●議員の会見詳報「私どもは小沢氏を大変尊敬」「秘書さんに連絡」
(産経新聞2011.2.17 13:19)http://p.tl/uUt2

 民主党会派からの離脱を表明した衆院比例代表選出議員らの記者会見の詳報は次の通り。

 石井章氏「われわれはただいま党本部の幹事長室に会派の離脱届、ならびに新会派の届けを事務的に済ませてきた。われわれの会派の名前は、『民主党政権交代に責任を持つ会』、通称『民主党国民の声』。この名前で今後、そうさせていただきたいと思います」

 (笠原多見子氏が会派役員を発表)

 渡辺浩一郎氏「皆さんこんにちは。今日ご存じの通り、私たち民主党の単独比例のメンバー16人で、今、会派の離脱届を幹事長室へ出してきましたし、同時に新しい会派の届け出を出させていただきました。今回の趣旨については、今皆様方のお手元にお配りしているが、約束を果たす民主党への回帰宣言ということで、私どもの考え方を基本に集約している」

 --平成23年度予算関連法案への対応は?

 渡辺氏「大変、大事なことだと思いますけれども、私どもに、今宣言で申し上げた通り、今までのマニフェストが大変大事だと思いますので、マニフェストに照らし合わせて、中身を精査して判断をしたいと思ってます」

 --今は予算関連法案だったが、予算本体についても同じような考えか

 渡辺氏「そうですね」

 --現時点では、まだ決めていない?

 渡辺氏「そういうことになりますかね」

 --反対する可能性もある?

 渡辺氏「いや、そうじゃなくて、中身を精査してということになりますから、まだ、本当にマニフェストに照らし合わせて判断するということだ」

 --会派が別ということは投票行動が民主党の行動と別になることもあり得る

 渡辺氏「そうです。あり得る」

 --会派届が会派責任者である岡田幹事長の許可がないと届けられないという事務的な手続きがあると思うが、認められない場合の対応は?

 渡辺氏「それはもう少し、先へ行ってみないと分からないと思いますけれども、今後の展開は、おそらく認めてもられると思ってますので、それに基づいて、幹事長サイドからの話を聞いてから判断したいと思ってますけど。私は個人的には認めてもらえると思ってます。当然ですね。2人以上の会派というのはOKでございますので、認めてもらえると当然思ってます」

 --会派離脱はいつごろから考えたのか。また、今度別の人にも呼びかけるか。人数が増えそうな見通しはあるか

 渡辺氏「いつごろからかというのは、この間の党首討論のときに、菅直人首相が、今の宣言の中にも書きましたけれども、消費税についてやっぱり検討していくという話が出たときが一つの分岐点だったと思っています。そんなことで、これはもう本当に、ご存じの通り、私どもは消費税はこの4年間上げないということでマニフェストに書かせていただきましたけども、それがそういう修正という形が口から出たということに関しては、これは私どもとしては認めがたい、という思いの中で、こういう決意をした経緯がございます。それからもう一つ、私ども今16人ですけども、ぜひ、多くの方たちに賛同していただいて、その人たちも含めてこれから行動を、前進をしていきたいと思ってます」

 --小沢一郎元代表と近い方が多いが、会派離脱にあたって小沢さんへの党執行部による処分は考慮したのか。

 渡辺氏「宣言にも書いておりますが、私どもは今の菅政権の党の運営のあり方とかマニフェストの見直しとかっていうことが大変問題であって、小沢元代表がどうのこうのということではありません。もちろん、私どもは小沢氏を尊敬しておりますし、彼が常々いっております、自分の行動は自分で責任を問れ、ということがいわれておりますから、私ども今回は、自分たちの判断でこれを行動させていただいた」

 --離党ではなく会派離脱にしたのは?

 渡辺氏「私どもは本当に、私どもが、ちゃんと今までのマニフェストをきちっと実行していかなきゃいけないという意思を持っているわけですね。ですから、離党しちゃったら、何にもならないわけです。ですから、私どもは今までのマニフェストを、ある意味ではこっちが、本当にマニフェストのことを考えているという思いはありますので、みんなですね。ですから、離党してしまったら何の意味もない、という思いは非常に強く持っている」

 --党と投票が違うのは異常な事態では

 渡辺氏「会派が違いますからそれはあり得る話だと私は思ってますけどね。民主主義の立場でですね」

 --でも党は一緒?

