●「大いに金使おう」首相、全国幹事長会議で発言
(読売新聞2011年1月12日21時25分)http://p.tl/3kJw
 民主党は12日夜、都道府県連の幹事長らを集めた全国幹事長会議を千葉市内のホテルで開いた。
 菅首相は「私はこんなに活動資金が使える政党に身を置いたことは初めてだ。必要なカネは大いに使おうではないか」と述べ、4月の統一地方選に向けて政治活動の強化を呼び掛けた。政治とカネの問題に厳しい姿勢で臨んできた首相が、「財力」に頼るような発言をしたことで話題を呼びそうだ。
 首相はまた、「よく『菅さんあんまり元気がないね』(と言われる)。実は、元気がないわけではなかった。つまり、真面目に国会対応をしていた。それに集中し過ぎた、というのが私の反省だ」とも語った。
 これに対し、青森県連の山内崇幹事長は小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会出席を巡る党内の対立について、「内側から民主党政権が崩れていく。内輪もめで我々が統一地方選で討ち死にすることなんてあってはならない」と批判した。別の幹事長は「(地方選の)候補者を探しているが、なかなかなり手がいない」と訴えた。


●参院選の敗因、「消費税」を削除 民主、首相意向反映か
(朝日新聞2011年1月12日7時30分)http://p.tl/hEUk
 民主党が13日開く党大会の議案をめぐり、昨年7月の参院選の敗因を「首相の消費税発言」と指摘していた当初案の部分が、最終版からはそっくり削除されたことがわかった。消費増税に向けた超党派協議に意欲的な菅直人首相の意向を反映したとみられる。

 昨年12月の常任幹事会で決めた「2010年度活動報告(案)」は、参院選の敗因について「公示直前の総理の『消費税発言』等も影響し、改選議席を下回る44議席にとどまる敗北の結果となった」としていたが、11日までに党所属全議員に配られた最終版ではこの部分が削除された。「都合の悪いことを除くとは姑息(こそく)で責任逃れだ」(参院中堅)との反発も出ている。

 首相は4日の記者会見で消費増税について「できるだけ早い時期に超党派の協議を開始し、6月ごろを一つのめどにして方向性を出したい」と表明していた。


●民主党:執行部批判次々と…両院議員総会
(毎日新聞 2011年1月12日 21時42分)http://p.tl/2fZX

12日に開かれた民主党の両院議員総会では、選挙基盤の弱い衆院新人議員を中心に執行部批判が噴出したほか、今春の統一地方選を控え、小沢一郎元代表に近い議員以外からも不安を訴える声が相次いだ。ただ、菅直人首相への退陣要求は出ず執行部側からは「意外とあっさり終わった」という声も漏れた。首相は総会で改めて「脱小沢」の方針を強調する一方、焦点となっている内閣改造・党役員人事については方向性を明らかにしなかったこともあり、執行部に批判的な勢力も首相の出方を待つ姿勢だ。【大場伸也、横田愛】

 ◇内閣支持率低迷「統一選戦えぬ」

 「私には内紛とか中(党内)で争っているという認識は全くない」。岡田克也幹事長が質問に答えて発言すると、会場は騒然となり「バカ言ってるんじゃないよ」「何言ってるんだ」とヤジが激しく飛んだ。

 統一地方選が迫る中、内閣支持率は低迷し、地方選挙は敗北が続き、党内のいらだちは高まる一方だ。首相を明確に支持した発言は同じグループの身内の柚木道義衆院議員ぐらい。総会で発言した国会議員20人のうち、衆院新人議員8人、参院当選1回6人と若手議員が大半を占め、党内の危機感と焦燥感を裏付けた。

 「統一選で民主党を前に出すと誰も投票してくれない。民主党の公認、推薦を取り消してほしいという人も出ている」。当選1回の石森久嗣衆院議員がこう訴えると、会場には沈鬱な雰囲気が漂った。

 対立が先鋭化する局面もあった。川口浩衆院議員(比例北関東)は、民主党が惨敗した昨年12月の茨城県議選を挙げ「なぜ政権与党の中が一枚岩でないのかと言われる」と指摘。執行部が進める「脱小沢」路線の変更を求めたが、岡田氏は「私が考える一枚岩というのは菅代表のもとで一つになっていくことだ」とはねつけた。

 ただ、小沢氏側の攻勢も控えめだった。小沢氏支持グループは11、12日と会合を開いたが、「組織的に発言はしない」ことをすり合わせた。首相は小沢氏への離党勧告も視野に攻勢を強め、小沢氏の強制起訴も目前に迫っている。党内を混乱させたとの批判を浴びれば首相側に小沢氏追い出しの口実を与えることを危惧したためだ。

