[愛知ダブル選]中盤情勢 ハッキリした民主「歴史的惨敗」

(日刊ゲンダイ2011/1/31)

それでも岡田は1議員500件の電話作戦指示

民主党の岡田幹事長は、党所属議員に“生き恥”をさらさせる気か。けさ(31日)の主要各紙で、2月6日投開票の愛知県知事選と名古屋市長選の中盤情勢が出そろった。
どの調査結果とも、知事選では大村秀章氏(50)、出直し市長選では河村たかし前市長(62)が他候補を大きく引き離している。ともに減税を訴え、選挙戦で連携を取り合う両候補が、早くも圧勝ムードなのだ。
この結果に青ざめているのが岡田だ。両候補の支持層をみると、大村は古巣の自民以上に、民主支持層を固め、すでに4~6割の支持を得ている。河村にいたっては民主支持層の9割を固め、民主推薦候補の石田芳弘前衆院議員(65)は1割程度からしか支持されていないのだ。
すでに岡田は知事選の告示以降、3回も現地入り。党所属国会議員に最低1回は現地に入るよう指示し、きょうから1人500件の電話作戦を求めるという。歴史的惨敗が必至の情勢で、ノルマを上げるほど評判を下げるだけだ。愛知は前回衆院選の15小選挙区を完勝した民主王国。ここで知事選も市長選も負ければ、いよいよ岡田もクビを洗った方がいい。