●小沢氏「衆院解散3月ヤマ」
(東京新聞2011年2月4日 朝刊) http://p.tl/eBbV

 民主党の小沢一郎元代表が二日の党関係者との会合で、今後の政局について「衆院解散は早い。三月がヤマになる」との見通しを示していたことが三日、関係者の話で分かった。ねじれ国会で菅直人首相が行き詰まる「三月危機」の可能性が指摘されているだけに、発言は波紋を広げそうだ。

 関係者によると、小沢氏は二日夜、鹿児島市内で党関係者と会合した。その際に「予算案と関連法案が通らないと、子ども手当が切れてしまうから、民主党は厳しい」と指摘。その上で「菅首相は辞めない。衆院解散しかない」と分析した。ねじれ克服の鍵となる公明党が菅政権との対決姿勢を強めていることに関しても「公明党は本気だ。衆院選と四月の統一地方選が同日選になっても勝てると踏んでいる」との見立てを披露したという。



●「不肖の弟子ですが」小沢氏が二階堂氏の墓参り「解散は早い」「3月がヤマだ」
(産経新聞2011.2.3 20:01)http://p.tl/LkoI

 民主党の小沢一郎元代表は3日、鹿児島県肝付(きもつき)町を訪れ、命日を迎えた故二階堂進元自民党副総裁(平成12年死去)の墓参りをした。小沢氏は静かに手を合わせ、参列者に「不肖の弟子ですが、一生懸命頑張りたい」とあいさつした。

 小沢、二階堂両氏は故田中角栄元首相をともに支えた間柄。昭和62年の田中派分裂で袂(たもと)を分かったが、強制起訴された今、若き日に受けた薫陶がよみがえったのかもしれない。

 小沢氏は2日夜、鹿児島市内での党関係者との会合で「菅直人首相は辞めない。衆院解散は早い。3月がヤマになる」との見通しを示した。「公明党は本気だ。平成23年度予算案と関連法案が通らないと民主党は厳しい」とも語った。



●マニフェスト修正を批判=小沢氏
(時事通信2011/02/04-21:51)http://p.tl/48fX
 民主党の小沢一郎元代表は4日夜、熊本市内で開かれた同党衆院議員の会合に出席し、菅直人首相の政権運営について「『国民の生活が第一』という基本的な理念と主張が何となく遠ざかっているような気がして心配している」と述べ、マニフェスト(政権公約)見直しの動きを批判した。また、参院で野党が多数を占める中で、2011年度予算の関連法案の成立は厳しいとの見方を示した。 
 自らの強制起訴については「毎度お騒がせをして大変恐縮だが、マスコミをはじめ周りがいろいろ騒がしくしているわけで、理解賜りたい」と語った。


●小沢氏「参院選、身を退いたが大惨敗」と菅首相に皮肉
(産経新聞2011.2.4 23:19)http://p.tl/s7Wl

 民主党の小沢一郎元代表は4日夜、熊本市内での同党議員のパーティーで「昨年の参院選で勝利するために鳩山由紀夫前首相と私が身を引く決断をしたが、どういうわけか大惨敗になった。ここから今日の国会の苦悩が始まっている」と、皮肉を交えて菅直人首相を批判した。

 また「参院の過半数が割れている状況では本当に厳しいことに直面する」と述べ、今のままでは平成23年度予算関連法案の成立は困難との認識を示した。



●「陸山会」寄付は迂回献金…市民団体が告発状
(読売新聞2011年2月4日19時20分) http://p.tl/c8Yz
 旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」が政党支部を介して民主党の小沢一郎元代表(68)の資金管理団体「陸山会」に3億7000万円を寄付したのは迂回
うかい
献金だとして、市民団体「政治資金オンブズマン」(大阪市)のメンバーら46人が4日、小沢元代表と改革フォーラム会計責任者だった平野貞夫・元参院議員(75)に対する政治資金規正法違反(量的制限違反など)容疑での告発状を東京地検特捜部に郵送した。


 告発状では、小沢元代表と平野元議員は共謀し、2009年7月21日、改革フォーラムから民主党岩手県第4区総支部に3億7000万円を寄付、翌22日に総支部から陸山会に同額を寄付させたとしている。