 さらに内閣改造・党役員人事を執行部側がちらつかせたことも影響した。昨年末に首相糾弾のための両院議員総会開催の署名集めを主導した川内博史衆院議員は首相の責任などには直接言及せず、人事の具体像について質問。「党執行部人事は両院議員総会の承認事項だ」とも付け加え、首相の意向を前もって探る姿勢も見せた。

 党大会を前に人事をちらつかせながら小沢氏側の「ガス抜き」をはかる執行部側の作戦が一定の効果を発揮した格好だが、11年度予算案の見通しなど通常国会に向けた政権の課題は重くのしかかる。総会後、首相と距離を置く鳩山由紀夫前首相は記者団にこう語った。「首相も幹事長も、身内だけを大事にするような政治を脱却し、党内のあらゆる方々を適材適所として配するような政治に変えていくのではないかと期待している」

 ◇小沢氏政倫審、手続き進まず

 小沢氏は総会直前に姿を見せ、側近議員と後方に陣取った。菅首相は最後のあいさつで「お金の問題はご本人が答えるしかない」と小沢氏に衆院政治倫理審査会(政倫審)出席を迫る意向を強調。話が終わると会場から拍手が起きたが、小沢氏はゆっくりと4回手をたたいただけで会場を後にした。

 小沢氏は国会開会後に政倫審に出席すると表明している。しかし政倫審開会に向けた手続きは進んでいない。

 政倫審の与党筆頭幹事で、小沢氏に近い川内衆院議員は12日午前、土肥隆一会長に電話をかけ「小沢先生の事務所で書面を作る。今日は両院議員総会もあるので(提出時期は)申し上げられない」と告げた。岡田幹事長が小沢氏に示した審査申し出の期限は「今週中」。小沢氏は、ぎりぎりまで提出を遅らせる構えだ。

 小沢氏本人からの書面提出は、事実上、審査開始の前提になる。土肥氏は12日中にも手続きに着手する意向だったが、書面を待たざるを得なくなった。14日に書面が提出されても小沢氏からの正式な出席の申し出書はその後になる。小沢氏がそれまでに強制起訴されれば、「裁判に悪影響が出る」と拒否に転じる可能性もある。土肥氏は総会後、記者団に「政倫審が嫌ならば、会長として一度理由を聞かなきゃいけない」といら立ちをにじませた。


●民主党両院議員総会、注文や批判が相次ぐ
(日テレニュース2011年1月12日 16:51) http://p.tl/m4un
 仙谷由人官房長官の進退が大きな焦点となっている内閣改造と民主党役員人事について、菅直人首相は12日、14日に踏み切る意向を固めた。これを前に、民主党は12日午後2時から両院議員総会を開いた。

 会場には小沢一郎元代表も姿を見せた。壇上の菅首相や岡田克也幹事長に対し、出席者からは注文や批判が相次いだ。

 菅首相「日本がもう一度元気な国になってきたきっかけは、あの09年の衆議院議員選挙での政権交代だったと言える。そこまで頑張りきれるということをお互いに確信しあいながら、自信を持って前に進もうじゃないか」

 横粂勝仁議員「総理、しっかりしてください。民主党の内紛を国民は求めていない」

 斎藤恭紀議員「マニフェストに書いていないことをやって、書いてあることを実行していない。国民をバカにした話です」

 岡田幹事長「内紛とか、中で争っているという認識は全くございません。疑惑を持たれた場合には、きちんと国会で説明するということが重要であると。小沢氏の方からも、政治倫理審査会に出て話をするという話もいただいている。それがなされれば、この問題は一つの区切りになると」

 また、総会では「消費税の問題や尖閣問題での対応などがまずかった。国民にもっと丁寧に説明をしてほしい」「このままでは4月の統一地方選挙は戦えない」などと、代表選で菅首相を支持した議員からも注文や批判が相次いだ。しかし、菅首相への退陣要求などの声は出ず、総会は午後3時半過ぎに終了した。

 こうした中、菅首相は12日朝、岡田幹事長に対して内閣改造を14日に行うことを伝えた。最大の焦点は仙谷官房長官の処遇だが、首相側近の一人は「菅首相は代えたくないだろうが、代えざるをえないと思っているようだ」と話している。しかし、首相周辺には「続投させるべきだ」との意見も残っており、後任の調整も絡んで、まだ紆余(うよ)曲折も予想される。


