河村vs.岡田 再戦も結果は同じ!? (日刊ゲンダイ2011/2/18)

民主ダブル惨敗へ

2月6日の愛知ダブル選(知事選・名古屋市長選)で、元同僚・河村たかし市長の前に歴史的大敗を喫した民主党。A級戦犯は何の戦術も描けなかった岡田幹事長だが、4月になると河村vs.岡田の第2ラウンドのゴングが鳴る。三重県知事選と衆院愛知6区補欠選挙だ。地元では、「岡田がまたダブル惨敗」との見方が広がっている。
「勢いに乗る河村市長は自身が代表を務める『減税日本』からそれぞれ候補者を出すことを14日明言しました。三重県知事選には山中光茂・松阪市長の名前が挙がっています。山中は一昨年33歳で初当選を果たし、“全国最年少市長”と大きな話題になった。医師で松下政経塾出身。改革派で高い人気を誇っている。一方民主党は、岡田幹事長の地元だというのに候補者選びが難航しています。官僚や参院議員の名前が挙がりましたがフラれ、今必死にある首長を口説いている。ただ知名度は低く、仮に出ても勝ち目は薄いでしょう。自民党も有力な若手を擁立していて、民主は3位ではないかとの声も上がっています」(地元紙記者)

愛知6区の補選も一方的な展開になりそうだ。
「河村市長は、国会議員時代に親しかった小沢グループの元衆院議員・前田雄吉を擁立するとの話が出ています。6区は名古屋のベッドタウンで無党派層が多い。愛知での河村・大村知事の勢いは凄まじく、両者の応援を受ければ誰でも当選できる状況です。一方、民主党は候補者がいません。イラついた岡田幹事長が愛知県連に『早く決めろ』と八つ当たりしました。地元に候補者がいないのなら、中央から有名人を送り込んでもいいのですが、岡田にはそういうタマもいない。6区は民主党議員が辞職して名古屋市長選に出たため、補選となった。絶対に落とせないはずなんですが……。県連と岡田幹事長の仲も悪く、選挙も当然厳しいでしょう」(地元民放記者)

岡田はこれまで河村に対して、「パフォーマンスだけの男」「知名度はあるが実績はあるのか」などとケチョンケチョンに批判してきた。しかし再びのダブル惨敗に「口先だけの男」「選挙センスゼロ」のレッテルを逆に貼られるだろう。

岡田こそ、今すぐ一兵卒に戻るべきだ。



※日刊ゲンダイはケータイで月315円で読める。
この貴重な媒体を応援しよう!
http://gendai.net/