 渡辺氏「そうですね、当然」

 --それは党議拘束違反にならないか

 「それはだけど、党議拘束どうのするっていうのは、私どもの言える立場じゃないですから。私たちがとやかく言う立場ではないのかなと思います」

 --会派離脱について、小沢さんに相談したのか

 渡辺氏「今申しましたように、私どもは、小沢元代表を大変尊敬をしておりますし、自分の行動は自分で決めろとよく言われていわれておりましたので、今回はそういうことは抜きにして、小沢元代表とか、何かと、接点をとることではなくて、自分たちの判断で行動したわけなんですね。ですけれども、一応、まあ、私どもは民主党に所属しておりますので、今朝ですけれども、小沢氏の秘書さんに一応の連絡をとってこういうことをしますという報告だけはいたしました。伝えておきますという話はありましたけれど、私どもは接点をまったくしておりません。本人とはですね」

 --今回のことが執行部に認められない場合でも離党はあり得ないと考えていいのか

 渡辺氏「それは仮定の問題としてちょっとお答えしないでおきましょうかね」

 --党議拘束に違反したら党執行部は離党勧告や、除名もすると思う。除名されることもありうべしとお考えか。

 渡辺氏「それも仮定の中でのお話ですから、ちょっと答えにくいかと思います」



●民主党:会派離脱届を提出した議員の会見要旨
(毎日新聞 2011年2月17日13時27分)http://p.tl/cGxO

民主党の会派からの離脱を発表する同党の小沢一郎元代表に近い比例選出衆院議員。前列左から2人目が新会派会長の渡辺浩一郎氏=衆院第1議員会館で2011年2月17日午前11時15分、石井諭撮影
 民主党に会派離脱届を提出した渡辺浩一郎衆院議員らは17日、国会内で記者会見した。執行部への抗議文と会見の要旨は次の通り。

 <抗議文>

 「今の菅政権は国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」と多くの議員が感じている。菅直人首相は増税への意欲をあらわにしてマニフェストを捨て、政治主導の御旗(みはた)も捨てた。無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない。国民との約束の実現に取り組む我々こそが真の民主党だ。従って民主党会派とは分かれ、新会派を設立する。

 <質疑>

 民主党のマニフェストが大変大事だ。(11年度予算関連法案の賛否は)マニフェストに照らし合わせ、中身を精査して判断したい。(賛否が党と異なる可能性は)あり得るということになる。

 菅首相が9日の党首討論で消費税増税を検討すると答弁したのが分岐点だった。消費税は4年間上げないと公約しており、発言は認めがたいと決意した。今16人だが、多くの人に賛同してもらい前進していきたい。

 小沢一郎元代表を尊敬しているが、自分たちの判断で行動した。マニフェストの実行のためには離党したら何にもならない。



●衆院16人が会派離脱表明=小沢氏系、首相退陣を要求-再可決絶望的・民主
(時事通信2011/02/17-13:21)http://p.tl/70x6
 民主党の渡辺浩一郎氏ら小沢一郎元代表に近い比例代表選出で当選1、2回の衆院議員16人は17日午前、党執行部が決めた小沢氏処分や菅直人首相の衆院選マニフェスト(政権公約)修正の動きに反発し、衆院の民主党会派からの離脱を党の事務局を通じ岡田克也幹事長に申し入れた。この後、渡辺氏らは衆院議員会館で記者会見し、「無原則に政策修正を繰り返す菅政権に正統性はない」と述べ、事実上菅政権の退陣を求めた。これに対し、執行部は、会派離脱を認めず、党の方針に従うよう説得する考えだ。
 特例公債法案など2011年度予算関連法案の参院での否決が確実視される中、16人が倒閣も辞さず会派離脱の動きに出たことで、衆院で3分の2以上の勢力を確保して再可決・成立させるのは絶望的となり、政権維持を図る首相は一層苦しい立場に立たされた。
 会見で渡辺氏らは、小沢氏を党員資格停止とする執行部の方針を念頭に「菅政権の党運営が問題だ」と批判。予算関連法案への対応について「中身を精査して判断したい。(民主党と別の投票行動も)あり得る」と述べ、反対の可能性を示唆した。ただ、離党については「想定していない」と明確に否定した。
 渡辺氏らは会見に先立ち、国会内の幹事長室を訪問し、岡田氏宛ての会派離脱願を党職員に提出。16人は新会派「民主党政権交代に責任を持つ会」(会長・渡辺氏)を衆院事務局に届け出た。ただ、新会派の結成には、民主党会派代表の岡田氏の承認が必要のため、現時点では認められない可能性が高い。岡田氏は国会内で記者団に「規約上、離脱はできない。党所属議員なので決まったことを守るのは当然だ」と述べ、会派離脱願を受理しない方針を示した。
 