●首相、小沢氏に重ねて説明要求 民主総会、対立浮き彫り
(共同通信2011/01/12 17:49)http://p.tl/-_Ec

 民主党の両院議員総会で質問に答える菅首相=12日午後、東京・永田町の憲政記念館

 民主党の衆参両院議員総会が12日、都内で開かれ、菅直人首相は、政治資金問題を抱える小沢一郎元代表に国会で説明するよう重ねて求めるとともに、政権立て直しへ党内結束を呼び掛けた。

 これに対し小沢氏支持派議員などから、執行部の党運営や政権公約修正方針への不満が続出。懸念されていた紛糾には至らなかったものの、党内対立の根深さを浮き彫りにする形となった。

 両院総会後には、千葉市で全国幹事長会議を開催。13日の定期党大会で信任を得た上で、今月下旬からの通常国会に臨む方針だ。

 首相は小沢氏について「クリーンでオープンな政治の方向で進むことが私の責任だ。政治とカネの問題は本人が答えるしかない」と強調した。



●民主、マニフェスト見直し表明 財源の捻出限界に
(朝日新聞2011年1月13日4時1分)http://p.tl/jhvb
  民主党の岡田克也幹事長は12日、同党の両院議員総会で「党大会後に組織を作り、マニフェストの検証作業をもう少しじっくりと行っていきたい」と述べ、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを正式表明した。菅直人首相(民主党代表)ら党執行部は13日の党大会で見直し方針を諮り、党政策調査会を中心に議論して8月をめどに結論をまとめる考えだ。

 党執行部は、党大会に提案する議案に「野党時代に政権交代を求めて(政権獲得後に)実行してきた種々の事業及び予算を総点検し、必要性の低いものは大胆に削減・廃止する」と盛り込んだ。「今年8月で(衆院議員の任期が)2年という折り返し点になる」(玄葉光一郎政調会長)として、党内議論に着手する方針。政権交代から2年間で(1)実現できた政策(2)すでに見直した政策(3)今後も財源を捻出して実現すべき政策(4)財源不足で断念する政策――に分類し、改めて優先順位を付け直す見通しだ。

 背景には、無駄削減や「埋蔵金」の活用などの財源捻出が限界に近づき、マニフェスト全体の実行にこだわれば12年度以降の予算編成は極めて難しいという判断がある。首相は、社会保障制度改革と消費税を含む税制抜本改革を超党派で議論したいとしており、野党側が求めているマニフェスト見直しに応じる姿勢を示すことで、与野党協議の環境整備を図る狙いもある。

 民主党は09年マニフェストで、目玉施策の実現必要額を16.8兆円と試算し、予算の大幅な組み替えや無駄削減で財源を生み出すとした。だが、10年度予算は財源不足から編成作業が難航。菅政権は参院選マニフェストで子ども手当の満額支給を事実上断念するなど軌道修正したが、10年度予算と11年度予算案は無駄削減や税制見直しで計3.9兆円の捻出にとどまった。

 両院議員総会で、玄葉氏は「総点検は政権政党としてのあるべき姿だ」と発言。党執行部の念頭には、「有権者に頭を下げる」(同党幹部)手順を踏まなければ、消費増税の議論にも着手できないとの認識がある。

 ただ、見直し表明がテコになって消費増税に向けた与野党協議が進むかは不透明だ。

 自民党の谷垣禎一総裁は4日の記者会見で「消費税をどうするかについては、高速料金無料化や農業戸別所得補償制度などがそのままでは展望は明らかではない」と強調。子ども手当を含めた民主党マニフェストの看板政策を全面撤回するよう改めて求めた。

 だが、首相は5日に「やるべき政策はマニフェストに沿ってこれからも進めていく」と述べ、子ども手当を継続する意向を表明。看板政策の全面撤回に難色を示している。


●議運理事会、出席の意向=仙谷長官
(時事通信2011/01/12-17:28)http://p.tl/VUFa
 仙谷由人官房長官は12日午後の記者会見で、民主党が14日開催を提案している通常国会召集日を伝えるための衆院議院運営委員会理事会に、自身が出席したいとの考えを示した。
 菅直人首相は14日に内閣改造する日程も検討しているが、仙谷長官は自身が続投する可能性について「首相に聞いてもらわないと分からない」とし、「(理事会への出席は)常識的にそういうことだと言っている」と語った。


