北海道11区で骨肉の争い再現!?ムネオの娘vs.中川の妻

(日刊ゲンダイ2011/2/3)

地元に出馬待望論

4月にも解散・総選挙がささやかれる中、各党急ピッチで候補者選考を進めているが、民主党の悩みのタネは北海道11区(帯広市など)だ。

「あの石川知裕衆院議員の選挙区です。ここは自民党の中川王国。前回は石川さんが中川昭一さんを破ったが、石川さんは小沢問題で逮捕起訴され、離党し、裁判を抱えている。民主党の候補者を探さなければならないのですが、もともと自民の地盤が強いため、誰も出たがらないのです」(民主党北海道連関係者)

そこで“ある女性”の待望論が湧き上がっている。前出の関係者が続ける。
「新党大地代表の鈴木宗男前衆院議員の長女・貴子さん(25)です。現在NHK長野放送局でディレクターをしていますが、2005年の総選挙では、街宣車の上で父親譲りの迫力満点の演説をして、話題になりました。昨年12月に宗男さんが収監された時も駆け付け、涙を流しながら抱き合っていました。宗男さんは新党大地の北海道比例だが、生まれ育ったのは11区。宗男さんは『2人の息子より娘の方が選挙向き』と親しい人に言っていた。仮に立候補となれば新党大地からで、民主党は推薦となりますが、これまでも選挙協力はしており問題ありません」

一方、自民党は誰を擁立するのか? 故中川昭一の郁子夫人(51)が最有力だ。
「昨年12月に帯広市で開かれた後援会の会合で郁子さんが『出馬について前向きに考えを進めている』と発言しました。フジテレビ社員で評判の娘がいますが、26歳と若いため、自分が出ると腹を固めたようです。反対する一部道議もいますが、政官財の人脈もあるので最終的には選ばれるでしょう」(地元紙記者)
1983年、自民党の衆院議員中川一郎が死亡した後の総選挙では、中川の息子・昭一と中川の秘書・鈴木宗男が骨肉の争いを演じた。今度は宗男の娘と中川の妻が争うことになるのか。



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