岡田幹事長「三重」で大ピンチ (日刊ゲンダイ2011/2/5)

自民の知事選候補は妻まで有名人

6日の「愛知県知事選」「名古屋市長選」のダブル惨敗が決定的となり、崖っぷちに追い込まれている民主党の岡田幹事長。さらに青くなる出来事が起きた。現職が不出馬を表明している地元三重県の知事選(4月10日投票)に、強力なタマが名乗りを上げたのだ。

「09年の衆院選で三重2区から出馬し敗れた鈴木英敬氏(36)です。灘高~東大~通産省のエリートで、2年前は落下傘のため敗れましたが、翌日から地元を駆け回り、知名度は高い。明るい性格で、地域活性化のアイデアを多く持っているから、経済界も期待しています。その上、女房も有名人。武田美保さんはシンクロの五輪銀メダリストです。イベントや会合にこまめに顔を出し、鈴木をアピールしている。知事選は無所属で立候補し、自民党推薦となりますが、みんなの党も推薦を決めています。岡田幹事長にとっては脅威でしょう」(地元紙記者)

昨年の参院選・三重選挙区は、民主党候補が36万票、自民29万票、みんな17万票だった。自民とみんなが組めば、それだけで民主を上回る。選挙戦がスタートすれば、大阪府の橋下知事や名古屋市の河村たかしが、鈴木の応援に駆けつけるとみられている。民主にとっては二重苦三重苦だ。

それでも岡田に負けは許されない。が、肝心の候補者が決まっていない。
「環境省の官僚や地元首長の名前が挙がりましたが、みな消えました。これ以上議席を減らせないので、国会議員を回すわけにもいかない。こうなったら、いつも岡田幹事長の選挙を支えている奥さんに出てもらおう! との声まで上がっています」(民主党三重関係者)

3日の定例会見で、記者から候補者擁立が難航していることを指摘されると、岡田はイライラしながら「一生懸命にいろいろ議論している」と答えた。

昨年の地方選連敗、民主王国・愛知で惨敗、さらにイオングループ関係者総動員の地元知事選でも負けたとなると、恥ずかしくて幹事長なんて続けていられないだろう。さて岡田はどうする?



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