●小沢系16人、本会議欠席へ=予算案、未明に衆院通過-中井委員長解任案は否決
(時事通信2011/02/28-23:51)
 2011年度予算案は1日未明に衆院本会議で採決され、民主、国民新両党などの賛成多数で可決、参院に送付される。これに先立ち、民主党会派からの離脱を表明した渡辺浩一郎氏ら同党衆院議員16人は28日、予算案を採決する本会議を欠席する方針を固めた。16人は小沢一郎元代表に近く、菅直人首相の退陣を求めている。全員が欠席しても予算案は可決されるが、造反者が出れば首相には大きな打撃で、政権運営は一層険しさを増すことになる。
 渡辺氏らは28日午後、都内のホテルで対応を協議。「与党議員としての責任がある」と造反に慎重な意見も出たが、「正統性がない」と首相を批判して会派離脱を表明した以上、予算案への賛成はできないと判断した。
 このうち、川口浩衆院議員を除く15人は、予算案の採決に先立って中井洽衆院予算委員長の解任決議案を処理するために開かれた本会議を欠席した。川口氏は党方針に沿って反対票を投じた。これに関し、首相は28日夜の衆院予算委員会で「そうした行動を党所属の議員がとったことは大変遺憾だ」と批判。「事実関係を把握し、岡田克也幹事長を中心に対応を考えたい」と述べた。解任決議案は与党の委員会運営に反発した自民、公明、みんな、たちあがれ日本の4党が共同提出したが、与党の反対多数で否決された。
 衆院予算委は28日午後も、首相と関係閣僚が出席して集中審議を実施。この後、締めくくりの質疑を行い、同日深夜に予算案を与党の賛成多数で可決した。自民、共産、みんな3党は予算案の組み替え動議をそれぞれ提出したが、否決された。 
 与党は予算案を委員会で可決後、本会議に緊急上程して採決するが、解任決議案の処理を優先したため、衆院通過は1日未明にずれ込むことになった。2日までに参院に送れば、憲法の規定で年度内成立が確定する。



●11年度予算案、委員会可決 年度内成立が確定へ
(共同通信 2011/02/28 23:24)http://p.tl/GqWh

 衆院予算委員会は28日夜、2011年度予算案を与党の賛成多数で可決した。引き続き衆院本会議で可決し、参院に送付する構え。3月2日までに衆院を通過すれば、憲法の規定により参院送付後30日で成立するため、年度内成立が確定する。ただ赤字国債発行のための公債発行特例法案など予算関連法案は、野党の協力を得られていないため成立が見通せず、菅直人首相は厳しい政権運営が続く。

 本会議採決では、民主党で会派離脱届を提出した小沢一郎元代表に近い議員が欠席を検討。造反議員が出れば首相の求心力低下は避けられない。

 28日中の採決に反対する野党のうち自民、公明、みんなの党、たちあがれ日本の4党は中井洽衆院予算委員長(民主)の議事運営に問題があるとして解任決議案を提出、自民党などは衆院予算委員会に予算案の組み替え動議を出したが、それぞれ否決された。さらに衆院本会議にも組み替え動議を提出した。

 予算案をめぐり与党は28日午後、成立する公算の地方交付税法等改正案と公害防止事業財政特別措置法改正案を一括処理することを条件に予算案を3月1日に採決する案を野党に提示。しかし野党が、対決法案でもある地方税法等改正案も含めるよう要求したため物別れに終わった。



●「処分怖くない」=小沢系16人-執行部との駆け引き激化
(時事通信 2011/02/28-21:14)http://p.tl/EEhj
 2011年度予算案の衆院採決を控え、民主党執行部と会派離脱願を提出した渡辺浩一郎氏ら16人との駆け引きが28日、激化した。菅直人首相に退陣を迫る渡辺氏らは造反の可能性をちらつかせ、執行部をけん制。造反した場合、首相の求心力低下は決定的となり、菅政権は一段と苦しい立場に追い込まれる。
 「厳正に対処する必要がある」。同党の岡田克也幹事長は28日の記者会見で、予算案の採決で16人が造反した場合、処分の対象になるとの考えを示した。政府首脳も「欠席すれば許し難い」と強調。役員会では、造反者が出た場合は幹事長に対応を一任することを確認した。藤村修幹事長代理は同日、16人の代表者の渡辺氏の事務所に足を運び、岡田氏と会って話をするよう要請した。多数の造反者が出れば、党内対立が深刻化するため、執行部はぎりぎりまで説得を続けた。
 とはいえ、造反にあいまいな対応を取れば、党内の混乱に歯止めがかからなくなる恐れがある。執行部内には16人が予算案に反対せず、欠席にとどまったとしても、「集団的な行為ならば処分せざるを得ない」(党幹部)との声が出ている。
 一方、会派離脱表明者の一人、水野智彦氏は同日午前、「都合で出席できない」として、自ら衆院予算委員会委員の交代を申し出た。この後、渡辺氏らは都内のホテルに集まって対応を協議。「造反しても、予算案成立には影響が出ない」と慎重論の一方、「処分など怖くない」として、強気の声も噴出した。
 ただ、小沢グループの中には温度差がある。16人は新党結成も視野に事実上の倒閣に動いているが、中堅以上は「いずれ菅政権は完全に行き詰まる」として様子見の空気だ。
 「今は勝負どころではない。16人は欠席でいい」。小沢氏に近い中堅議員はこう指摘し、現時点では執行部を揺さぶるだけで十分との見方を示した。



