[仙谷悪夢の二重支配]厚顔仙谷代表代行が企む 悪夢の権力ゲーム

(日刊ゲンダイ2011/1/24)

こんな男の復権を許してはダメだ!

◆党を牛耳り官邸にもニラミ

アノ厚顔男がまたエラソーに吠え出した。官房長官を事実上更迭された民主党の仙谷由人代表代行(65)のことである。

23日、半年ぶりに地元・徳島入りした仙谷は、支持者に囲まれ高揚したのか、24日開会の通常国会について、「罵詈雑言、罵倒の国会にさせてはならない」と野党に苦言を呈した。だが、官房長官を追われることになったのは、昨年の臨時国会の自らの暴言・失言が原因だったのをお忘れか?
「自衛隊は暴力装置」で謝罪させられた男が、よく言うよ、である。

今週発売の週刊誌「AERA」のインタビューでも、尖閣問題を巡って「(船長を)逮捕したとき、後は政治の責任だとハラをくくりました」とカッコつけていた。船長釈放時、那覇地検に「今後の日中関係を考慮すると」と言わせ、地検に政治判断を押し付けたと批判を浴びたことなど、忘却のかなただ。

内閣改造から1週間。仙谷がすっかり復権しただけでなく、いまや民主党は“仙谷カラー”に染められた。仙谷は、岡田から党本部の幹事長室を奪って代表代行室にし、国会内にも衆院の国対委員長室の近くに代表代行室をつくらせた。岡田を飛び越え、党を牛耳るつもりだ。官房長官時代の9人の秘書官を枝野の秘書官として残し、官邸にも睨みを利かせる。

それだけじゃない。仙谷は、先週、脱小沢を批判する鳩山前首相の元にまで挨拶に行った。それも鳩山がインド訪問から帰国したその日にである。
「鳩山さんが首相時代に力を入れていた『新しい公共』を、これまでの調査会から党の推進本部に格上げすることを決め、鳩山さんに本部長就任を打診したようです。鳩山さんを取り込むことで、小沢グループと鳩山グループの分断を図ろうとしているのでしょう。政府の役職を解かれ、党の一議員になったことで、“権力ゲーム”をこれまで以上に思い切ってやれると生き生きしていますよ」(民主党議員)
小沢の証人喚問についても、党内の反発や実現の難しさから及び腰の岡田や安住国対委員長をよそに、「野党との関係で、そういうこともありうる」と踏み込んだ。
仙谷に権力を握らせ続ければ、民主党の内ゲバはますます醜くなるだけだ。


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