仙谷後任 北沢防衛相・川端議運委長という超地味改造

(日刊ゲンダイ2011/1/6)

◆岡田幹事長も留任へ

菅首相は5日、テレビ朝日の番組に出て、「通常国会までに、もっとも力が発揮できるような党と内閣の体制を整備したい」と語った。人事で求心力を取り戻す意向らしいが、意気込みの割には小幅改造に終わる可能性が高そうだ。

参院から問責決議案を出されている仙谷官房長官兼法相と馬淵国交相の処遇が焦点で、両氏とも交代の方向で調整が進んでいる。その場合、仙谷氏は党の代表代行などの要職に横滑りするとみられている。
後任の官房長官には北沢俊美防衛相や川端達夫衆院議運委員長の名前が飛び交っている。法相の後任には参院から小川敏夫副大臣の昇格が取り沙汰されている。
岡田幹事長の閣内入りもささやかれるが、岡田氏はネットの番組で続投に意欲を示した。

こうなると、目玉は官房長官の交代だけで、その後任も北沢や川端では地味を絵に描いたような改造だ。
菅首相は小沢を真似ようと思ったのか、元日の新年会、きのうのテレビ出演に続き、7日にはビデオニュース・ドットコムのインタビューに応じ、その様子はニコニコ動画で放映される。

話題づくりと改造人事で政権浮揚をもくろんでいるのだろうが、仲間内でちょっとだけ人事をいじるだけなら、サプライズなし。逆に求心力を失うことになりかねない。



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