●政倫審はフルオープンで 民主・岡田幹事長
(産経新聞2011.1.6 00:05)http://p.tl/GNw -
 民主党の岡田克也幹事長は5日夜、インターネット動画番組に出演し、小沢一郎元代表に出席を求める衆院政治倫理審査会に関し「フルオープンでやった方がいい」と述べ、実施する場合は報道陣に公開すべきだとの認識を示した。政倫審は原則非公開だが、本人の了解があれば公開される。

 同時に「小沢氏が出席し国民が納得すれば資金問題への批判は収まる。そうでないなら説明が足りないということだ。単に出ればいいということではない」と指摘した。

 これに関し岡田氏は5日までに小沢氏側に、衆院政倫審の土肥隆一会長へ出席の意向を伝えるよう求めた。



●通常国会前に改造・党人事=首相が表明
(時事通信2011/01/06-00:25)http://p.tl/qybk
 菅直人首相は5日夜のテレビ朝日の番組で、今月下旬召集予定の通常国会に臨むに際し「政策実現のために最も力を発揮できるような党と内閣の体制をしっかり整備したい」と述べ、内閣改造・民主党役員人事の断行を表明した。
 野党が辞任を求めている仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の処遇など人事の詳細に関しては「熟慮している」と言及を避けた。首相は、党大会直後の14日にも人事を行う意向だ。
 一方、小沢一郎民主党元代表が政治資金規正法違反事件で起訴された際の小沢氏の進退について、首相は「政治家は本来、国民の声で行動を決めるから、しっかりとした判断をされるだろう」と述べ、自発的な離党など自身でけじめをつけるとの見方を示した。 



●首相、内閣改造へ本格調整 岡田、仙谷氏と会談
(共同通信2011/01/05 22:12)http://p.tl/xSuU
 菅直人首相は5日、岡田克也民主党幹事長、仙谷由人官房長官と会談し、通常国会召集前の内閣改造に向けた政府、民主党内の調整を本格化させた。問責決議された仙谷氏、馬淵澄夫国土交通相の扱いが焦点となるが、首相は交代させる方向で検討。時期は13日の民主党大会直後から今月下旬の召集までの間で、小沢一郎元代表の国会招致問題など全体状況を考慮して判断する。

 首相は5日夜、都内のホテルで仙谷、岡田氏と会談。改造に加え小沢氏問題の対応をめぐっても協議したとみられる。

 これに先立ち、首相は内閣改造に関し「私自身、いろいろ考えなきゃと熟慮中だ」と記者団に述べた。小沢氏が強制起訴された場合には議員辞職するよう4日の記者会見で求めたことについては「全く(発言に)変わりない」と強調した。



●【菅ぶらさがり】小沢氏への“議員辞職勧告”発言、「考えにまったく変わりない」(5日夜)
(産経新聞2011.1.5 20:09)http://p.tl/Ftlg  

菅直人首相は5日夜、4日の年頭記者会見で民主党の小沢一郎元代表について「起訴されたときには政治家としての出処進退を明らかにすべきだ」と発言したことについて、「考えにまったく変わりはありません」と語った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 ぶら下がり取材での詳細なやりとりは以下の通り。

 【TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)】

 --今日の閣議で「平成の開国を断固やる」といった発言をしたそうだが、特にTPP参加に向けて、首相から閣僚に対し、具体的にどのような指示をしたのか

 「私が申し上げたのは、これまで先送りしてきたいろいろな課題について今年は断固先送りしないでやりましょうと。それぞれ頑張ってほしいと。こういう趣旨のことを申し上げました」

 【小沢氏への“議員辞職勧告”】

 --小沢氏についてだが、首相は昨日の年頭記者会見で「起訴されたときには政治家としての出処進退を明らかにすべきだ」と発言した。これについて賛否合わせて党内から今日反応が出ているが、考えに変わりはないか

 「あっ、まったく変わりはありません」

 【北沢防衛相の内閣改造発言】

 --今日、閣議後の記者会見で北沢俊美防衛相から「内閣と党で人事の入れ替えを行うことも十分考えられる」といった趣旨の発言がされた。昨日、首相は北沢氏と長時間会談しているが、この発言についてどのように考えているか

 「まあ私自身、あの、いろいろ考えなきゃと。熟慮中です」

 【与野党協議】

 --社会保障、税制改革などで与野党協議を求めている首相だが、一部の野党からは反発も出ている。今日も賀詞交歓会などで野党の党首に対して呼びかけるところがたびたび見受けられたが、今後、どのような話し合いの場をどのように作っていく考えか

