●取り調べで「共謀誘導」 陸山会事件、石川被告らメモ証拠申請
(中日新聞2011年1月17日 14時01分)http://p.tl/TFEJ
 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪に問われた小沢氏の元秘書3人のうち、衆院議員石川知裕被告(37)と池田光智被告(33)が、検察側の取り調べ状況を記したメモを東京地裁に証拠申請していたことが分かった。
 関係者によると、メモは、石川、池田両被告が逮捕、勾留されていた際に作成し、弁護人に預けていた。2人が検察官から虚偽記入について「(秘書の)独断でできるはずがない」と小沢氏との共謀を認めるよう誘導されたり、「いつまでも保釈されない」と自白を迫られる様子が記されているという。
 両被告は捜査段階で故意の虚偽記入を認め、「小沢先生に報告、相談した」などと供述したとされる。弁護側は「供述調書は信用性や任意性がない」と主張しており、今月上旬の公判前整理手続きで、石川被告が任意聴取の様子を録音した内容を書き起こした書面と併せ、メモ数通を証拠申請した。両被告とも公判では無罪を主張する方針。


●「自白迫られた」石川議員ら手紙…陸山会事件
(読売新聞2011年1月17日14時34分)http://p.tl/zoY2
 小沢一郎・民主党元代表(68)の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、同会元事務担当者・石川知裕衆院議員(37)(起訴)ら元秘書2人が、逮捕後の取り調べで、検事から自白を迫られたという趣旨の手紙を、勾留中に弁護士に送っていたことが分かった。
 弁護側は5日、東京地裁に手紙を証拠申請した。
 石川被告らの弁護士によると、石川被告は手紙で、検事から「(虚偽記入の)判断を単独でできるわけがない」「このままだと保釈されない」と迫られたと主張。池田光智被告(33)(同)も弁護士に同様の手紙を送っており、弁護側は捜査段階の供述に任意性がないことを示す証拠としている。
 石川被告側は、石川被告が検察審査会の小沢氏に対する起訴相当議決後の再聴取の模様を録音した記録に基づき、「検事に供述を誘導された」と主張しているが、近く小沢氏を強制起訴する指定弁護士の大室俊三弁護士は17日、「あれだけの立場の人が誘導されたとは思わない」と述べた。



●石川議員「脅迫的な調べ」 逮捕時の手紙、証拠提出
(共同通信2011/01/17 12:05)http://p.tl/CWd -
 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」をめぐる収支報告書虚偽記入事件で、元秘書の衆院議員石川知裕被告(37)=政治資金規正法違反の罪で起訴=が逮捕勾留中、東京地検特捜部の担当検事の「脅迫的な調べ」を記した手紙数通を弁護人に送付していたことが17日、関係者への取材で分かった。
 弁護側は東京地裁の公判前整理手続きで、この手紙を証拠として提出するとともに、この検事を証人申請した。
 関係者によると、手紙には「このままでは保釈されない」などと自白を迫る担当検事の様子が克明に書かれており、弁護側は「調書は脅迫的で、任意性や信用性を欠いている」と主張している。


●石川被告「誘導的取り調べ」訴え 勾留中の手紙を証拠申請 小沢氏の「陸山会」事件で
(産経新聞2011.1.17 11:59)http://p.tl/G_fG
 小沢一郎民主党元代表の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、政治資金規正法違反罪で起訴された衆院議員、石川知裕被告(37)が、「威圧的、誘導的な取り調べを受けた」などと訴えた逮捕勾留中の弁護士あての手紙数通を、東京地裁に証拠申請していたことが17日、分かった。石川被告の関係者が明らかにした。

 石川被告は、昨年5月に小沢氏に対する検察審査会の1回目の議決を受けて行われた東京地検特捜部の再聴取の録音記録も地裁に証拠申請。2月に始まる予定の公判では、これらの証拠を基に「供述を誘導された」として供述調書の任意性、信用性を争う方針だ。

 石川被告の関係者によると、同被告は昨年1月15日に特捜部に逮捕されて以降、弁護士に数回にわたり手紙を送付。手紙の中で石川被告は、政治資金収支報告書の虚偽記載への小沢氏の関与について「自分ひとりでやった」と否定したが、検事から「独断でできるはずないだろう」などと怒鳴られたと主張。

 また、記憶があいまいな部分について「百パーセントないと言えるのか」などと詰問され、意に沿わない調書を作成されたなどと訴えていたという。

 弁護側は今月の公判前整理手続きで、手紙数通を証拠申請した。石川被告とともに逮捕、起訴された元秘書の池田光智被告(33)も同様に威圧的、誘導的な取り調べを受けたなどと訴えた当時の手紙数通を証拠申請したという。