「分裂」の自民に有権者完全にソッポ (日刊ゲンダイ2011/2/7)


愛知の選挙結果は谷垣自民にも痛撃を与えた。党本部が全面支援した重徳和彦が知事選で敗北、市長選でも県連が民主党に相乗りした石田芳弘が河村に歯が立たず、既成政党批判をはね返すことができなかったからだ。
今回の敗北について、責任者の石原幹事長はこう言い訳した。
「重徳氏はあと少し時間があれば、能力の高さや人物の良さが県民に評価されたと思う」
別の党幹部は「圧倒的な人気の河村氏と連携した大村氏に負けるのは仕方ない」と愛知の特殊事情を強調してみせた。

まだ分かってないようだ。
自民党は今回、谷垣総裁や大島副総裁ら幹部が相次いで現地入りし、重徳をテコ入れした。その一方で、菅元総務相ら一部議員は、昨年12月に離党して出馬した大村を公然と応援、分裂状態となった。野党転落後、なんの改革もできず、選挙では分裂。そんな自民党に対し、有権者は完全に愛想を尽かしているのだ。4月の統一地方選も次の衆院選も、有権者の自民離れが進み、この党は確実に消えていくことになる。



※日刊ゲンダイはケータイで月315円で読める。
この貴重な媒体を応援しよう!
http://gendai.net/