もうダメだ 全国各地で次々と「菅降ろし」

(日刊ゲンダイ2011/2/25)

東京で国会議員10人が「維新の会」
菅降ろしの動きが止まらなくなってきた。

民主党の東京選出の国会議員10人と、統一地方選の立候補予定者41人が24日、政策集団「東京維新の会」を設立。代表世話人の中山義活・経産政務官は「我々は増税論者に対峙している。いかにも消費税が上がるような話は断じて許すことは出来ない。マニフェストの実現こそが重要だ」と、暴走する菅政権を痛烈に批判したのだ。
「菅首相の目玉政策である『消費税増税』にノーを突きつけ、退陣させることが狙いでしょう。今のままでは間違いなく4月の統一地方選に惨敗する。その前に首相を代え、原口前総務相らの地域政党と連携をとり、選挙を戦っていこうということです。本来は首相を支えなければいけない地元・東京から、50人以上の“造反”が出るなんて前代未聞です。ボロボロだった自民党の麻生政権でもありませんでしたよ」(民主党事情通)

会に参加した区議のひとりはこう話す。
「他党に移らず、民主党から立候補する上で最大の障害は菅首相です。1日居座ればそれだけ落選者も増える。そのことを自覚して欲しい」

◆「退陣要求」突きつける愛知県連

民主王国・愛知からも24日、「菅退陣」を求める声が公然と上がった。県連代表の牧義夫衆院議員や県会議員らは、来週、党に緊急の要望書を提出する。「菅首相は国民の生活が第一の原点を守る。国民が納得する国会運営を実行する。守られないのなら辞任すべき」と明記するそうだから、退陣勧告そのものだ。
「愛知は一昨年の総選挙で全15選挙区を制覇した民主王国です。しかし今月6日の知事選と名古屋市長選では、共に擁立候補が大惨敗。来月には出直し名古屋市議選もあるだけに、一刻の猶予も許されない。菅降ろしの声が公然と愛知から上がったことで、他県でも同様の動きが起きていくでしょう」(政界関係者)

北海道でも、道議会と札幌市議会の全議員60人が「党内一致」を求める要請書を24日、菅首相宛てに提出した。中央だけでなく、全国のあっちこっちでも上がる火の手。

菅もいよいよ絶体絶命だ。



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