●両院総会突破に強気=執行部-小沢系、批判広がりに陰り
(時事通信2011/01/11-22:07) http://p.tl/myIx
民主党の小沢一郎元代表に近い議員は11日、会合を開き、12日の両院議員総会に向け結束を確認した。小沢氏の国会招致をめぐり、執行部批判を展開する考えだが、同氏の強制起訴を控えて一時の勢いはない。亀裂を懸念する他のグループも同調の動きが見られず、執行部は総会を乗り切れると踏んでいるようだ。
 「なぜこの時期にやるのか。議題の説明もない」。衆院議員会館で開かれた小沢系の中堅・若手議員による「一新会」。約10人が出席し、両院総会の日程設定に疑念の声が上がった。小沢系議員は「菅直人首相らは小沢氏招致を政権浮揚の材料にしている」と不満を募らせており、両院総会では主要な地方選で同党の敗北が続いていることと併せて、首相や岡田克也幹事長らの政権運営を厳しく追及する考えだ。
 これに対し、首相に近いベテラン議員は「小沢グループが批判してきても反論せず、忍の一字で耐え忍ぶのが大事だ」と語ったが、執行部にそれほどの深刻さは感じられない。幹部の一人は「言いたい人がいるなら、その意見は聞く」と述べ、「ガス抜き」が目的であることをにじませた。 
 執行部が両院総会の突破に強気の姿勢を示すのには理由がある。一つは、日程設定の工夫だ。首相は13日の党大会後に内閣改造・党人事を行う意向で、「人事が固まる前では、小沢系も批判しにくい」との読みがある。両院総会は午後2時から憲政記念館で行われるが、岡田氏は全国幹事長会議を千葉市内で午後5時からセット。総会の時間が限られ、小沢系議員は「批判封じのためのシナリオだ」とため息をついた。また、小沢氏と密接な鳩山由紀夫前首相のグループや旧民社系グループが静観の構えを取っており、執行部批判の広がりが見られないこともある。小沢氏の国会招致の流れが強まる中で小沢系議員には手詰まり感が否めず、「どう攻めていいのか」との声も漏れた。


●菅人事で攻防激化、遅さに期待感・焦燥感
(読売新聞2011年1月11日21時55分)http://p.tl/SZjS

 民主党内で、内閣改造・党役員人事を巡る各グループの攻防が激しさを増している。

 菅首相(党代表)が、官房長官や党執行部など中枢の人事をなかなか決められないことが、期待感や焦燥感をあおっている側面も強い。12日の党両院議員総会でも、首相の政権運営や執行部の党運営に対する不満が相次ぐ可能性もある。

 「問責決議可決は、院としての意思表示だ。法的効果はないが、無視しても、必ず追い込まれるだろう」

 民主党内で首相を支持するグループの座長を務める江田五月前参院議長は11日、首相官邸で首相と会談した際にこう述べ、参院で問責決議が可決された仙谷官房長官らの辞任は避けられないとの考えを伝えた。

 江田氏は、首相が交代の方向で調整している仙谷長官の後任候補の一人。党内では早速、「菅グループが猟官運動を始めた」との観測が広がった。

 閣僚交代をけん制する声も出ている。内閣改造では、環太平洋経済連携協定(TPP)参加に慎重な大畠経済産業相らの交代論もささやかれているが、大畠氏が所属する鳩山前首相グループの幹部は「鳩山グループを軽視するような人事は認めない」と反発している。

 民主党ベテラン議員は「人事は水面下で一気に行うものだ。首相はやり方がへたくそだ」と批判する。

 実際、2008年8月、当時の福田康夫首相が内閣改造を行った際、改造方針が明らかになったのは、改造前日だった。それでも、17閣僚のうち13閣僚を入れ替える大幅改造だった。

 これに対し、菅首相は4日の年頭の記者会見で「強力な態勢を作りたい」と早くも内閣改造を強く示唆し、その後、13日の民主党大会後の改造方針を表明した。ただ、党大会終了直後の記者会見では、「人事の狙いなどを説明するが、具体的な人選には言及しない」(首相周辺)方針とされ、党内では、「中ぶらりんの日が続きすぎる」との不満が相次いでいる。

 首相は最近、仙谷氏、民主党の岡田幹事長、枝野幸男幹事長代理と頻繁に会談。11日も岡田、枝野両氏を個別に首相官邸に呼んだ。党内では、首相を含めた4氏を「4人組」と呼び、「4人組が人事を決めている。やっていられない」(旧社会党系グループ幹部)といった声も出始めている。

