●最終局面、着地点は? 首相、小沢氏に会談申し入れ  
(産経新聞 2011.2.8 23:43)http://p.tl/iSop
 菅直人首相(民主党代表)は8日、岡田克也幹事長、輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長と会談し、強制起訴された小沢一郎元代表の処分について協議した。その後、首相は小沢氏に会談を申し入れた。執行部は党倫理規則に定めた処分で最も軽い「最長6カ月間の党員資格停止」を軸に決着を図ろうとしているが、小沢氏に近い議員らは「地方選連敗の責任転嫁を図ろうとしている」と抵抗を強めており、終着点は依然、見えてこない。(山本雄史)

 小沢氏は8日午後、衆院第1議員会館の自室で意外な訪問客を迎えた。

 「まあ、民主党に入ったころから、自分は嫌われてましたわ」と小沢氏に語ったのは名古屋市長選で再選を決めたばかりの河村たかし氏。愛知県知事に当選した大村秀章氏も同席した。今、最も勢いのある政治家2人との会談に気をよくしたのか、小沢氏は「俺も嫌われもんだでー」と即興の名古屋弁で応じた。

 岡田氏ら執行部は河村、大村両氏の選挙に対立候補をたて惨敗を喫した。小沢氏は「河村さんは民主党で400人以上の応援演説にいった人だ。その『仲間』を大事にせないかんわ」と執行部を批判。2人との別れ際、「これからも連絡取っていこうや。俺も最後のご奉公をしなきゃいけないなあ」と意味深に語った。

 一方、小沢氏の処分を急ぎたい執行部は8日、目算が狂った。9日に臨時役員会を開き、小沢氏の処分を事実上決定、週明けの常任幹事会で手続きを終える-。こんなシナリオを描いていたが、首相らの協議では結論を出せなかった。ポイントは輿石氏だ。

 8日午後、小沢氏を支持する中堅議員グループ「一新会」会長代行の奥村展三衆院議員が輿石氏のもとをひそかに訪ねた。「執行部が進めようとしている処分は不条理で、小沢氏が処分を受ける筋合いはない」

 一新会の「決意」を伝える奥村氏に輿石氏は短い言葉で応じた。

 「気持ちは君らと同じだ。参院は結束している」

 執行部に小沢氏の処分を躊躇(ちゅうちょ)させる出来事がもう一つ起こった。自民党などは8日、小沢氏の元秘書、石川知裕衆院議員の議員辞職勧告決議案を提出した。

 「小沢さんを処分した場合にどうするか、石川に確認をとっているのか?」

 ある中堅議員はこんな疑問を呈する。政権の命運を握る予算関連法案の成立には衆院の3分の2以上による再可決が命綱だが、与党系の議席は社民党を合わせて3分の2ぎりぎりの319議席。これには小沢氏の元秘書で無所属の石川氏も含まれているからだ。

 1月4日の会見で首相は小沢氏に自発的な議員辞職か離党を促したが会談が実現した場合、小沢氏に直接迫れるのか。8日夜、首相は記者団に処分について「十分考えていきたい」と述べるにとどまった。

 民主党内の議員グループ「国のかたち研究会」の8日の会合では「首相を守ろう」という声が相次いだものの、出席者の一人はこう愚痴った。「守ろうったって手の届かないところにいる。もともと人の話を聞くような人間じゃないし」


●首相、小沢氏に会談要請 応じなければ処分断行へ
(朝日新聞2011年2月8日23時45分)http://p.tl/EY0G

 菅直人首相は8日、強制起訴された民主党の小沢一郎元代表に会談を要請した。自発的な議員辞職や離党を直接迫り、応じなければ党員資格停止を軸に処分に踏み切る方針だ。

 首相は同日、岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長と首相官邸で約40分間協議し、迅速な処分を主張した。輿石氏は処分を強行すれば、予算関連法案の採決で造反が出かねないと懸念を伝えたという。

 首相は協議を踏まえ、小沢氏側に会談を要請した。2人だけの会談が実現すれば、小沢氏に国会での説明を求めた昨年12月20日以来。小沢氏は議員辞職にも離党にも応じない考えだ。首相は小沢氏の意向を直接確認したうえで、最終的に処分に踏み切る時期を探ることになる。

 岡田氏は8日、議員の処分を決める常任幹事会のメンバーである副代表6人とも会談した。小沢氏に近い山岡賢次氏は「検察が起訴した例と今回は違う」と反発。中間派の直嶋正行氏も「なぜ処分を急ぐのか」と異論を唱えた。岡田氏は「党の統制の問題。ぐずぐずする必要はない」と反論した。