●小沢系16人、会派離脱願…執行部受理せず
(読売新聞2011年2月17日12時04分)http://p.tl/hrWW

 民主党の小沢一郎元代表に近い同党の比例選出衆院議員16人が17日午前、岡田幹事長宛てに衆院の同党会派からの離脱願を提出した。

 党執行部が政治資金規正法違反で強制起訴された元代表への処分手続きを進めていることへの反発が背景にある。岡田氏は受理しない考えを表明したが、議員らは、国会対応で党執行部の方針に従わない姿勢を鮮明にしたことになる。2011年度予算関連法案など重要法案が参院で否決され、衆院で再可決するのに必要な3分の2の議席確保が絶望的になる可能性がある上、事実上の党分裂に陥ったとの見方も出ており、菅首相の政権運営に新たな打撃となりそうだ。

 メンバーは渡辺浩一郎氏、小沢元代表の元秘書の川島智太郎氏ら比例選出の当選1、2回の衆院議員。国会内の党幹事長室を訪ね、職員に離脱願を手渡した。議員らはその後、渡辺氏を会長とする「民主党政権交代に責任を持つ会」という新会派を結成する、と衆院事務局に届け出た。

 渡辺、川島両氏らはこの後、国会内で記者会見し、「約束を果たす民主党への回帰宣言」と題した文書を発表した。渡辺氏らは菅政権が2009年衆院選政権公約(マニフェスト)の見直しに着手し、消費税率引き上げに意欲を示していることなどを挙げ、「菅政権は国民との約束、マニフェストを捨てた。民主党への支持の上に比例代表で当選した我々の存在意義を打ち消すものだ」と批判した。

 小沢元代表については「元代表どうこうではない」と関与を否定した。ただ、「党の運営のあり方に対する不満だ」と述べ、元代表への処分手続きを進める岡田氏らへの反発が理由であることも示唆した。

 離党しないことについては「国民との約束であるマニフェストの実現に取り組むためだ」と語った。

 これに対し、岡田氏は国会内で記者団に対し、「党所属議員である限り、離脱ができないのは明白だ」と離脱願を受理しないことを明らかにし、「理解に苦しむ行動だ」と批判した。

 衆院の先例では、会派離脱の際には、会派代表者である幹事長が離脱届を提出することになっており、新会派結成は預かりとなった。

 小沢元代表の処分問題では、岡田氏が裁判の判決が確定するまでの間、党員資格停止処分にすることを党常任幹事会に諮り、現在は党倫理委員会に舞台が移っている。今回の動きは処分手続きをけん制する狙いなどがあるとみられる。

 比例選に単独立候補して当選した若手議員に限定されたことに関しては「小選挙区選出議員より身動きが取りやすく、元代表の離党などに備えた動きではないか」との見方もある。