●両院総会で首相批判が続出=退陣要求は出ず-13日に党大会・民主
(時事通信2011/01/12-21:28)http://p.tl/Mtde
 民主党は12日午後、東京・永田町の憲政記念館で両院議員総会を開いた。冒頭、菅直人首相は、就任から7カ月を振り返り「やるべきことをしっかりやってきたと確信している」と強調、結束を訴えたのに対し、出席者からは党への逆風を招いた首相の政権運営や執行部の対応を批判する意見が相次いだ。ただ、総会では、首相の退陣を求める声は出ず、混乱なく約1時間40分で終了した。また、千葉市で開かれた党全国幹事長会議でも、4月の統一地方選への危機感が続出した。
 民主党執行部が12日に両院議員総会を開いたのは、政権や党運営への意見を聞くことで結束を図り、地方組織の幹部らも出席する13日の党大会を無事乗り切るのが狙い。参院選大敗を受けた昨年7月の両院議員総会を欠席した小沢一郎元代表も、今回は出席した。
 総会では、冒頭の首相のあいさつに続き、20人が発言。この中で、斎藤恭紀衆院議員は、首相が取り組む税と社会保障の一体改革について「消費増税の声が出ているが、国民をばかにしている」と批判。米長晴信参院議員は、小沢氏に衆院政治倫理審査会への出席を求める首相や執行部に「仲間内でけんかしている場合ではない」と指摘した。統一地方選に向けては「地方を大切にしないと負ける」(広野允士参院議員)といった懸念や、惨敗した昨年12月の茨城県議選に触れて「党内が一枚岩でないのが最大の問題だ」(川口浩衆院議員)と、結束を訴える意見も出た。小沢氏は発言はしなかった。
 出席者の意見表明を受け、首相は再び発言し「しっかり受け止め頑張りたい」と政権維持に決意を示すとともに、「地方で厳しい選挙が続いていることは、私なりに苦しい思いを持っている」と、党勢回復に全力を挙げる考えを示した。小沢氏招致問題については「本人が答えていただくしかない。その中で国民が理解すれば、(問題を)乗り越えていくことができる」と重ねて国会での説明を求めた。 
 全国幹事長会議では、首相退陣論はなかったものの、「内輪もめと見られる現状はもうやめてほしい」(青森県連)「統一地方選で勝つため一枚岩の態勢を整えてほしい。党のごたごたに対する(有権者の)批判はかなりある」(滋賀県連)など、執行部への不満や注文が相次いだ。


●民主 問責尊重方法で協議提案
(NHKニュース2011年1月12日 14時11分)http://p.tl/fl4Y
民主党は、参議院の問責決議によって実質的に内閣の総辞職や閣僚の辞任が決められるのは妥当とはいえないとして、憲法の趣旨を踏まえて問責決議を尊重する方法を各党で協議することなどを、野党側に提案することになりました。
民主党は、衆参両院が多数派が異なる「ねじれ国会」のもと、去年の臨時国会で、仙谷官房長官らの問責決議が可決されたことを踏まえ、こうした状態が続けば、国会は国民から見放されるとして、岡田幹事長が今後の国会運営に関する考え方の素案をまとめ、12日の役員会に示しました。この中では、参議院の問責決議について、政治的な意味は極めて重く、問責を受けた総理大臣や閣僚が謙虚に受け止めなければならないのは当然だとしています。その一方で、法的な拘束力がないにもかかわらず、実質的に内閣の総辞職や閣僚の辞任が決められるのは妥当とはいえないとして、問責決議を尊重する方法を、今後、与野党で協議するとしています。また、衆参両院の議決が異なった場合に開かれる両院協議会について、意思決定をしやすくするため、それぞれの院で10人ずつ選出される委員を、各党の議席数に応じて配分するよう改めたうえで、議決に必要な委員の数を「3分の2以上」から「過半数」に緩和するとしています。民主党は、こうした考え方を野党側に提示し、協議を呼びかけることにしています。



●国会:24日召集で調整…民主 改造は小幅か
(毎日新聞 2011年 1月12日 13時27分)http://p.tl/Lmfj

 民主党の鉢呂吉雄国対委員長は12日午前、自民党の逢沢一郎国対委員長と会談し、政府が通常国会の召集日を伝達する衆院議院運営委員会の理事会を14日に開催するよう申し入れた。召集日は10日前の伝達が慣例で、国会は24日召集が柱となる。国会開会までの日数が短くなり、菅直人首相が通常国会前に実施する意向の内閣改造は小幅にとどまるとの観測が出ている。ただ小幅改造で参院が問責決議した仙谷由人官房長官が続投すれば野党の反発は必至で、召集日が遅れる可能性も残る。首相は12日午後の両院議員総会や13日の党大会の情勢を踏まえ、仙谷氏の進退も含めて最終判断する方針だ。【大場伸也、横田愛】

