政倫審会長 土肥隆一って何者?

(日刊ゲンダイ2011/1/21)

◆ベテランだけど菅のパシリ
きのう(20日)、小沢元代表が、国会冒頭での衆院政治倫理審査会への出席について回答。「予算案の成立を最優先させ、国会の状況を見ながら判断する」と、政倫審の土肥隆一会長に伝えた。これに「承服できない。無回答に近い」とイキり立っていた土肥という男、いったい何者なのか。
「一般的には無名ですが、数少ない菅首相の側近です。菅首相を本気で支えようという“盟友”は党内に3人くらいいる。江田五月法相とキャミソールの荒井聰・前国家戦略相、そして菅グループ会長の土肥さんです」(民主党関係者)
旧朝鮮・京城生まれの71歳。東京神学大学の大学院卒という変わりダネだ。日本基督教団に所属する現役の牧師でもある。90年に日本社会党から立候補して初当選。兵庫県選出の衆院議員で7期目のベテランだ。
これまで特に目立った功績はないが、昨年10月から政倫審の会長になった。
「それまで政倫審は小沢氏に近い平田健二参院議員が会長でした。土肥氏は、ひとことで言うと忠臣タイプ。現役の牧師さんということもあって、生真面目な性格です。菅首相にとっては、忠誠心が厚く、言う通りに動いてくれるありがたい存在でしょう」(政治評論家・有馬晴海氏)
どうりで、小沢と執行部の間でパシリみたいなことをやらされるわけだ。