 同法は政党と政治資金団体を除き、年間5000万円を超える寄付の授受を禁じている。オンブズマン側は、「実際は改革フォーラムから陸山会への違法な寄付なのに、政党支部を介して合法と装った」としている。


●「ポスト菅」めぐる冷戦勃発 前原・仙谷組VS岡田・玄葉組
(産経新聞2011.2.4 23:47 )http://p.tl/wQQK

 民主党内で「ポスト菅」をにらんだ新たな対決の構図が浮かび上がってきた。最大のライバル関係と目されているのは岡田克也幹事長と前原誠司外相だが、前原氏を推す仙谷由人代表代行に対し、ここにきて玄葉光一郎政調会長が岡田氏擁立への動きを加速させているのだ。玄葉氏は4日、党内に新設されるマニフェスト(政権公約)見直し組織の責任者に岡田氏を推薦。そこには、政権の根幹にかかわる政策議論を通じて、党内の主導権を握ろうという思惑がちらつく。(坂井広志)

 「マニフェストの見直しについては謝罪し、正々堂々と見直す」

 玄葉氏は4日の政策調査会幹部会で、マニフェストの検証、見直し作業を行う新組織を立ち上げることを表明した。新組織では16・8兆円が必要とされるマニフェスト関連政策の財源を検証した上で、今夏をめどに必要な見直し案の取りまとめを行う方針だ。

 玄葉氏はこの新組織の人事に、今後の政局を見据えた“布石”を打った。責任者となるのは岡田氏、責任者代理には自らに加え輿(こし)石(いし)東(あずま)参院議員会長が就く。「仙谷-前原」ラインへの牽(けん)制(せい)の意図が読み取れる。

 「玄葉さんはやっぱり仙谷さんを責任者にしたくないんだな」

今回の「玄葉人事」を聞いた党幹部は思わずこう漏らした。

 菅直人首相の求心力低下とともに、党内では「仙谷-前原」ラインと「岡田-玄葉」ラインの冷戦が始まろうとしている。

 岡田氏にとって仙谷氏は、いわば「目の上のたんこぶ」的な存在だ。幹事長職と代表代行職の役割分担も明確になっていないことから、今後、党運営をめぐる対立が生じることを懸念する声もある。

 一方、前原氏と玄葉氏は衆院当選6回の同期で、松下政経塾でも同じ8期生というライバル関係にある。「同期の前原氏が次期首相候補に挙げられ、玄葉氏は焦っている」。ある中堅議員はこう指摘する。

 「ポスト菅」レースで、前原氏は岡田氏に比べ有利な立場にある。いまや「政界最大の実力者」とも目される仙谷氏の後ろ盾があるからだ。仙谷氏とともに所属する「凌雲会」という議員グループの存在も大きい。

 対する岡田氏には、まとまった「党内同志」が存在しない。玄葉氏は岡田氏について「相性が合う」と周囲に語っているが、両氏の接近は「ポスト菅」レースをめぐる思惑が一致するという要素が大きい。

 責任者代理に小沢一郎元代表の盟友、輿石氏を据えたことにも、玄葉氏サイドの思惑がちらつく。菅政権に批判的な輿石氏を取り込むことによって、政府・民主党内で主導権を握る「凌雲会」体制にくさびを打ち込もうとの意図がうかがえる。

 もっとも、マニフェスト見直しは、解散・総選挙につながる危険性もはらむ。首相の責任論にも発展しかねず、その場合、岡田氏も「連帯責任」を問われるおそれがある。マニフェスト見直しに向けた作業は思惑含みの展開となりそうだ。


●前原外相「TPP参加、米国からの要請一回もない」
(朝日新聞2011年2月4日21時54分)http://p.tl/VPtK
 前原誠司外相は4日の衆院予算委員会で、環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について「入るなら日本にプラスでなければならない。(米国に)押し込まれてやるものではない」と語った。

 前原氏は「予算委では『TPPは米国に言われてやらざるをえない』という米国脅威論が強いが、認識不足だ」と指摘。「私の知る限り、米国から(参加要請を)言ってきたことは一回もない。それどころか、日本が色々な条件をつけるのなら、勘弁してほしいという慎重論が多い」と説明した。服部良一氏(社民)、石田祝稔氏(公明)の質問に答えた。


