虚飾!無能!悪あがき男は野垂れ死にする (日刊ゲンダイ2011/1/5)

◆小沢・仙谷切りでも展望ゼロ

無能首相の悪あがきが続く。菅は4日、内閣改造・民主党役員人事を今月14日にも行う意向を表明。13日の民主党大会後、間を置かずに新体制をスタートさせ、通常国会の召集日は当初予定されていた21日から28日にずらす方向で再調整するという。
「経済状況は待ったなしなのに、1月下旬まで国会を開かないなんて、国民生活をないがしろにし過ぎでしょう。あの麻生政権だって、年明けすぐの5日に召集したものです。それに加えて、召集前に小沢一郎元代表を衆院の政治倫理審査会に出席させられるのかどうか。また、それまでに小沢氏が強制起訴された場合には、どう対応するのか。内閣改造にしても、仙谷官房長官を切るとか報じられているけれど、本当に交代させられるのか。せいぜい、党幹部起用レベルでしょう」(政治ジャーナリスト)

菅に近い議員は「総理は小沢さんだけでなく、仙谷さんも切る腹を決めた。ここで強いリーダーシップを発揮する」とイキがっている。しかし、支持率低迷の原因は菅本人にあるのだ。それをタナに上げ、これ以上、党内問題でガチャガチャやったところで誰も相手にしない。13日の党大会では、「菅首相では統一地方選を戦えない」と四方八方から矢が飛び、激しく突き上げられるのは必至。しかも、党大会には別の問題も浮上してきた。

「総理大臣と官房長官が同時に東京を離れるのは、危機管理上の問題があるとされていますが、13日の民主党大会は千葉の幕張で開催される。アホな官邸は、千葉で開催することに少しも疑問を感じなかったようで、今ごろになって慌てて対策を考えています。会場にヘリを待機させるとか、官房長官は官邸に残る案などが取り沙汰されていますが、いかんせん後手後手に回っている印象は否めません」(政治部記者)
一体どうするつもりなのか。民主党に問い合わせたところ、「それは官邸の方で調整される話だと思うので……」と、まるで他人事。一方の官邸報道室も「それは党の問題でしょう? 私どもは何も聞いておりません」と責任のなすり合いをしている始末だ。
「先の見通しも何もなく、場当たり的な対処に終始している。菅首相は、小沢・仙谷切りで国会運営がスムーズに進むと考えているようですが、大甘ですよ。景気対策や普天間問題、北朝鮮問題など、明確な方針は何ひとつ打ち出せない。これでは支持率は沈む一方です。先の展望も何もない。遅くとも3月の予算成立期に行き詰まるのは目に見えています」(前出の政治ジャーナリスト)

しょせんは無能男なのだ。党大会の乗り切りもままならず、「小沢排除」の前に、野垂れ死にの運命が待ち構えている。


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