首長新党VS既成政党がねじれ激突
(産経新聞2011.1.23 22:11) http://p.tl/Kdu6


 「庶民革命を」「減税はまやかし」。名古屋市長選が23日告示され、市議会解散の賛否を問う住民投票、愛知県知事選と相まってトリプル投票となった「中京の乱」はいよいよ“本丸決戦”の火ぶたが切られた。「首長新党」を率いる前市長と、既成政党が推す前衆院議員ら計4人が立候補、首長新党と既成政党がねじれながら激突する異例の構図となった。

 「政権交代や改革といっても、偉い人の顔ぶれが変わっただけで、庶民の生活はちょっともようならん」。繁華街で行われた出陣式で地域政党「減税日本」公認の前職、河村たかし氏(62)は既成政党への不満をぶつけた。

 とりわけ前日に、民主などが推す前衆院議員の石田芳弘氏(65)に対し自民が推薦を「市議団」から「県連」に格上げしたことへの怒りが収まらない様子。「一丁目一番地の公約」とする市民税10%の恒久減税をめぐり、昨年12月の市議会で賛成した自民と反対した民主が“大連立”を組んだ姿勢を「なんなんだこりゃあ。めっちゃくちゃだがや」と批判、「すべて議員の保身のため。庶民がモノを言う新しい歴史を切り開こう」と訴えた。

 出陣式には、減税や「中京都構想」でタッグを組む前衆院議員の知事候補、大村秀章氏や、前日から名古屋入りし「大阪都構想」で共闘する大阪府の橋下徹知事も駆けつけ、それぞれ地域政党を率いる3氏が顔をそろえた。

大村氏は、選挙地盤から自らを徳川家康、河村氏を織田信長、橋下氏を豊臣秀吉になぞらえ、「革命児が力を合わせて天下統一を」と強調。橋下氏も「われわれも大阪で既存政党をひねりつぶすので、名古屋でもひねりつぶしてください」と力を込めた。

 一方の石田氏陣営。民主、自民は知事選ではそれぞれ別に候補者を擁立しながら、市長選では「反河村」を合言葉に手を握ることを決め、河村氏との対決姿勢を鮮明にした。

 「民・自」連携はこの日さっそく異例の形で実現。百貨店が立ち並ぶ繁華街で自民の知事候補、重徳和彦氏が街頭演説を終える間際に、石田氏が乗った選挙カーが接近し、2台が並ぶ形に。民主の知事候補、御園慎一郎氏への配慮から同じ選挙カーに立つことはなかったが、2人はがっちりと握手を交わして、市長選での「共闘」を演出した。

 続いて行われた石田氏の街頭演説には、自民の県議や名古屋市議ら約20人がそのまま残り、鈴木政二・県連会長は告示前日に「格上げ推薦」を決めた理由について「市長の品格が問われている。市議団の切実な訴えを受け止めた」と強調。石田氏は「今回は政党の問題ではない。倒すべきは河村政権だ」と声を張り上げた。

 ただ、石田氏の車の周囲にはためく自民ののぼりが「ねじれ」を象徴する光景となり、首をかしげる市民の姿も。「わかりにくい構図」(民主市議)を意識してか、今後の連携については「それぞれの立場で努力する」(同)といい、微妙なバランスをとりつつ選挙戦を乗り切る考えだ。

 共産推薦の八田広子氏(64)は市内随一の繁華街で第一声。「河村氏の政策は『金持ち減税』だ」と述べ、河村氏の市政運営を批判した。



●都知事に蓮舫氏は8・8%どまり、世論調査
(産経新聞 2011.1.23 21:41) http://p.tl/AL6v

 フジテレビ系で23日に放送された「新報道2001」の世論調査では、都知事選に「蓮舫氏」」を選んだ人はわずか8.8%にとどまった。調査は首都圏の男女500人に20日に実施した。

 設問と回答は以下の通り。

【問】菅直人内閣を支持するか

支持する29.6%

支持しない62.2%

その他、分からない8.2%

【問】内閣改造の人事を評価するか

評価する28.8%

評価しない60.6%

その他、分からない10.6%

【問】改造内閣が最も優先すべきは

小沢一郎氏の政倫審出席問題4.6%

社会保障と税制の改革30.4%

米国や中国との関係改善7.8%

環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の推進4.4%

雇用・景気対策48.2%

その他、分からない4.6%

【問】4月予定の東京都知事選で出馬が取り沙汰される人で誰を支持するか

石原慎太郎30.8%

東国原英夫22.6%

蓮舫8.8%

舛添要一12.6%

猪瀬直樹8.2%

その他、分からない17.0%

【問】次の衆院選でどの政党に投票?

民主党22.0%

自民党21.4%

公明党4.6%

共産党2.0%

社民党0.2%

国民新党0.2%

新党日本0.2%

みんなの党6.0%

たちあがれ日本

0.8%

新党改革0.0%

無所属・その他

3.4%

棄権2.0%

未定37.2%