●阿久根 前市長、竹原信一の検事調べ





竹原前阿久根市長が鹿児島地検川内支部で事情聴取を受けた際のやりとり


●竹原前阿久根市長 聴取内容を公開 ユーチューブに音声投稿
(西日本新聞2011年2月14日 20:11) http://p.tl/JGjH
 鹿児島県阿久根市の竹原信一前市長(51)が公選法違反などの容疑で告発された問題で、鹿児島地検が竹原氏から任意で事情聴取した際の音声がインターネットの動画サイト「ユーチューブ」に投稿されていることが分かった。竹原氏は自らのブログでも閲覧できるようにし「許可を取らず自分を守るために録音した。音源を渡した支持者が面白いとアップした」と話している。
 地検は1月30日と今月13日、地検川内支部で竹原氏を聴取した。ユーチューブに投稿されたのは「阿久根前市長、竹原信一の検事調べ」と題した1時間42分41秒の動画で、1月の問答(音声だけ)や13日に川内支部に竹原氏が入る映像などが公開されている。
 竹原氏は、2008年の市長選挙中にブログを更新した公選法違反(文書頒布)容疑の問答で「見たい人だけがアクセスする。頒布に当たらない。法律の想定しない世界」と主張。鹿児島地裁が懲戒免職の効力停止を決定した市職員に対する労働基準法違反(賃金不払い)容疑では裁判所の決定無視を「正義と思っている」と繰り返した。どの問題も違法性の認識を問われると「保留したい」と述べ、検事が弁護士を付けるように求める場面もあった。
 竹原氏はほかにも、市公平委員会の是正指示に従わず職員の降格処分を取り消さなかった地方公務員法違反容疑▽専決処分で選任した副市長給与支給などをめぐる背任容疑-でも弁護士らから告発されている。
 鹿児島地検は「事実を確認していないのでコメントしない」としている。



●阿久根前市長が聴取を録音、ユーチューブ公開
(読売新聞 2011年2月14日14時44分) http://p.tl/RQWJ
 鹿児島県阿久根市の竹原信一前市長(51)が公職選挙法違反などの容疑で告発された問題で、鹿児島地検から任意聴取を受けた際の音声が、インターネットの動画投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されていることが14日、わかった。
 竹原氏は「私が録音した。(音源を受け取った)支持者が(ユーチューブに)アップした」と説明、「(検事との)生のやり取りをそのまま聞いてもらうことが大事だ」と主張している。
 竹原氏は1月30日と今月13日の2回、鹿児島地検川内支部で任意聴取を受けた。ユーチューブには「阿久根前市長、竹原信一の検事調べ」というタイトルで投稿されており、1月30日に行われた聴取時の音声のほか、今月13日に同支部に入る竹原氏の映像などが公開されている。全体で1時間42分41秒で、投稿者は「sadao24」となっている。


●竹原氏を任意聴取 鹿児島地検、公選法違反容疑などで
(南日本新聞2011 01/31 06:30) http://p.tl/G7vI
 阿久根市の竹原信一+前市長(51)が公選法違反容疑などで刑事告発された問題で、鹿児島地検は30日、地検川内支部(薩摩川内市)に竹原氏を呼び、任意で事情を聴いた。竹原氏は同日、南日本新聞の取材に「取材には応じない」と話した。
 竹原氏は、阿久根市長に初当選した2008年8月の市長選で、告示後もインターネット上のブログ(日記風サイト)を更新した公選法違反容疑や、懲戒免職処分とした職員の給与未払いをめぐる労働基準法違反容疑など、市議や弁護士から計4件の告発を受け、地検から上申書の提出を要請されていた。



●阿久根市長 リコール成立の翌日に鹿児島地検から出頭要請
週刊ポスト2011年1月7日号
(NEWSポストセブン 2010年12月30日10時0分) http://p.tl/eYhA

「ブログ市長」として知られる竹原信一・市長のリコールが成立し、2011年1月16日の出直し市長選に向けて動き出した鹿児島・阿久根市で、民主主義を揺るがしかねない事態が起きている。失職当日、出直し市長選に出馬を表明した竹原氏に、思わぬ人物から連絡が入ったのだ。副市長の仙波敏郎氏が明かす。
「リコール成立の翌日(12月6日)、竹原さんの携帯電話に鹿児島地検の幹部から電話が入りました。任意での事情聴取要請でした」
 次の日には、仙波氏あてに竹原氏の出頭を求める電話が入ったという。「“やましいことはない。まして選挙に向けて忙しい時期に、こちらから出向く必要もない”と竹原さんは態度を保留しました。地検側からは、選挙期間中のブログ更新や、市の職員を懲戒免職にした件などについて話を聞きたいといわれた。弁護士を立ててほしいともいわれ、すぐに逮捕があるといわんばかりの口調でした」(仙波氏)
 竹原氏は市長に初当選した2008年8月の選挙で、告示後にブログを更新していたことをもって、公職選挙法違反(文書頒布)の疑いで書類送検されている。
 たしかにブログ更新問題は処分保留状態だが、なぜこの時期の出頭要請なのか。一部の支持者からは、「鹿児島地検には2003年、県議会選挙絡みの贈収賄事件をでっち上げた志布志事件(※注)の例もある。改革派の再選を阻む政治的な動きではないか」といぶかしむ声が上がっている。
 リコール投票、そして出直し選という「民主主義の極致」ともいえる状況の中、それを公権力が妨害することなどあってはならない。こんな重大な問題を完全無視している大マスコミも気味悪い限りである。


注)志布志事件/2003年4月、鹿児島県議選で当選した議員の陣営が志布志町現・志布志市で現金等を配ったとして、議員や親族が公職選挙法違反容疑で逮捕され、その後無罪が確定した事件。取り調べの際の自白強要や数か月に及ぶ異例の長期拘留など、違法な取り調べが問題となった。