●民主・小沢元代表に近い議員16人、民主党国会内会派を離脱し新会派作る届け出提出
(FNNニュース 2011/02/17 11:56) http://p.tl/ITlP
民主党の小沢元代表に近い衆議院議員16人が、小沢氏への処分などに反発し、国会内の民主党の会派の離脱届を党に提出したうえ、新たな会派を作る届け出を衆議院に提出した。民主党執行部はこれを認めない方針。
渡辺 浩一郎議員は「本来の民主党の姿とかけ離れた今の菅政権には、もう黙ってはいられません」と述べた。
民主党に衆議院の会派の離脱届を提出したのは、渡辺議員ら比例代表選出で、当選1回、2回の議員16人。
16人はさらに、横路衆院議長あてに渡辺議員を会長とする新たな会派「民主党政権交代に責任を持つ会」の結成届を提出した。
離党はしない方針。
また、渡辺議員は会見で、予算案や関連法案の採決で賛成しない可能性を示唆した。
これに対し、執行部は、会派離脱を認めない方針。
岡田幹事長は「党に所属している議員である限り、離脱ができないことは明白ですから、ちょっと理解に苦しむ行動ですね。もう一度考え直していだたいて」と述べた。
渡部恒三最高顧問は「国民の生活のことも考えない愚かな行動をするような議員は、1人もいないと私は確信しています。もしあったら恥ずかしいこと」と述べた。
会派離脱届を出した議員の1人は、「玉砕覚悟でみんな動いている」と語っており、このままエスカレートすれば、離党や除名に発展する可能性もある。
菅政権は、予算関連法案などの成立のため、衆議院で再可決できる3分の2以上の勢力の確保を目指しているが、厳しい対応を迫られるとみられる。



●小沢元代表に近い議員16人が民主会派離脱を表明
(テレ朝いニュース 2011/02/17 11:50) http://p.tl/CvFj
「3月危機」が現実味を帯びてきました。菅政権は、衆議院で予算関連法案の再可決に必要な3分の2の議席の確保へ向けて社民党と協議していますが、その傍らで、小沢元代表に近い衆議院の新人議員ら16人が会派の離脱を表明、菅政権は足元から揺さぶられています。
 17日午前に会派を離脱する議員が会見し、予算関連法案に反対もあり得るとして、菅降ろしの具体的行動の一歩に踏み出しました。
 会派離脱を表明、民主党・渡辺衆院議員:「我々は、民主党と国民の約束のうえに存在する比例代表の議員だからこそ、本来の民主党の姿とかけ離れた今の菅政権にはもう黙ってはいられません」
 離党はしないで会派の離脱だけを表明したのは、小沢元代表が得意とする瀬戸際戦術で、予算関連法案に造反する姿勢を見せて菅政権を追い詰める狙いがあります。また、3月危機と4月の統一地方選をにらんで、地域政党と連携を強める動きも始めています。こうした動きに対し、執行部側からは批判の声が上がっています。
 民主党・渡部倫理委員長:「恥ずかしいなぁ、そんなのいないだろう、まさか」
 民主党・岡田幹事長:「ちょっと理解に苦しむ行動だ。きちんと会派の一員として行動して頂きたい」
 しかし、菅降ろしの動きは小沢グループだけではありません。中間派の議員が来週、菅総理大臣の公約を検証する会を開くなど政権運営への批判が広がっています。小沢グループとしては、解散・総選挙は避けて、菅総理だけを引きずり降ろしたい考えですが、菅総理は辞める気はなく、党内抗争は泥沼の一途をたどっています。


●小沢系16人、記者会見要旨
(読売新聞2011年2月17日11時48分)http://p.tl/hOdZ
 「民主党政権交代に責任を持つ会」の記者会見の要旨は次の通り。

 単独比例のメンバー16人で会派の離脱願を幹事長室に出し、新しい会派の届けを(衆院事務局に)出した。

 菅政権は国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない。菅政権は国民との約束、マニフェスト(政権公約)を捨て、政治主導の御旗を捨てた。「国民の生活が第一」という国民への約束も捨て去った。本来の民主党そのものを捨て去ることになり、比例代表として当選した我々の存在意義すらも打ち消すことになる。菅政権に正統性はない。今こそ「国民の生活が第一」の政策を発信し、国民の信頼を取り戻さなければいけない。我々は民主党を捨てるつもりはない。国民との約束であるマニフェスト実現に取り組む我々こそが、本来の真の民主党だ。

 (2011年度予算関連法案への対応は)マニフェストに照らして判断したい。(民主党会派と投票行動が異なることも)あり得る。

 (会派離脱を決断したのは)党首討論で菅首相が消費税(増税)を検討すると話した時が一つの分岐点。認めがたいと決意した。

 (なぜ離党しないのか)マニフェストを実行していかなければならない。離党したら何もならない。

 (小沢元代表の処分の影響は)菅政権の党運営のあり方やマニフェスト見直しが問題であって、小沢元代表がどうのこうのではない。小沢元代表は「自分の行動は自分で責任を取れ」と言っており、自分たちの判断で行動した。今朝、小沢元代表の秘書に報告だけはした。本人とは接してない。