 「まあ認識は共通していると思っています。正に今言われたように、どういう形でやるかということについてこれから相談したいなと、こう思っています」

 --公明党からは社会保障については歩み寄りも見られるが、それについてはまず政府案を出す方が先だということを条件に挙げている。これについてはどのように対応していきたいと考えているか

 「山口(那津男代表)さんの発言を私なりに見てみると、まずは社会保障のあり方から議論をしましょうという趣旨だと受け止めました。ですからそれなら、それももちろんあり得ることだなと、こう思っています」

菅首相発言を懸念=民主・輿石氏
(時事通信2011/01/05-20:14)http://p.tl/uHaT
 民主党の輿石東参院議員会長は5日、甲府市内で記者会見し、菅直人首相が小沢一郎元代表が強制起訴された場合、出処進退を明らかにするよう求めたことについて、「(党が)結束し一つに力を合わせないと国民の期待に応えられない」と懸念を示した。その上で「首相の発言が党内の亀裂を拡大しないよう、しっかりやっていくのが私の使命だ」と述べ、党内融和に努める考えを示した。 
 内閣改造に関しては「首相の専権事項だから、きちっと考えてもらえばいい」と述べるにとどめた。
 また、鳩山由紀夫前首相は同日、北海道苫小牧市内で開かれた会合で、「民主党の内部で抗争を続け、(国民は)あきれてしまっている。小沢氏自身が衆院政治倫理審査会に臨むと言ったので、あとは冷静に臨んでいただくように配慮することが大事だ」と語り、首相を批判した。



●小沢元代表の辞職要求早すぎる 社民党の福島氏
(共同通信2011/01/05 17:01)http://p.tl/oYnt
 社民党の福島瑞穂党首は5日の記者会見で、菅直人首相が小沢一郎民主党元代表に議員辞職を求めたことについて「小沢氏が政治倫理審査会で説明するのが第一歩だ。その説明を聞いていないのに出処進退を言うべきではない。早すぎる」と苦言を呈した。

 首相が呼び掛けた税制と社会保障改革の超党派協議に関しては「消費税率引き上げが前提であれば参加は難しい」と述べた。


●小沢氏辞職要求で首相を批判 鳩山氏「とやかく言うな」
(共同通信2011/01/05 13:21)http://p.tl/ALgy
 民主党の鳩山由紀夫前首相は5日、菅直人首相が小沢一郎元代表に議員辞職を求めたことについて「小沢氏が決める話で、あまりほかの方がとやかく申すべきことではない」と批判した。

 党内の混乱に関しては「政権に対する国民の厳しい目がある中で、国民の信頼を回復するような方向で挙党態勢をつくることが大事だ」と述べた。北海道室蘭市内で記者団に語った。

輿石氏:会見で党内結束を強調 首相の小沢氏切りけん制
(毎日新聞2011年1月5日19時20分)http://p.tl/YLnT
 民主党の輿石東参院議員会長は5日、甲府市で記者会見し、「党とか組織は結束し力を一つに合わせないと何の意味もなくなる。(4日の)菅直人首相の記者会見で党内の亀裂を拡大しないようやっていくのが私の使命だ」と述べた。
 首相が小沢一郎元代表が強制起訴された場合に出処進退を明らかにするように求めるなど「小沢切り」を強めていることをけん制した。輿石氏は通常国会に向けた野党との協力についても「党内がゴタゴタしているという状況を乗り越えていかないとそういう話にならない」と指摘した。
 また国民新党の下地幹郎幹事長は5日、那覇市であった会合であいさつし「首相が小沢さんの問題を言う必要はない。岡田克也幹事長にまかせればいい。首相は今の景気をどうするかという視点にかじを切ってもらいたい」と注文を付けた。【高山祐、井本義親】


●連合会長 内閣改造も検討を
(NHKニュース2011年1月5日 16時32分) http://p.tl/hStB
連合の古賀会長は記者会見で「政権に対する国民の評価は厳しい」と指摘したうえで、通常国会の前に内閣改造や党役員人事を行うことも検討すべきだという考えを示しました。

この中で古賀会長は、菅政権の現状について「国民は政権に対して、かなり厳しい評価をしている」と述べました。そのうえで、古賀会長は「何かを変化させて通常国会に臨むことは、一般論として誰しもが考えなければならない。何を変えるのかは、いくつか選択肢があると思うが、内閣改造や党の人事を行うことも選択肢の一つではないか」と述べ、今月召集される通常国会の前に内閣改造や党役員人事を行うことも検討すべきだという考えを示しました。また、古賀会長は「ことしは政治が国民の生活をどのようにしていくのかが問われる年だ。通常国会は来年度予算案の成立が大きな課題であり、国会が政策論議をする場であるということを与野党問わず訴えていきたい」と述べました。