 小沢氏直系の議員でつくる「一新会」が8日開いた定例会合では、出席した衆院議員十数人が処分に抗議していく方針を確認した。



●菅首相、小沢氏に会談申し入れ=民主、党員資格停止で調整
(時事通信2011/02/08-21:48)http://p.tl/90xz
 強制起訴された小沢一郎民主党元代表の処分問題で、菅直人首相は8日、小沢氏側に会談を申し入れた。首相や、役員会で執行部としての対応を一任された岡田克也幹事長は「党員資格停止」を軸に最終調整しており、小沢氏の意向を確認した上で、結論を出す考えだ。小沢氏周辺によると、申し入れに応じるかどうかは、9日以降に判断するとしている。
 これに先立ち、首相は岡田氏と輿石東参院議員会長と首相官邸で約45分間会談し、小沢氏の処分について協議。首相は8日夜、協議の内容について記者団に「(7日の)役員会の報告を受けた。それを踏まえて十分考えていきたい」と語った。ただ、小沢氏に近い議員は処分自体に反対している。
 岡田氏は、早ければ来週の常任幹事会に処分内容を諮る見通し。常任幹事会は党倫理委員会(委員長・渡部恒三最高顧問)の意見を踏まえて最終決定する。岡田氏は当初、9日に臨時の役員会を開き、方向性を示すことも検討したが、首相からの会談要請を受けた小沢氏の対応を見極めるため、同日の役員会は見送った。
 民主党の処分は重い順に、除籍(除名)、離党勧告、党員資格停止の3段階がある。党員資格停止になると、選挙区の党支部長の資格を失い、党からの資金を受けられない。また、代表選に立候補できず、国政選挙でも党公認は得られなくなる。
 一方、同党の平田健二参院幹事長は8日の記者会見で小沢氏の処分について「あくまで反対。裁判の結果が出るまでは今のままでいい」と述べた。山岡賢次副代表も同日の副代表会議で「小沢氏の件は倫理規則の何に抵触するのか」と語り、処分は必要ないとの考えを示した。


●首相ら小沢氏処分を協議 党員資格停止軸に調整
(共同通信2011/02/08 16:28) http://p.tl/pIzB
 菅直人首相(民主党代表)は8日、政治資金規正法違反の罪で起訴された小沢一郎元代表に対する処分について岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長と官邸で協議した。党倫理規則に定めた処分で最も軽い「党員資格停止」を軸に調整を進めるが、慎重論も根強く着地点は見えない。
 これに関連し小沢氏を支持する衆院中堅議員のグループ「一新会」約20人はこの日昼に国会内で会合を開き、裁判の結果を踏まえるべきだとの認識で一致。奥村展三会長代行は記者会見で「不条理な処分手続きの進め方に断固抗議する」と語った。このほか8日の参院常任役員会や旧民社党グループの会合でも処分に慎重な意見が多数を占めた。


●小沢氏系議員「処分に反対」
(時事通信2011/02/08-13:10)http://p.tl/QBm9
 民主党の松木謙公農林水産政務官、樋高剛環境政務官ら小沢一郎元代表に近い中堅・若手でつくる「一新会」のメンバー約15人が8日昼、衆院議員会館で会合を開き、党執行部が検討している小沢氏の処分に反対していくことを確認した。
 執行部は、党員資格停止を軸に検討しているが、出席者からは「検察審査会の議決による強制起訴は、より強く推定無罪が働く」「裁判で白黒つけるべきだ」との意見が出された。



●藤井副長官発言を批判=参院議長
(時事通信2011/02/08-19:51)http://p.tl/_iqG
 西岡武夫参院議長は8日午後、国会内で記者会見し、藤井裕久官房副長官が参院軽視と取れる発言をしたことについて、「全く論外だ。官房副長官が参院はいらないと言うのなら、(政府提出の)法案を審議することにならなくなる。普通なら罷免だ」と厳しく批判した。
 藤井氏は7日の講演で「(参院が衆院の)カーボンコピーなら二院はいらない」などと語った。これに関連し、福山哲郎官房副長官が8日の参院議院運営委員会理事会に出席、「不快な思いをさせた」と陳謝した。 


●JAL稲盛会長「政権の体たらく、大変落胆」
(読売新聞2011年2月8日23時11分)http://p.tl/zpPT
 日本航空の稲盛和夫会長は8日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見し、民主党政権について、「現在の体たらくをみると、こういうことで支援したつもりはなかったので、大変落胆をしている」と述べた。
 稲盛氏は、民主党が野党の時代から、同党の支援者として知られている。
 稲盛氏は「これも民主主義の結果だろうと思っていて、色んなことが起きて再度新しい政治体制ができあがってくる」と指摘した。今後の民主党との関係については、「1回目の政権交代可能な状態までは一生懸命、熱を入れてやったが、私も年だし、あとは静観してみていこうと思っている」と語り、距離を置く考えを示した。