 首相ら党執行部は12日の両院議員総会と13日の党大会で小沢一郎元代表の政治とカネを巡る問題に一定のけじめをつけ、人事を断行する態勢を整えたい考えだ。

 一方、小沢氏を支持する若手議員は11日夕、国会内での会合で、議員総会への対応を協議した。「このままでは統一地方選を戦えない」と危機感を訴え、幹部の責任を追及する案も検討したが、小沢氏が強制起訴を控え、厳しい立場にあることに配慮すべきだとの意見も出るなど、執行部攻撃の機運が盛り上がっているとは言い難い。



●問責決議の重み考慮を=仙谷氏ら更迭、菅首相に求める-小沢氏
(時事通信2011/01/11-21:04)http://p.tl/nmM _
 民主党の小沢一郎元代表は11日夜のCSテレビ「朝日ニュースター」の番組で、参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官らの進退について「人事は(菅直人)首相の専権事項なので介入することは妥当ではない」としつつも、「(問責決議は)参院の院の決議だから、その重みも十分、首相としては考えなくてはいけない」と述べた。首相に仙谷氏らの更迭を求めたものとみられる。 


●対民主、公明に温度差=「是々非々」「対決」
(時事通信2011/01/11-20:12)http://p.tl/To7v
 公明党内で、民主党政権へのスタンスをめぐり、温度差が生じている。「是々非々」の立場で政策実現にも関心を寄せる山口那津男代表らに対し、漆原良夫国対委員長らが「徹底対決」を主張しているからだ。
 「建設的な試みを自らも打ち出した上で、政治の閉塞(へいそく)状況を打ち破る突破口にしていきたい」。山口氏は11日の日本記者クラブでの記者会見で、菅直人首相が呼び掛けた社会保障改革をめぐる与野党協議についてこう語り、与党との話し合いへの意欲を示した。
 党政調会長を経験した山口氏や、同氏を補佐する井上義久幹事長は、公明党が掲げる政策実現のため、政府・民主党との協議の余地は残しておいた方が得策との思いがある。与党が少数の参院で19議席を持ち、キャスチングボートを握っているため、政府提出法案の成否や修正で影響力を行使できるとの読みもある。
 これに対し、漆原氏や高木陽介幹事長代理は民主党との連携に否定的だ。与党時代に築いた自民党との関係を強く意識しているのに加え、国会運営での民主党のちぐはぐな対応を目の当たりにし、「信用できない」と判断しているからだ。
 もっとも、党内では「民主党を追い込めば無責任、協力すればすり寄りと言われる。結局は世論次第だ」との声もある。政権との距離感をどう取るか、なお模索が続きそうだ。



●仙谷氏「横滑り」でも審議拒否、公明代表が方針
(読売新聞2011年1月11日18時59分)http://p.tl/4SSE
 公明党の山口代表は11日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見した際、参院が問責決議を可決した仙谷官房長官が内閣改造で他の閣僚に横滑りした場合の対応を問われ、「(仙谷氏という)人物に対する信頼が傷つけられた」と述べ、国会審議に応じない方針を示した。
 政府の2011年度予算案に関しては、「2年連続で税収をはるかに上まわる国債を発行する異常な状態だ。安易に賛成するわけにはいかない」と語った。


●「脱官僚」行き過ぎ…外務次官OBら顧問復活
(読売新聞2011年1月11日18時04分)http://p.tl/KyLZ
 前原外相は、谷内正太郎元次官ら外務省OB5人を外務省顧問に起用した。
 就任したのは谷内氏のほか、林貞行元次官、加藤良三前駐米大使、宮本雄二前駐中国大使、都甲岳洋元駐ロシア大使。顧問は無給の非常勤で、昨年8月に就任した藪中三十二前次官と合わせ、計6人となった。
 このうち谷内、林、加藤の各氏は顧問に就任していたが、昨年7月、岡田前外相(現民主党幹事長)が退任させていた。今回の再起用は、行き過ぎた「脱官僚」「政治主導」を修正し、外交の立て直しにOBの経験や人脈をいかす狙いがある。宮本、都甲両氏はそれぞれ中国、ロシアの専門家で、尖閣諸島問題や北方領土問題で批判が強まっている対中、対ロ外交をテコ入れする意図もありそうだ。