●小沢系16人、本会議欠席の方向=予算案、未明にも衆院通過-委員長解任案は否決
(時事通信2011/02/28-20:53)http://p.tl/0Nfi  
2011年度予算案は1日未明にも衆院本会議で採決され、民主、国民新両党などの賛成多数で可決、参院に送付される。これに先立ち、民主党会派からの離脱を表明した渡辺浩一郎氏ら同党衆院議員16人は28日、本会議を欠席する方向で調整に入った。16人は小沢一郎元代表に近く、菅直人首相の退陣を求めている。全員が欠席しても予算案は可決されるが、造反者が出れば首相には大きな打撃で、政権運営は一層険しさを増しそうだ。
 渡辺氏らは28日午後、都内のホテルで対応を協議。「正統性がない」と首相を批判して会派離脱を表明した以上、予算案への賛成はできないとして、本会議を欠席する方向となった。ただ、「与党議員としての責任もある」として賛成すべきだとの意見も残っており、16人の最終的な対応が割れる可能性もある。
 衆院予算委員会は28日午後も、首相と関係閣僚が出席して集中審議を実施した。この後、予算委は締めくくりの質疑を行い、同日深夜にも予算案を採決。与党の賛成多数で可決する。
 これに対し野党は、与党側が特例公債法案など予算関連法案の採決を予算案と切り離し、先送りすることなどに反発。自民、公明、みんな、たちあがれ日本の4党は締めくくり質疑に先立ち、委員会運営が強引だとして中井洽衆院予算委員長の解任決議案を横路孝弘衆院議長に共同で提出した。決議案は、同日夜の本会議で与党の反対多数で否決された。民主会派離脱を表明した議員のうち、川口浩氏は出席して反対票を投じたが、他の15人は欠席した。 
 与党は予算案を委員会で可決後、本会議に緊急上程して採決する構えだが、解任決議案の処理を優先したため、衆院通過は1日未明以降にずれ込むことになった。2日までに参院に送れば、憲法の規定で年度内成立が確定する。



●小沢氏、1日に処分不服申し立て 対決姿勢鮮明に

(共同通信2011/02/28 18:41)  http://p.tl/C4W _

 民主党の小沢一郎元代表は28日、自らの強制起訴で党員資格停止処分を受けたことに対し、3月1日に不服申し立ての手続きを取る方針を固めた。処分内容が変更される可能性は低いが、執行部との対決色を鮮明にし、菅直人首相を揺さぶる狙いもありそうだ。

 党倫理規則では、処分への不服申し立てがあった場合、処分決定権を持つ常任幹事会が取り扱いを協議。党倫理委員会(渡部恒三委員長)の意見をあらためて聴いた上で、処分が妥当か判断を下す。ただ常任幹事会や倫理委は小沢氏批判派が多数を占めるため、処分が覆る可能性は低い。

 過去に処分された議員が不服を申し立てた例はなく、再度の決定まで数日を要するとみられる。不服申し立ては一度しか認められていないことから、小沢氏への処分は確定して決着する。

 小沢氏は現在、党岩手県連代表や衆院岩手4区総支部長を務めている。処分が決着すれば、これらの役職は政治資金規正法違反事件の判決が確定するまで停止される。

 小沢氏への党員資格停止処分は2月22日の常任幹事会で決定。小沢氏は決定に先立ち倫理委に出席し「検察審査会議決による起訴は通常の起訴と同視できない。処分に合理的な理由は見当たらない」と異議を唱えていた。


●造反議員には「厳正に対処」 予算案採決で岡田氏
(産経新聞2011.2.28 19:32) http://p.tl/l2JC
 民主党の岡田克也幹事長は28日夕の記者会見で、会派離脱届を提出した比例代表選出の衆院議員16人が平成23年度予算案の衆院本会議採決に欠席した場合の対応について「厳正に対処する必要がある」と述べた。16人が提出した会派離脱届については「同じ党に属しながら、受理するつもりはない」と改めて強調した。


