小沢の“天敵”異動 (日刊ゲンダイ2011/1/11)

◆東京地検お大鶴次席検事が最高検へ

今月中にも強制起訴されるとみられる民主党の小沢元代表。その小沢の“天敵”とされた検事の人事異動がきょう(11日)、法務省から発表された。東京地検次席検事から最高検公判部長に就く大鶴基成検事(写真)である。
大鶴検事といえば、西松事件など、小沢をめぐる一連の“暴走捜査”を主導した強硬派。東京地検ナンバー2の次席検事には昨年3月に就任したばかりだが、1年も経たずに異動になった。
「大林前検事総長の辞任に伴う“玉突き”異動の側面もあるが、笠間新総長の就任も大きいでしょう。笠間総長は西松事件に当初から『立件はムリ』と難色を示した人物とされている。笠間新体制をアピールするためにも、大鶴検事の異動はある意味、当然でしょう」(司法ジャーナリスト)
西松事件も小沢事件も、突っ走った幹部検事は今、東京地検にひとりも残っていない。小沢が無罪になったら一体、誰が責任を取るのか。