●菅首相問責案提出も=逢沢自民国対委員長
(時事通信 1月11日18時50分配信) http://p.tl/QBKI
 自民党の逢沢一郎国対委員長は11日の記者会見で、通常国会への対応に関し「政治状況が悪化すれば、菅直人首相に対する問責ということになるだろう」と述べ、首相問責決議案を参院に提出する可能性に言及した。
 これに先立ち、逢沢氏は横路孝弘衆院議長と議長公邸で会談。横路氏が通常国会での円滑な審議入りを求めたのに対し、逢沢氏は、西岡武夫参院議長が問責を受けた閣僚の交代を求めていることを念頭に「衆参の議長の立場が異なれば国会全体として混乱する」と述べた。



●小沢氏に聴取要請=検察官役弁護士-陸山会事件
(時事通信2011/01/11-19:34)http://p.tl/gFwW
 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、小沢氏を強制起訴する検察官役の指定弁護士は11日までに、補充捜査の一環として、小沢氏に事情聴取を要請した。小沢氏側はこれまでの取材に、要請があっても拒否する意向を示していた。
 指定弁護士はその他の補充捜査をほぼ終えており、今月中にも小沢氏を強制起訴するとみられる。
 指定弁護士は、すでに衆院議員石川知裕被告(37)ら小沢氏の元秘書3人にも聴取を要請したが、石川被告らは拒否した。
 指定弁護士は、小沢氏が出席する意向を表明していた衆院政治倫理審査会の発言を聴いた上で聴取の可否を判断する考えだったが、政倫審の日程が流動的なため、開催前に聴取を要請する方針に切り替えていた。



●首相、改造で13日見解表明 参院議長「仙谷氏更迭を」
(共同通信2011/01/11 18:53)http://p.tl/RE-L
 菅直人首相(民主党代表)は13日の定期党大会終了後、記者会見し、内閣改造・党役員人事について見解を表明する。複数の党幹部が11日、明らかにした。参院で問責決議を受けた仙谷由人官房長官の処遇が最大の焦点。西岡武夫参院議長はこの日の記者会見で、首相と10日に会談した際、仙谷氏の更迭を求めたことを明らかにした。

 党大会に先立ち民主党は12日、衆参両院議員総会を国会近くの憲政記念館で開く。小沢一郎元代表の国会招致問題などをめぐる執行部の対応への不満を「ガス抜き」する狙い。紛糾して混乱が拡大すれば、その後の政治日程に影響が出かねない。内閣改造や通常国会を控えた首相にとって年明け最初の関門となる。



●小沢氏 国会始まれば政倫審に
(NHKニュース2011年1月11日 19時33分) http://p.tl/J9Gx
民主党の小沢元代表は、衆議院政治倫理審査会への対応について、11日、審査会の会長を務める土肥隆一衆議院議員に対し、通常国会の召集後に出席する考えを伝えました。これに対し、土肥氏は、小沢氏から審査会開催の申し立て書が提出されれば、実際の開催は国会召集後になるという見通しを伝えました。
民主党の小沢元代表の衆議院政治倫理審査会への対応について、岡田幹事長は、先週、小沢氏側に対して、今週中に審査会の開催を申し出ることを決断するよう求めるとともに、そうでない場合には審査会で議決する方針を伝えました。これを受けて、小沢氏は、11日、審査会の幹事を務める川内博史衆議院議員を通じて、会長の土肥隆一衆議院議員に対し、通常国会の召集後に審査会に出席する考えを伝えました。これに対して、土肥氏は、岡田氏と連絡を取り合い、審査会の日程はあくまで審査会が決めることだという認識で一致するとともに、小沢氏側に対しては、審査会の開催の申し立て書を提出するよう求めました。また、土肥氏は、申し立て書が提出されれば、開催の議決は必要なく、実際の審査会の開催は通常国会の召集後になるという見通しを伝えました。これを受けて、川内氏は小沢氏と会談し、土肥氏のこうした考えを伝えたのに対し、小沢氏は「出席する場合には、申し立て書を提出するのは当然だ」と述べました。この問題を巡って、小沢氏は、先に鳩山前総理大臣らと会談した際に、「条件は付けておらず、審査会に出席すると言ったのだから、出席する」と述べ、条件を付けずに出席する考えを強調していました。