●子ども手当の地方負担、縮小・廃止も…官房長官
(読売新聞2011年2月4日20時46分) http://p.tl/NduN

 枝野官房長官は4日の記者会見で、地方自治体から反発が相次いでいる子ども手当の地方負担について「将来にわたって国が財源措置を講じる必要がない、とは言っていない」と述べ、2012年度以降は地方負担の縮小・廃止を検討することもあり得るとの考えを示した。

 これに先立ち、政府は同日の閣議で「(子ども手当の)費用の全額を国が負担しなければならないとは考えていない」とする意見書を決定したが、神奈川県の松沢成文知事らが強く反発していることから、軌道修正を図ったものとみられる。

 一方、子ども手当に反対している三重県松阪市の山中光茂市長ら5市の市長は同日、自民党本部に谷垣総裁を訪ね、子ども手当法案の成立を阻止するよう要請した。


●予算関連法案 公明代表が「反対」
(東京新聞2011年2月4日 朝刊) http://p.tl/jNdm

 公明党の山口那津男代表は三日夜、赤字国債発行を可能にする公債発行特例法案や子ども手当法案など二〇一一年度予算関連法案に反対する方向で党内議論を進める考えを、記者団への発言やテレビ番組で明らかにした。関連法案に反対の方針かを問われ「それが筋だ。その筋に沿って議論を展開していく」と述べた。菅直人首相は野党が参院多数を占める「ねじれ国会」で、衆院の優越規定がない予算関連法案の成立に向けて公明党の協力に期待してきただけに、政権運営は一段と厳しさを増した形だ。

 ただ山口氏は「政権がどう対応するか議論をしてみないと分からない」とも付け加え、予算案や関連法案が公明党の主張に沿う形で大幅に修正されれば、賛成に転じる可能性に含みを残した。

 公明党は一〇年度の子ども手当法に賛成しているが、山口氏は一一年度の同法案に関して「賛成時に要求した恒久財源の確保などの措置がかなえられていない。場当たり的な制度は駄目だ」と明言した。民主党マニフェストに掲げられた子ども手当や年金制度改革が実現できなければ、首相は衆院解散か内閣総辞職に踏み切るべきだとの見解も示した。

 公明党内では、予算関連法案のうち関税の税率軽減措置に関する法案については賛成論が強い。だが、公債発行特例法案や子ども手当法案などに関しては「賛成すれば菅政権の延命に手を貸すことになる」との反対意見が強まっている。

 山口氏は通常国会召集前の一月中旬の講演で、一一年度予算案に反対する方針を明確化。一方で予算関連法案については「国会論戦を通じて課題を明らかにした上で、対応を考える」としていた。


●鈴木宗男元衆院議員、刑務所内の最重要ポスト「配膳係」に就任
(産経新聞2011.2.4 23:08) 

 新党大地の浅野貴博衆院議員は4日、民主党有志らでつくる「取調べの全面可視化を実現する議員連盟」の会合で、受託収賄などの罪で実刑判決が確定し服役中の同党代表の鈴木宗男元衆院議員について、刑務所の配膳(はいぜん)係となっていることを明らかにした。

 浅野氏によると、1月28日に面会した際、鈴木元議員は「食事の量に偏りがあっては暴動の元になるので細心の注意を払っている。めちゃくちゃ忙しい」と語った。

 さらに、可視化について「政府は及び腰のようだが、法案を今国会で必ず成立させてほしい」と訴えたという。


●内閣記者会:官房長官会見を一部オープン化
(毎日新聞 2011年2月4日 18時37分) http://p.tl/jve _
 共同通信社など日本新聞協会加盟各社でつくる内閣記者会は4日、1日2回行われている枝野幸男官房長官の定例記者会見について、週1回午後の会見に限りフリーランスやインターネットメディアなどの記者も参加できるよう一部オープン化することを決めた。

 首相官邸側の申し入れを受け入れた措置で、枝野氏は4日の記者会見で「国会の状況を見ながら、できるだけ早く開始したい」と述べた。

 官房長官の会見は現状、原則として新聞協会加盟の新聞、通信、放送各社に参加者を限定している。内閣記者会は(1)日本専門新聞協会や日本雑誌協会の会員社に所属(2)署名記事を提供し、十分な活動実績を持つ--などの条件を満たす記者については参加を認めることにした。