●小沢系16人、会派離脱届 処分に反発、執行部認めず
(共同通信2011/02/17 11:20) http://p.tl/m4vF

 小沢元代表の処分などに抗議し、国会内の幹事長室に会派離脱届の提出に向かう民主党の若手議員=17日午前

 民主党の小沢一郎元代表に近い衆院議員16人が17日午前、強制起訴された小沢氏の処分などに反発し、衆院会派離脱届を党側に提出した。同時に衆院に新会派結成届を出した。ただ会派離脱には現在の民主党会派の代表者である岡田克也幹事長の了承が必要。執行部は認めない方針で、届け出が受理される見通しは立っていない。

 岡田氏は「規約上できないのは明白だ。理解に苦しむ。考え直してほしい」と記者団に述べた。

 16人は離党はしない考え。予算関連法案の衆院再可決を念頭に衆院での3分の2の勢力を確保したい執行部を揺さぶる狙いだ。あくまで離脱する場合は離党含みとなり、民主党は重大な局面を迎える。執行部との対立激化は避けられない。

 16人は2009年の衆院選に比例単独で出馬し当選した議員。16日夜には小沢氏と都内で会談、小沢氏の党員資格停止処分の手続きを進める執行部への不満が噴出したという。

 小沢氏支持派議員の中からは小沢氏の処分に反発し予算関連法案の衆院再議決での造反を主張する意見も出ていた。

 民主党議員が衆院で民主党会派とは別の会派に所属することは可能。ただ議員の会派離脱には現在所属している会派の代表者が離脱届を出す必要があり、現在の代表者である岡田幹事長が認めなければ離脱できない。


●民主 22日に小沢氏から弁明
(NHKニュース 2011年2月17日 11時50分) http://p.tl/-e1L
民主党の倫理委員会は、強制的に起訴された小沢元代表に対する処分を巡って、来週22日に小沢氏本人から弁明を聞くことになりました。
民主党の倫理委員会は16日の会合で、強制的に起訴された小沢元代表に対し、常任幹事会が決定した、裁判で判決が確定するまでの間、党員資格を停止する案の是非を協議し、小沢氏の弁明を聞く機会を設けることが必要だという認識で一致しました。これを受けて、倫理委員会として小沢氏側に打診したところ、小沢氏側も出席する意向を示したため、日程の調整を進めていました。そして、17日午前の会合で、委員長を務める渡部最高顧問が「けさ、小沢氏側から、来週22日であれば、いつでも出席できるという回答があった」と報告し、対応を協議した結果、22日の午後に小沢氏本人から弁明を聞くことになりました。倫理委員会としては、小沢氏の弁明を踏まえて処分の案の是非を検討することにしています。


●小沢氏に近い議員 会派離脱届
(NHKニュース 2011年2月17日 12時36分)http://p.tl/sWtr
民主党の小沢元代表に近く、小沢氏の処分に強く反対している16人の若手の衆議院議員は、今の菅政権の党運営は認められないなどとして、岡田幹事長宛てに民主党の会派を離脱する届けを出したのに続いて、横路衆議院議長宛てに新しい会派の結成届を提出しました。ただ、離党はしないとしており、これに対し、岡田幹事長は、こうした形での会派離脱は認められないとしたうえで、「考え直してほしい」としています。
民主党の比例代表選出で当選1回と2回の小沢元代表に近い衆議院議員は、17日午前、国会内の民主党の控え室を訪れ、岡田幹事長宛てに、16人が衆議院の会派「民主党・無所属クラブ」を離脱することを届け出ました。続いて、横路衆議院議長宛てに、比例代表東京ブロック選出の渡辺浩一郎氏を会長、比例代表東海ブロック選出の笠原多見子氏を幹事長とする新しい会派の結成届を提出しました。このあと、渡辺氏らは記者会見しました。この中で渡辺氏は「菅政権は、国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない。今こそ『国民の生活が第一』の政策を発信し、国民の信頼を取り戻さなければならず、民主党の信頼が地に落ちても、党を捨てるつもりはない。今回のわれわれの行動は、菅政権の党運営や政権公約の見直しに対するもので、小沢氏の処分の問題に対するものではない」と述べました。また、渡辺氏は、平成23年度予算案と関連法案への対応について、党執行部の指示とは異なることもありうるという認識を示しました。さらに、渡辺氏は「今後、党内に、会派への参加を呼びかけたい」と述べました。衆議院の事務局によりますと、前例では、議員が会派を離脱する際は、会派の代表者が届け出たうえで議長が決裁することになっているということで、今回のようなケースは聞いたことがなく、会派の代表者への確認が必要だとしています。「民主党・無所属クラブ」の代表者は岡田幹事長で、岡田氏は記者団に対し、「制度上、党に所属している議員であるかぎり、会派を離脱できないことは明白であり、理解に苦しむ行動だ。民主党の議員として選ばれたのに会派を抜けるというのは、軽々にできることではないはずであり、もう一度考え直してもらい、会派の一員として行動してほしい。党所属の議員なので、党で決まったことはきちんと守ってもらうのは当然のことだ」と述べました。枝野官房長官は記者会見で、「同じ党で会派が別ということは、常識的に考えられないことで、党のほうでしかるべく対応してもらえると思っている。マニフェストの実現に向けて内閣と党が連携しながら作った予算案であり、マニフェストの実現に向けて頑張るというのであれば、党を挙げて賛成してもらうのは当然だ」と述べました。



