前原外相 参院外交演説に大ブーイング

(日刊ゲンダイ2011/1/26)

なめてんのか

面倒なことをとっととすませたかったのか。前原誠司外相が24日に行った参院外交演説が大不評だ。問題になっているのは演説の内容ではなく読み方と態度。原稿を早口で乱暴に読み飛ばした。野党ばかりか身内の民主党からもブーイングが出る始末になっている。
自民党の脇雅史参院国会対策委員長は記者会見で「下を向いて我々の方も見ず、ただ早口で原稿を読むだけだ。あんなお粗末な演説を見たことがない」と非難。民主党の羽田参院国対委員長経由で前原外相に抗議した。
民主党の参院常任役員会でも「演説は読むのが大変速いうえ、略語を使い、読み飛ばしもあった」と批判された。
前原外相は「衆院で『演説が長い』としかられたので、急いで読んでしまった」と釈明したが、自民党側は国会での正式な謝罪を要求した。