施政方針で致命的ミス 「最高」不幸を実現するって…

(日刊ゲンダイ2011/1/25)

「我々の内閣で、『最高』不幸社会の実現を確実に進めます!」――。

オイオイ、それはないだろう。きのう(24日)の施政方針演説で、菅首相が自身の政治哲学である「最小不幸社会の実現」をおもいっきり言い間違える場面があった。

「最小不幸社会」は、菅首相がナントカのひとつ覚えのように、繰り返してきたスローガンだ。この日の演説でも「私が掲げる国づくりの理念」として、堂々とブチ上げたばかり。そんな大事なフレーズを間違えるなんて……。

とはいえ、菅が「最高不幸」と言い間違えても、本会議場は反応なし。ヤジも飛ばなければ、菅本人だって言い直そうとしなかった。スッカラ菅政権が本当に最高不幸社会を実現させそうなだけに、チョット怖い光景であった。