年収3000万円にしがみつく 羽毛田宮内庁長官の醜悪

(日刊ゲンダイ2011/1/29)

今度は小沢一郎の発言に逆ギレ

まだ居座っていたとは驚きである。宮内庁の羽毛田信吾長官(68)が記者会見で、民主党の小沢元代表をコキ下ろした。羽毛田といえば、09年12月の天皇陛下と習近平・中国国家副主席の会見に対し、「政治利用だ」と大騒ぎした人物。あの騒動でとっくにクビを飛ばされていると思っていたら、相変わらず言いたい放題だ。
羽毛田の“暴言”が飛び出したのは27日。小沢が週刊文春のインタビューで、天皇陛下と習近平会見に触れて「宮内庁の長官が、陛下はお疲れだとか、他の日程があるとか屁理屈をつけた」「役人が何を言うか、と正面から言ったら、引っ込んじゃいました」などと話したことがよほど気に障ったらしい。「象徴天皇としての陛下の国際親善のありようを損なう」などと反論したのだ。しかし、小沢が言う通り「一役人」が何を言っているのか。
「羽毛田長官は当時、『会見申し込みは1カ月前にというルールが破られた』とキャンキャン吠えた。ところが、その後、ルール通りじゃなかった例は03年以降で最低でも6件あり、オバマ米大統領の訪日時も、日程に合わせて即位20周年記念行事の日程が何度も変更されていたことが判明。テキトーなことを言っていたことがバレました」(事情通)
マトモな役人がスジの通った話をするならまだいい。が、旧厚生省出身の羽毛田は90年代半ば、飲食接待問題で処分された“スネ傷”官僚だ。それが宮内庁長官に就き、年収3000万円近い給料をもらいながら、いまだに政治に口出ししているのだから越権行為も甚だしい。
こんな男に好き勝手しゃべらせていること自体、菅政権が役人の言いなりという表れだ。一日も早くクビを切るべきだろう。



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