野党が手ぐすね引く藤井副長官の「アル中」 江田法相の「キャバクラ」 与謝野経済相の「カネ」

(日刊ゲンダイ2011/1/17)

通常国会は火ダルマ必至!スキャンダラスなロートルトリオ

ロートル議員や参院選挙のA級戦犯を次々入閣させ、評判最悪の菅再改造内閣。菅首相は「日本の改革を推し進める最強の体制にしたい」とバカ騒ぎしているが、野党は「攻撃しやすい人たちが増えた。通常国会が楽しみ」と舌なめずりしている。野党のターゲットは、与謝野大臣の“無節操”だけではなさそうだ。
野党が手ぐすね引くのはまず、官房副長官に就任した藤井裕久(78)だ。昨年1月体調不良から財務相を辞任したくせに、ケロッと副長官になるとはいい加減な話だが、周囲が心配するのは「財務相を辞めた本当の理由?」なんてささやかれている“アル中疑惑”の方である。

「藤井さんは日本酒が大好きで、カバンにはカップ酒が入っています。財務相時代は、夕方5時まで待てず、焼酎をビールで割った“バクダン酒”をおいしそうにあおっていました。最近も自宅に若手議員を招き、深酒していたそうです。官房副長官は24時間態勢。しっかり務まるんですかね。第二の中川昭一になるんじゃないか、との声も出ています」(政界関係者)

参院議長を務めながら、ノコノコと法相に就任した江田五月(69)も身ぎれいではない。自身の政治団体のスタッフらが、5年間にわたりキャバクラなど風俗店でドンチャン騒ぎ、利用料金237万円を団体から支出していたことが判明している。発覚したのは一昨年だが、その後、民主党は自分で「政治とカネ」のハードルを上げた。新たな不正が出てくればアウトだ。江田は、東大生時代に安保闘争に明け暮れ「アメリカの核実験は許さん」と仲間300人と共に自民党本部に乱入、逮捕された前科もある。これは若気の至りにしても、死刑執行に慎重な姿勢を見せていることから、ここも野党にネチネチ攻められそうだ。
与謝野馨経済財政相(72)も“弱点”は「政治とカネ」


だ。通産相の時に、監督対象の商品先物取引会社から、毎月25万円の迂回献金を受けていたことが発覚。ところが記者会見では「善意の献金に対し疑う余地はないと思っていた」との弁解を繰り返した。それでなくても、与謝野はごっそり政治献金を集めている。頻繁にセミナー形式のパーティーを開き、毎年約5000万~6000万円の収入を得ている。
「企業・団体献金は限度額が決められた範囲で当然許されるべきこと」と言っているが、民主党は通常国会に「企業団体献金を3年後に全面禁止する法案」を提出する方針だ。自民党時代の弁明は通じなくなる可能性があるし、自民党もたちあがれ日本も、与謝野の集金方法は熟知している。「無節操」とあわせて、ガンガン攻められそうだ。
菅がノンビリ構えていられるのも、今のうちだけである。


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