく、東京選出の手塚仁雄と初鹿明博の2人の衆院議員も応援に入りました。とにかく必死です」(民主党関係者)
なぜか河村たかし名古屋市長と北海道選出の松木謙公衆院議員も姿を見せたが、こちらは個人的な縁で民主候補の応援に入ったとか。松木は「小沢派だ、菅派だ、とか言っている時じゃない」と挙党一致を訴えていた。これが菅の耳に届けばいいのだが、狂気の権力亡者は、自己保身のために暴走するのみだ。




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