●民主国対委員長代理「予算案は棄権でも処分」 会派離脱届の16議員を牽制
(産経新聞2011.2.28 11:38)http://p.tl/94y7
 民主党の斎藤勁国対委員長代理は28日午前の記者会見で、民主党会派からの離脱を表明した衆院議員16人について、平成23年度予算案の採決で反対票を投じる場合だけでなく、意図的な欠席・棄権でも処分対象とする考えを示した。安住淳国対委員長はこれに先立つ国対役員会で、「会派の方針と違う行動をとる場合、それなりの覚悟をしているということだ」と指摘した。


●首相、政権維持に意欲 予算委「解散では混迷続く」
(共同通信2011/02/28 12:30) http://p.tl/Rvvb
 菅直人首相は28日午前の衆院予算委員会で、「短期にころころ政権が代わっていたのでは、何もできない。何としても4年間頑張り抜きたい」と政権運営に強い意欲を示した。同時に「経済に明るい兆しが出た中での解散は国民生活にプラスにならず、混迷が続く」と早期解散を否定した。

 首相は「わが党が不信感を持たれ厳しい状況にあるが、(衆院議員任期の)4年間で見てほしいというのが国民に対するお願いだ」と理解を求めた。子ども手当の支給額2万6千円を初めて聞いたときの心境を「びっくりした」とした自身の発言に関しては「これまでの議論と比べ、思い切った提案が出てきたので多少びっくりした」と説明した。

 自民党の伊吹文明氏が、予算関連法案と予算案を一括して衆院採決すべきだと迫ったが、首相は「景気が回復基調となる中、まず予算案を成立させ、できるところから予算関連法案を成立させる」との方針を示した。

 2011年度予算案に盛り込んだ「ひも付き補助金」に代えて導入予定の一括交付金については、12年度は市町村分を積み増し「1兆円規模になる」と強調した。

 伊吹氏のほか、自民党の谷公一、小泉進次郎、国民新党の下地幹郎各氏への答弁。


●「減税日本」全国規模に=河村名古屋市長
(時事通信 2011/02/28-12:49)http://p.tl/VUFa
 名古屋市の河村たかし市長は28日の定例会見で、自らが代表を務める地域政党「減税日本」について「スタートは地域政党だが日本の一翼を担う政党になる」と述べ、全国規模の政党を目指す考えを示した。同党は3月13日投開票の名古屋市議選で議席の過半数獲得を目指しているほか4月の統一地方選で行われる東京都区議選や、次期衆院選などで候補者擁立を進めている。 


●参院自民に奇策浮上、「予算案衆院通過でも参院は受け付けず」
(産経新聞2011.2.28 14:54)http://p.tl/WBu3
 自民党は28日昼、国会内で幹部会を開き、平成23年度予算案の衆院通過をめぐる対応について協議し、石原伸晃幹事長らに一任することを決めた。会議では、参院幹部が「院として予算案を受け付けないことも考えている」と説明。衆院予算委員会と本会議で可決されても、関連法案と一体で送付されない限り参院では受領しないとする奇策を提示したという。

 この幹部は幹部会後、記者団に、予算案が参院に送付されてから30日間で衆院の議決に従って自然成立するとした憲法60条の規定を念頭に、「あくまで参院が予算案を受領してからの話だ。参院議長が受領しない場合には(衆院の優越規定は)適用されないことになるだろう」と述べ、同日午後にも野党各党に提案する考えを示した。


●特捜部の起訴権分離を検討 笠間検事総長が講演で
(共同通信2011/02/28 17:53) http://p.tl/2eWU
 笠間治雄検事総長は28日、日本記者クラブで講演し、特捜部の在り方について「起訴権を与えないということも検察内部で議論している」と言及、一体化している捜査と起訴の権限の分離を検討していることを明らかにした。


●与党、11年度予算案を夜採決へ 野党、解任決議で抵抗
(共同通信2011/02/28 17:51) http://p.tl/GqWh
 与党は28日午後、2011年度予算案について、当初の予定通り28日に衆院予算委員会と衆院本会議で採決する方針を決めた。同日の採決に反対する野党は中井洽衆院予算委員長(民主)の解任決議案を提出し抵抗。衆院本会議での採決は翌3月1日にずれ込む可能性もある。

 予算案は与党などの賛成多数により可決、参院に送付される見通しだ。ただ、赤字国債発行のための公債発行特例法案など予算関連法案は、野党の協力を得られていないため成立が見通せず、菅直人首相は厳しい政権運営が続く。

 与党は28日午後、予算案の採決を3月1日に先送りする案を野党に提示。同時に、成立の公算となっている地方交付税法等改正案と公害防止事業財政特別措置法改正案を1日の衆院総務委員会で採決し、衆院本会議で予算案と一括処理するよう求めた。

 これに対し野党側は、税制改正法案の一つである地方税法等改正案も一括処理するよう要求。与党は、同法案は野党協力が得られるめどが立っていないため現時点では衆院採決に応じられないとして拒否し、28日に採決する方針に戻った。