●2011年初閣議 菅首相の民主・小沢元代表に対する強硬姿勢を仙谷官房長官が支持
(FNNニュース2011/01/05 11:46) http://p.tl/H3j1

4日の年頭会見で、小沢元代表に対する強硬な姿勢を鮮明にした菅首相が、2011年初めての閣議に臨んだ。
菅首相が4日、民主党の小沢氏が強制起訴された場合、議員辞職を含む進退の判断を迫ったことについて、仙谷官房長官は5日午前、「過去の例を参照して判断すべきだ」と述べ、菅首相の発言を支持した。
仙谷官房長官は「(強制起訴の場合)政治家ご自身、お1人おひとり、出処進退については、過去の例等々を参照しながら、ご判断いただくべきことだろう」と述べた。
また仙谷長官は、1月下旬の通常国会召集前にも検討している内閣改造について、「予算を通すために、全民主党議員がエネルギーを注ぐべきだ。首相がじっくりと国会開会前にお考えになると思っている」と述べた。
これに関連して、北沢防衛相は「適材適所で、内閣から党の方へ人が出て、党の方から内閣へ入ってくるようなことも十分考えられる」と指摘した。
一方、蓮舫行政刷新担当相は、小沢氏の進退をめぐる菅首相の発言について、「内閣の一員として同じ思いだが、基本的には、小沢氏本人が判断することだ」と強調した。



●仙谷氏、小沢氏に離党要求 野党の審議拒否けん制
(共同通信2011/01/05 13:15)http://p.tl/d3vY
 仙谷由人官房長官は5日午前の記者会見で、小沢一郎民主党元代表が強制起訴された場合、自発的に離党すべきだとの認識を表明した。同時に、通常国会での審議拒否方針を示している野党をけん制。一方、北沢俊美防衛相は、事態打開に向けた内閣改造に期待する考えを示した。

 仙谷氏は小沢氏の進退に関し「自らの政治活動にまつわることで起訴されるなら、出処進退については政治家自身が過去の例などを参照しながら判断すべきことだ」と述べた。小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員が起訴後に離党したことが念頭にあるとみられる。


●小沢氏に離党要求 仙谷氏 起訴時「自発的に」
(東京新聞2011年1月5日) http://p.tl/O1BI
 仙谷由人官房長官は五日午前の記者会見で、小沢一郎民主党元代表が強制起訴された場合、自発的に離党すべきだとの認識を表明した。

 仙谷氏は小沢氏の進退に関し「自らの政治活動にまつわることで起訴されるなら、出処進退については政治家自身が過去の例などを参照しながら判断すべきことだ」と述べた。小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員が起訴後に離党したことが念頭にあるとみられる。

 蓮舫行政刷新担当相は、小沢氏に強制起訴時の議員辞職を求めた菅直人首相の発言について「内閣の一員として同じ思いだ」と支持を明言。「本人の判断だが、国民の視点は党所属国会議員全員が持ち続けなければいけない」と指摘した。



●北沢防衛相、仙谷長官らの交代可能性に言及
(読売新聞2011年1月5日14時39分)http://p.tl/ja8H
 北沢防衛相は5日午前の閣議後の記者会見で、内閣改造・民主党役員人事について、「(参院が可決した)仙谷官房長官と馬淵国土交通相の問責決議が通常国会を開会していく上で一つのネックになっていることも、(菅首相の)念頭にあると思う。解決しようとすれば、そういう道も考えられる」と述べ、仙谷、馬淵両氏の交代の可能性に言及した。
 北沢氏は、4日夜に首相と首相公邸で約80分間会談。仙谷氏の後任の官房長官にも取りざたされている。
 一方、仙谷氏は5日午前の記者会見で、自民党などが仙谷氏らの辞任を求めていることについて、「審議拒否で(衆院)解散に追い込むことは、国民が望むところではない。党利党略、政略を自己目的化した戦術を採れば、国民の期待と信頼を失う」とけん制した。


●【統一地方選】キーワードは「首長新党」と「民主幻想の終焉」
(産経新聞2011.1.5 21:48) http://p.tl/EEzk
 全国の地方選の3分の1弱が今年4月に一斉に実施される統一地方選。今回のキーワードは「首長新党」と「民主幻想の終焉(しゅうえん)」だ。いつもと、ひと味違う統一選になりそうだ。

