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ことばと手仕事を紡ぐ糸ことはじめ(Atelier Cotton)のブログ

草木染めコットンを使ったアロマ手まり、
紙で作るばらのアクセサリー・ロザフィ、
ことばを紡ぐ筆文字、
そんなこんなを綴っています

足立区北千住P-KUN CAFE、麻布Amyさんにてレッスン、
浅草なごむさんに委託販売、
都内イベントに出店などしています

糸ことはじめ
きみこです









今日は
もう一つのパーツ





私は生まれも育ちも横浜で、
実家は商店街の中のお菓子屋さんです





父は昨年亡くなりましたが、
今は4代目にあたる兄が店を継いでいます





ちなみに、
明治33年(1900)年創業の老舗
2020年はなんと120周年
びっくり





子どもの頃は
このスゴさってものが全くわかってなくて
ふ〜んって感じだったけど、




今ならそのスゴさや
繋いでいくことの大変さが分かります




ただでさえ、代々家業を繋いでいくのは大変だと思うけど、




じいちゃんからの話だと
関東大震災や
横浜大空襲にも2回合い(今思えば、今のみなとみらい、昔の三菱ドックが近かったからなのでしょうかね)




何度も家が無くなる危機があったにも関わらず、
家を建て直し、
何度も家業を立て直してきたんだね





それは、
本当にすごいことだな〜と
近頃とても思います





でも子どもの頃は
お菓子屋さんがキライでした





家がお菓子屋さんって言うと、
必ず「良いな〜」って言われます





でも私は1ミリも良いと思ったことが無かったんだよね
いやで仕方なかった





それはね、
とにかく休みが無いから






うちは
元々は和菓子屋さんだったけど、
父が若い頃、
その頃流行り始めた洋菓子を作るようになって、
私が子どもの頃は和菓子とケーキ、両方やってたんですね




和菓子屋さんて、
季節のお菓子を扱うんですよね




それと共に、節目のお菓子とか




一年で一番忙しいのは年の暮れで、
鏡餅やのし餅の注文で家はごった返してました





いや、その前にクリスマスケーキも





年が明けると
お年始に向かうお客様が、
手土産にする季節の上生菓子の折詰を買いにいらっしゃる




そして鏡開きの後は鏡餅のつき直し
鏡餅って飾った後は
つき直してちゃんと食べるんですよね




1月後半には節分の支度
そしてバタバタと1月が終わり、
2月になるとバレンタイン
それが終わると
お雛様
雛菓子や菱餅の他に
昔はお雛様もケーキでお祝いしてたから、
菱餅の形のケーキがあったり




そして、学校などの卒業や入園入学などの
おまんじゅうなど





そして5月の柏餅…





和菓子だけならまだしも
洋菓子もあると
ほんとに年がら年中、行事があるのよね





ほぼ年中無休だったので
家族での旅行の記憶はほとんど無く、
父か母が留守番しなきゃいけなくて




幼稚園の遠足の付き添いは
必ずおじいちゃんだったし、
それも無理な時は
同じ幼稚園に通う従姉妹家族に預けられ、
お弁当はそこで食べさせてもらったり




3人兄弟の末っ子なので、
可愛がってもらったのには違いないけど
寂しい思いをしてたのも確か




だから
お菓子屋さんはキライでした





でもね、
今思うとこれもちゃんと今に繋がってる




日本に昔からある季節感や
年中行事




和菓子の色合いや名前はとても日本的





とても日本を感じながら生きてきたんだなと思う





もう一つのパーツに行く前の話が長くなり過ぎたので
続きはまたこの次