「予算案採決への欠席理由」文書全文 民主党会派離脱を表明した16人
(産経新聞2011.3.1 19:28)http://p.tl/Qec8

民主党会派離脱を表明した16人の衆院比例代表議員で作る「民主党政権交代に責任を持つ会」は1日の記者会見で、「予算案への対応について」とする文書を発表し、平成23年度予算案の衆院本会議採決に欠席した理由を説明した。文書の全文は次の通り。

・私たちは今回、小沢一郎元代表に対する党執行部の対応に反対するために行動したのではなく、あくまでも来年度の予算案に対しての判断であることをまずは述べさせていただきます。

・予算案について、名古屋では09年市長選挙のマニフェスト通り、公務員人件費10%削減を目指して行革を断行し、それを達成しました。しかし国政では、国家公務員総人件費2割削減を掲げながら、一向に進むこともなく、今日に至っています。

・23年度予算案はマニフェストから乖離し、公務員改革を進める意思を失っています。昨年の通常国会で、鳩山由紀夫首相は、23年度予算は民主党がゼロから編成できる予算だ、政権の真価が問われる予算だと発言していましたが、その6月に政権を引き継いだ菅政権は明白なサボタージュと逆行を重ねています。

・内閣は、ただちに公務員改革のメニューとスケジュールを示すべきです。そして公務員人件費など、マニフェストで国民に約束した方針に沿う減額修正を行うべきです。そうでなければ、この予算案には賛成できるものではありません。

・ただ、予算不成立が国民生活に重大な影響を与えることは否めません。私達は、国民を人質に取るような戦いは本意ではありません。従って、今度の予算案には賛成できないが、反対はしない。採決に当たってどう行動するかは会派の同志たちの判断にゆだねることと致しました。