大久保元秘書「調書」は取り下げ (日刊ゲンダイ2011/1/21)

◆前田元検事が作成

小沢一郎元代表の「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、元第1秘書で会計責任者だった大久保隆規被告(49=虚偽記載罪で起訴)の供述調書5通について検察側が証拠として公判に提出しない方針を固めた。20日開かれた公判前整理手続きで東京地裁に伝えた。

大久保元秘書は捜査段階で、虚偽記載への関与を否認していたが、大阪地検から東京地検特捜部に応援に来ていた元検事・前田恒彦被告(43=郵便不正事件に絡み証拠隠滅罪で起訴)の取り調べに対し、大筋で容疑を認めた。5通の供述調書の中には、大久保元秘書が否認から一転して起訴内容を認めた調書も含まれるとされる。弁護側が前田元検事が作成した調書を問題視したところ、検察側はすべて証拠から撤回したという。