●小沢氏 河村市長らと連携確認
(NHK2011年2月8日 19時35分) http://p.tl/KET -
民主党の小沢元代表は、出直しの名古屋市長選挙で、辞職後再び立候補して当選した河村市長と、河村氏と連携して愛知県知事選挙で初当選した大村秀章氏と会談し、国政でも減税などの改革が必要になるとして、今後、連携していくことを確認しました。
小沢元代表と親交のある河村氏は、大村氏とともに、8日夕方、民主党の小沢元代表の国会内の事務所を訪れて当選のあいさつを行い、河村氏が「私は国会議員時代から民主党の嫌われ者でした」と話すと、小沢氏も「私も嫌われ者ですよ」と応じました。そして、3人は、今回の選挙戦について意見を交わし、小沢氏は「2人とも選挙は強かったが、民主党の候補者の選び方は、ほかにもやり方があった。仲間を大事にせずに政権運営はできない。今のままだと統一地方選挙は厳しい」と述べ、4月の統一地方選挙は厳しい戦いになるという認識を示しました。また、河村・大村の両氏が、「今の民主党政権は増税路線にかじを切ったように見えるが、国政でも減税が必要だ」と指摘したのに対し、小沢氏は「国政も根本的に改革を進めなければならず、国の制度を変えられる政権を作る必要がある。私も最後のご奉公をしたい」と述べ、今後、連携していくことを確認しました。


●トリプル選は「邪道」 総務相が河村氏を批判
(時事通信22011/02/08 12:43)http://p.tl/8Seo
 片山善博総務相は8日の記者会見で、名古屋市長選などの「トリプル投票」で地域政党側が圧勝したことに関し「市長を辞めてまた出るというように、やらずもがなの選挙を一緒にして関心をもり立てるのは邪道だ」と述べ、河村たかし名古屋市長の手法をあらためて批判した。

 同時に河村氏が掲げる市民税減税について「私が首長ならば行政改革を一生懸命やって巨額の債務を減らす。巨額の債務を抱えながら減税するのは長期的な財政運営からどうなのかという論点もある」と指摘した。



●菅首相、年金制度の「詳細未定」認める 衆院予算委
(朝日新聞2011年2月8日12時40分)http://p.tl/uXIr

 衆院予算委員会で8日、民主党マニフェストの財源問題をテーマにした集中審議が始まった。菅直人首相は民主党が掲げる年金制度で柱となる最低保障年金について「そういう(制度の細部の)質問につながるから答えない」と語り、詳細を決めていないことを事実上、認めた。

 自民党の棚橋泰文氏への答弁。棚橋氏は最低保障年金が実現できるか重ねて質問したが、首相は「2012年度から制度設計を始める」「民主党案を含めて議論したい」と繰り返すだけで、明確な答弁を避けた。09年衆院選や10年参院選のマニフェストでは「実現する」と明記していた。

 また、首相はマニフェストの達成度不足を批判した自民党の茂木敏充氏の質問に、「衆院任期の半ばとなる今秋に(実現が)なかなか難しいものを含めて検証を行い、国民に説明したい」と述べた。


●自民、橋下新党入りの元塾生除籍 統一地方選へ恨み節
(東京新聞2011年2月8日 20時39分)http://p.tl/JXS6
 自民党大阪府連が候補者育成を目的につくった政治学校「なにわ塾」の元塾生3人を「学則」に基づき除籍処分としていたことが8日分かった。統一地方選に向け、しのぎを削る「ローカルパーティー大阪維新の会」(代表・橋下徹府知事)から新人候補として出馬すると判明したためだ。
 40人以上の現職議員が集団移籍したのに続き、“議員の卵”まで引き抜かれた自民党府連幹部は「懐に手を突っ込まれた。何の相談もなく他陣営から出馬する新人もいかがなものか」と恨み節。6日の名古屋市長選などに象徴される既成政党への逆風を受け、焦りの色も浮かぶ。
 処分の通知は2月1日付。自民府連は3人に「許可なくわが党の名称を使用することは不当行為」と通告。同塾入学歴などを選挙戦でアピールしないよう申し入れた。
 新人候補の1人は「処分までして何になるのか…」と当惑。維新の会幹部は「あきれてコメントしようがない」と話している。
 なにわ塾は2006年に開講。閣僚経験者による講演や選挙の手伝いなどを通じ、公認候補の育成を図っている。
(共同)


●エジプト野党指導者「ムバラク氏9月まで留任」
読売新聞 2月8日(火)3時12分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110207-00001280-yom-int

 【カイロ=久保健一】エジプト野党勢力の有力指導者エスマト・サダト氏(53)は6日、読売新聞と会見し、ムバラク大統領が9月の大統領選まで留任することで、対話に出席した与野党勢力が実質的に合意したことを明らかにした。

 サダト氏は6日、野党勢力とスレイマン副大統領が行った対話に出席した。大統領選までの政治枠組みについて、ムバラク大統領が実務から退き「スレイマン副大統領が実際の政務を執る」という政権側の構想を「全野党勢力が事実上受け入れた」と述べた。

 また、「(与野党は)憲法の枠内で平和的な権力移譲を図ることで合意した」と明言。「これは実質的に大統領を即時辞任させることはない、という意味だ」と述べた。

 ただ、イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」は表向きは大統領の即時辞任を求めている。サダト氏は「彼らは賢明。むちゃな要求は徐々に取り下げるだろう」との見方を示した。

 サダト氏は、1981年にエジプトのイスラム過激派に暗殺されたアンワル・サダト前大統領のおいで、最近設立された世俗派政党「改革発展党」の党首。 .