さあ面白くなった!東京地裁 録音記録を証拠採用

(日刊ゲンダイ2011/1/21)

◆石川議員を脅した特捜部マッ青

東京地検特捜部は真っ青だろう。小沢「陸山会」事件のカギを握る元秘書の石川知裕衆院議員(37=写真)が検察に脅された録音記録が証拠採用されることになった。公判前整理手続きで、東京地裁が証拠採用を決めたのだ。
国会議員でありながら、いきなり「陸山会」の元担当者として逮捕された石川議員は、政治資金規正法違反で起訴されている。2月7日が初公判だが、録音記録が採用されれば、小沢事件は展開が大きく違ってくる。
昨年5月、「録音していないよね」の確認で始まった石川議員の再聴取。世田谷の土地購入に関する4億円について「違法な資金とは思わなかった」と答えた石川議員に対し、「それでは上(検察上層部)が納得しない」「保釈後に供述を変えると、小沢さんの圧力があったと、検察審査会の印象は悪くなるよ」と、起訴事実を否定する石川議員をなだめすかし、当初の証言を変えさすまいと圧力をかけた検事。大阪地検の逮捕された腐敗検事と体質がそっくりだが、そのやりとりの一部始終が法廷で録音記録として開示されるのだから見ものだ。
検察は「石川供述の任意性が否定されれば、小沢裁判はお手上げだ」とこぼしているというが、証拠採用でその通りになっていきそうだ。