東京都知事選 民主党擁立断念か

(日刊ゲンダイ2011/2/16)

残るは伸子だけ?

投票日まで2カ月を切ったのに、いまだに東京都知事選の候補者が決まらない民主党。とうとう、擁立断念の可能性も出てきた。
枝野官房長官が、きのう(15日)の記者会見で「都知事選といえども、一地方選だ」と発言したのだ。擁立できなかった時に備え、いまから予防線を張った形だ。さらに、きのう開かれた民主党都連の選対会議では、石原慎太郎(78)への相乗りを容認する声まで飛び出している。
「候補者擁立が進まないのは、逃げてばかりの菅首相が失点を恐れているからです。東京は民主党の牙城のうえ、菅首相のお膝元。ここで負けたら批判を浴びてしまう。だったら“不戦敗”の方が傷が小さいというムードが広がっている。沖縄県知事選に候補者を立てなかったのと同じ発想です。しかし、ただでさえ民主党は、もうひとつの牙城である愛知、名古屋で惨敗しているのに、首都・東京で候補者を立てられなかったら終わりです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
追いつめられた民主党からは、無所属で出馬するワタミの渡辺美樹に乗ってしまえというプランや、菅伸子夫人に出馬してもらうしかないという声まで上がっている。政権末期というしかない。