"美人刺客"を放たれた与謝野経財相が谷垣自民総裁潰しのドロ仕合

(日刊ゲンダイ2011/2/28)

もう何でもありの総選挙
永田町はもう選挙モードで浮足立っているが、そんな中、自民党本部が先週末、東京1区に女性候補を立てる方針を区議らに伝えた。

東京1区といえば、与謝野馨経財相の地元。要するに、裏切り者に対する“刺客”である。
しかも、この候補者がちょっとしたキャリア美女で、経産省を経て、現在は外資系企業に勤める山田美樹さん。2、3年前から自民党の政治塾に顔を出していて、今回は公募で“刺客”になった。

東京1区は最大の注目選挙区になりそうなのだが、ここにきて、与謝野陣営に国替えの動きがある。それも京都5区だというのである。
「自民党の谷垣さんの選挙区ですよ。女性刺客を立てられた意趣返しかもしれないが、与謝野さんはもともと、京都5区に縁があるんです。選挙区内に与謝野町というところがあって、与謝野鉄幹の父、礼厳氏の出身地。鉄幹・晶子夫妻もよく訪れていて、与謝野鉄幹のペンネームは町の名前から取ったものです。町は大正・昭和ロマンの雰囲気を前面に出す観光開発を考えているし、今でも親戚が大勢いるので、町全体に与謝野氏歓迎ムードがある。かなりの票を見込めるし、谷垣さんは泡を食うことになりますよ」(地元事情通)

ちなみに与謝野町の人口は2万3000人。前回の選挙で谷垣は8万7000票を取ったが、7000票差の薄氷の勝利だった。谷垣と与謝野が潰し合いを演じれば、これまた、注目の選挙区になる。



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