●衆院16人が会派離脱表明=小沢氏系、首相退陣を要求-再可決絶望的・民主
(時事通信2011/02/17-12:51)http://p.tl/Qy41
 民主党の渡辺浩一郎氏ら小沢一郎元代表に近い比例代表選出の衆院議員16人は17日午前、党執行部が決めた小沢氏処分や菅直人首相の衆院選マニフェスト(政権公約)修正の動きに反発し、衆院の民主党会派からの離脱を党の事務局を通じ岡田克也幹事長に申し入れた。この後、渡辺氏らは衆院議員会館で記者会見し、「無原則に政策修正を繰り返す菅政権に正統性はない」と述べ、事実上菅政権の退陣を求めた。これに対し、執行部は、会派離脱を認めず、党の方針に従うよう説得する考えだ。
 特例公債法案など2011年度予算関連法案の参院での否決が確実視される中、16人が倒閣も辞さず会派離脱の動きに出たことで、衆院で3分の2以上の勢力を確保して再可決・成立させるのは絶望的となり、政権維持を図る首相は一層苦しい立場に立たされた。
 会見で渡辺氏らは、小沢氏を党員資格停止とする執行部の方針を念頭に「党運営が問題だ」と批判。ただ、離党については「想定していない」と明確に否定した。
 渡辺氏らは会見に先立ち、国会内の幹事長室を訪問し、岡田氏宛ての会派離脱願を党職員に提出。16人は新会派「民主党政権交代に責任を持つ会」(会長・渡辺氏)を衆院事務局に届け出た。ただ、新会派の結成には、民主党会派代表の岡田氏の承認が必要のため、現時点では認められない可能性が高い。岡田氏は国会内で記者団に「規約上、離脱はできない。党所属議員なので決まったことを守るのは当然だ」と述べ、会派離脱願を受理しない方針を示した。 



●会派離脱願提出の民主党衆院議員16人全氏名
(読売新聞2011年2月17日12時53分)http://p.tl/aphI
 ◆会派離脱願を提出した「民主党政権交代に責任を持つ会」の比例選出衆院議員16人(比例ブロック、当選回数。敬称略)
【会長】渡辺浩一郎(比例東京〈2〉)【会長代行】豊田潤多郎(比例近畿〈2〉)【幹事長】笠原多見子(比例東海〈1〉)【その他】三輪信昭(比例東海〈1〉)▽熊谷貞俊(比例近畿〈1〉)▽菊池長右ェ門(比例東北〈1〉)▽高松和夫(比例東北〈1〉)▽水野智彦(比例南関東〈1〉)▽渡辺義彦(比例近畿〈1〉)▽石田三示(比例南関東〈1〉)▽川口浩(比例北関東〈1〉)▽石井章(比例北関東〈1〉)▽大山昌宏(比例東海〈1〉)▽小林正枝(比例東海〈1〉)▽相原史乃(比例南関東〈1〉)▽川島智太郎(比例東京〈1〉)