 見どころは大阪、名古屋の首長新党の動きだ。

 大阪では、「大阪都」構想を掲げる大阪府の橋下徹知事の「大阪維新の会」(維新)。名古屋には「中京都」構想を提唱し、恒久減税を進める名古屋市の河村たかし市長の「減税日本」が登場した。

 昨年12月20日、大阪市内。「中京都」構想を掲げ、2月6日投票の愛知県知事選に出馬表明した大村秀章衆院議員は首長新党の動きを幕末に例えた。

 「平成の薩長同盟で、既得権益でしばりつけられた幕府をひっくり返したい」

 大村氏と橋下氏を結び付けたのが、知事選と同日の名古屋市長選に市長を辞して出馬する河村氏。3人は「理念は一致」と語る。

 首長新党の特徴は3つある。1つ目は、掲げる政策が限定的なことだ。維新は争点を「大阪都構想の是非」、河村氏は「市民税減税の是非」だ。

 2つ目は、首長が、議会と激しい対決を繰り返していることだ。

 維新の立候補予定者は、大阪府議選(新定数109)で半数を超えた。大阪府、大阪市、堺市の3議会で過半数の議席を取れば、大阪市の解体と大阪府との合併「大阪都」が近づくという計算。橋下氏が11月予定の大阪市長選に打って出る「奇策」すらある。

 河村氏の「減税日本」も名古屋市議会での多数獲得を目指す。市議会解散を求める署名活動を河村氏自身が主導し、2月6日に知事選、市長選と同日で住民投票が実施される。議会が解散になれば、減税日本から市議選(定数75)に約40人が出て議会を制圧する。

 最後の特徴は、2人がいずれも高い人気を誇っていることだ。「春に一発、これでだめなら(自宅のある)豊中に引きこもって私利私欲に邁(まい)進(しん)します」。橋下演説の定番のオチだが、こういう言い方が受け入れられるのは、高支持率のなせるわざだ。

 一自治体の議員選挙が、全国的に注目されるのは異例といえそうだ。



●14日にも内閣改造と党役員人事で調整
(TBSニュース2011年1月05日17:11)http://p.tl/OTER
菅総理は内閣改造と党役員人事について、早ければ党大会翌日の14日にも行う方向で調整に入りました。焦点は、問責が可決された仙谷官房長官の処遇です。

 4日夜、総理公邸に北澤防衛大臣が入り、菅総理とおよそ1時間半にわたって内閣改造や党役員人事について意見交換しました。

 「党の方で態勢を立て直すということになれば、適材適所で内閣から党の方に人が出て、党の方から内閣の方に入っていくということは十分考えられる」(北澤俊美防衛相)

 北澤大臣は、「参院での問責決議で大臣がいちいち辞任していたらたまったものではない」としながらも、内閣改造とセットで党役員人事を行うべきと踏み込みました。

 菅総理は、早ければ党大会の翌日の14日にも内閣と党の人事を行う方向で調整に入りました。焦点となるのは、問責決議が可決された仙谷官房長官の処遇です。

 党幹部の間では、仙谷官房長官の交代はやむをえないとの見方が強まっていて、仙谷氏を党の要職に横滑りさせ、後任として北澤防衛大臣や江田前参院議長らを充てる案が取りざたされています。

 「当惑しています、まったく関知していない話で。もし何かやれということなら逃げるわけにはいかない」(江田五月前参院議長)

 総理周辺によりますと、菅総理自身は「このまま行ったら絶対に行き詰るのは間違いない」としながら、仙谷氏の交代についてはいまなお慎重だといいます。

 しかし、最近菅総理と会った閣僚の1人は、仙谷氏の続投は厳しいとの認識を示しました。

 「問責で辞める必要がないなんて言っていると野党と敵対するだけだ。人事はいっぺんにやらないと」(菅首相と会った閣僚の1人)

 菅総理は野党側の出方や世論を見ながら本格的な内閣改造に踏み切るのかどうか、その時期も含めて決断するとみられます。

 そして、「内閣改造」と表裏一体で菅政権に立ちはだかるのが、小沢元代表への対応です。菅総理は4日、小沢氏が強制起訴された場合には自ら離党、または議員辞職するよう促しましたが、この発言が政府・民主党内に波紋を広げています。

 「総理は大勝負に出た。1歩でも引いたら総理自身がもたなくなる」(閣僚の1人)

 また、仙谷官房長官は小沢氏が起訴された場合、自発的に離党すべきとの認識を示しました。そして、小沢氏に近い党幹部はあくまで党の結束を訴えています。

 「(総理会見が)党内の亀裂を拡大することにならないように」(民主党 輿石東参院議員会長)