 ◇仙谷氏処遇、綱引き
 菅首相は12日午前、首相官邸で石井一参院議員と会談し「少し後に余裕を持ちたいので早く(開会)したい」と語り、28日で検討していた召集を早める意向を示した。

 菅首相は通常国会前に内閣改造、党役員人事を実施する考え。民主党国対幹部は「官邸は24日召集の意向だ」と語った。しかし、鉢呂氏は「野党が出席できる条件整備をするよう内閣に伝えたい」と語り、古川元久官房副長官も12日午前の記者会見で「議運は14日と申し入れたことは承知しているが、開会日を決定したかは承知していない」と述べた。

 召集日は議運で官房長官が伝達するのが通例。鉢呂氏の打診に対し、自民、公明両党は「問責を受けた仙谷氏が政府を代表して来る理事会には協力できない」(逢沢氏)と反発した。

 政府・民主党内には「召集日は官房副長官の代理伝達も可能」との声もある。首相は12日午前、首相官邸で岡田克也幹事長と会談し、内閣改造や国会日程に関し意見交換した。その後に会談した中野寛成元衆院副議長には内閣改造について「問責を受けたという理由ではなく、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)などを前向きにやれる新しい態勢を作りたい」と語った。

 仙谷氏を巡っては、菅首相と距離を置く議員の間で更迭論が強まっている。西岡武夫参院議長が更迭を要求したほか、中間派の旧民社系でも「小沢一郎元代表の『政治とカネ』の問題と仙谷氏更迭はセットだ。一方だけ先行することはできない」(ベテラン議員)との声がある。また、首相に近い議員の中にも仙谷氏を党の要職に付けることを条件に、官房長官から退くことを容認する意見が出ている。


●菅首相夫人、天皇との会話紹介 非公表が慣例
(共同通信2011/01/12 21:28)http://p.tl/eLtA
 菅直人首相の伸子夫人は12日の日本外国特派員協会での講演で、天皇、皇后両陛下と首相夫妻が昨年8月に会食した際のやりとりの一部を明らかにした。「部屋に入ったとたんに陛下が『消えた高齢者とは一体どういうことなんでしょう』ということをお聞きになりました」と述べた。

 天皇との非公式な会話は対外的に公表しないのが慣例とされる。伸子夫人は講演で高齢者問題に関する出席者の質問に答える中で「これは言っていいのかな」と前置きして発言を紹介した。

 首相夫妻は昨年8月17日夜、皇居に招かれ両陛下と夕食をともにした。


●首相動静―1月12日
(朝日新聞2011年1月12日22時43分)http://p.tl/BWsg
 【午前】8時46分、官邸。9時2分、野田財務相、細川厚労相、仙谷官房長官、玄葉国家戦略相、藤村厚労副大臣。12分、民主党の岡田幹事長。10時5分、同党の中野寛成、田中慶秋両衆院議員。38分、同党の石井一副代表。11時24分、同党の枝野幹事長代理。53分、仙谷長官加わる。
 【午後】0時5分、枝野氏出る。44分、仙谷氏出る。1時59分、東京・永田町の憲政記念館。2時3分、民主党両院議員総会。3時44分、岡田幹事長。4時6分、官邸。8分、北沢防衛相。5時9分、植松内閣情報官。27分、植松氏出る。6時49分、千葉市美浜区のホテルニューオータニ幕張。7時33分、宴会場「舞」で民主党全国幹事長会議に出席、あいさつ。8時26分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。すき焼き店「岡半」で、国民新党の亀井代表、社民党の福島党首と食事。10時20分、公邸。



●元検事不起訴で検審申し立て
(NHKニュース2011年1月12日 15時55分) http://p.tl/ewIm
大阪地検特捜部の元検事が、無罪が確定した村木厚子さんを起訴したことを巡り、市民団体が、「有罪を得るのは難しいと分かりながら起訴しており、検察が職権乱用の罪について不起訴にしたのは不当だ」と主張して、検察審査会に審査を申し立てました。
村木さんの無罪が確定した事件を巡り、証拠を改ざんした罪で起訴された大阪地検特捜部の元検事、前田恒彦被告(43)は、有罪を得るのは難しいと分かっていたのに村木さんを逮捕・起訴したとして、特別公務員職権乱用の疑いで市民団体から告発されていましたが、最高検察庁は先月、「無罪だと考えながら捜査していたとは認められない」として不起訴にしました。これについて、市民団体が「身内の犯罪を検察の論理だけで不起訴にしたのは不当だ」などと主張して、東京第1検察審査会に審査を申し立てました。前田元検事を巡っては、過去に捜査を担当した別の詐欺事件についても被告が検察審査会に審査を申し立てる方針を明らかにしています。