 「党内をしっかりとまとめていく工夫、知恵というものが求められている」(鳩山由紀夫前首相)



●首相「国益の国会に」=与野党5党首が舌戦-時事互礼会
(時事通信2011/01/05-21:20)http://p.tl/Rw3Q
 菅直人首相や谷垣禎一自民党総裁ら与野党5党の党首は5日午後、都内のホテルで開かれた時事通信社などが主催する新年互礼会でそれぞれあいさつした。今月下旬召集予定の通常国会を前に、首相が国益考慮の観点から「熟議」の必要性を訴えると、谷垣氏らは対決色をアピールするなど、舌戦を展開した。
 最初にあいさつに立った首相は「国益のための国会でないといけない」と強調。24時間前までの質問通告や閣僚の海外出張への配慮を改めて求め、「野党時代の反省を込めて言っている。本当の意味の熟議の国会になるようお願いしたい」と協力を要請した。
 この後、野党党首が順次登壇。谷垣氏は「大きなところでは首相とも手を携えて事に当たらなければならない」と一定の理解を示したのもつかの間。民主党政権の外交姿勢や主要政策をやり玉に挙げ、「全部リセットしないと新しい出発点はない。まず激しく切り結ぶことによって何か結論が見えてくる」と、政策転換を求めつつ徹底対決を宣言した。
 公明党の山口那津男代表は、首相が唱える社会保障の超党派協議に関し「われわれは与野党の垣根を越えて議論しようと提案してきた。大きな前進を期待したい」と語った。連立離脱して7カ月が過ぎた社民党の福島瑞穂党首は「社民党が組めるような民主党政権になってほしい」と求め、みんなの党の渡辺喜美代表は、参院で問責決議を可決された仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相の処遇に触れ「居座り続けるのはとんでもない」と、首相をけん制した。 



●仙谷氏「私は法曹界ではあばずれ」
(産経新聞2011.1.5 17:38) http://p.tl/RsOM
会見で記者の質問に答える仙谷由人官房長官 仙谷由人官房長官は5日、法相として法務省職員に対し行った年頭の訓示で「私も皆さん方のお仲間の世界(法曹界)では“あばずれ”の方でございます」と語り、弁護士時代の自らを卑下した。

 その上で、自衛隊を暴力装置と表現するなどの先の臨時国会での失言を棚に上げ、「国会でいろんな質問を受けて答弁をしたが、(質問者が)法治の意味を考えていなかった」と批判した。野党側から中国漁船衝突事件のビデオ映像の公開を求められたことが念頭にあるとみられる。

 仙谷氏はさらに、大阪地検特捜部による押収証拠改竄(ざん)事件を踏まえ、「昨年は数十年に一度あるかないかの大激震の事件が発生した。今年は原因をしっかりと調査し、それを糧に新しい法務行政を構築してもらいたい」と訓示した。



●首相「消費増税論議は不可避」 経済3団体・新年会で
(共同通信2011/01/05 19:48)http://p.tl/TDWZ
 菅直人首相は5日午後、都内で開かれた日本経団連など経済3団体の新年会であいさつし、消費税率引き上げを含む税制改革について「誰が政権を担おうと、この問題は避けられない。時間を待たずに与野党で議論を始められるよう野党にも協力いただきたい」と述べ、早期に与野党協議入りする必要性を強調した。

 環太平洋連携協定(TPP)参加問題について「農業改革など課題はあるが、それを乗り越えて突き進むことなくして日本の再生はない」と指摘。経済界に対し「稼いだお金をため込むのではなく思い切って国内に投資し、有能な人材を雇用して給料を増やす攻めの経営をお願いしたい」と需要喚起や雇用創出に配慮するよう要請した。


●違法自治体提訴へ法改正と総務省 「分権逆行」と反発も
(共同通信2011/01/05 19:02)http://p.tl/6sjz
 総務省は5日までに、法令に違反した行為があるとみなされる地方自治体が是正要求に従わない場合、国が違法確認を求め提訴できるよう制度改正する方針を固めた。市長が専決処分を乱発した鹿児島県阿久根市のようなケースも、新制度では国の是正要求を拒否すれば訴訟対象となる。通常国会に提出する地方自治法改正案に、住民投票の制度化などと併せて、提訴の仕組みを盛り込む。

 判決で違法とされても強制執行などの対象にはならないが、総務省は「司法が国と自治体の主張を聞いて出す判断は重い」として是正効果に期待している。ただ、自治体の事務に対して法律を後ろ盾に介入することも可能になるため、地方分権に逆行すると反発を招く可能性もある。