「現代国語にはセンスが必要で、勉強したからといって必ずしも成績が伸びる訳ではない」と論じる人が少なからずいる。


本当にそうなのだろうか、、、

私はそうは思わない。

そもそも「センス」って何?

フィーリングで(ただ何となく)解けるってこと?


はぁ?



私は、現代国語も勉強さえすれば成績が伸びる科目であると確信する。

その理由のほんの一つに過ぎないが、私も高校1,2,3年の夏くらいまでは現代国語が苦手であった。

しかし、センター試験には国語が100点分もあり決して馬鹿には出来ないため、勉強を余儀なくされた。

そして勉強した結果、超理系である私が現代国語分野において殆ど満点に近い点を取ることが出来た。


では、どういう勉強の仕方をしたのか、、、

私は理系であり、しかもセンター試験でしか現代国語は使用しない。

でも私は知っていた。


センター試験の現代国語の問題が必ずしも簡単ではないことを、、、

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現代国語に関して、私が思いつくキーワードを以下に挙げる。
1.必勝の解法が存在しない。

2.短期間で成績UPする教科ではない。

3.文章嫌いの人間にとっては、長い文章を読むこと自体拷問である。

上記1~3を踏まえたうえで、勉強方法について述べる。


たとえ、今貴方が高校3年だとしても以下の方法は有効だと考える。

■その0:語彙力をつけよ

漢検2級または漢検準1級程度の漢字を、"意味も含めて"覚える。
これは地味だが強烈に重要なことだ!!!


■その1:「現代文の解き方の基本」をマスターするための教材を入手せよ。

私は、現代文においては「同じ問題集を何度も何度も繰り返せ」とは言わない。
ただ、やはり問題の解き方をじっくり習得するためのバイブルは定めるべきだ、と考えている。
(お勧め参考書参照。)

ここでは、ゆーーっくりと時間をかけて問題に取り組む。「なぜその解答が導かれたのか」をしーっかりと理解するんだ。

フィーリングじゃない。
人それぞれ考え方も違うのに、答えが一意に定まるということは「答えがそうでなくてはならない理由がある」のだ。それをここでしっかりと学ぼうというのだ。


■その2:毎日活字に触れよ。

解法云々の前に、活字に触れて慣れておくことはMUSTである。
私は、高校3年の最初頃、模試等で現代文を読むと、まるで「油が水をはじくかの如く」活字を読むことが拷問のように感じられた。(小学生時代の読書感想文は、3年連続「エジソン」だった。・・・それほど本を読まなかった)

それが、センター試験本番のときには、まるで「高性能のスポンジに水が吸収されるかの如く」現代文が読めるようになっていた。

具体的には、天声人語や社説に代表されるような、新聞の文章を読むのがよい。ただし、ここで書かれている内容を、じっくりと吟味する必要はない。あくまでもスポンジになるためである。ただ読めば良い (多く時間をかける必要もない)。最初は読み慣れてないから目がチカチカするだろうが、続けてほしい。入試本番で目がチカチカしないように、、、


■その3:実践経験を積め。

自分が受験時にターゲットとするレベルの問題(あるいは過去問)を解け。
理系の場合は、センター試験がターゲットになることが多いだろう。
そういう人は少なくとも過去10年分のセンター試験問題には取り組むべきだ。
(どんなに少なくてもです。)

私大狙いの人、特に早稲田等の難関大学狙いの人は、早いうちに赤本を入手し、その問題の傾向を捉えること!!これは、受験生として絶対にやるべきことである。その凄まじき難易度を目の当たりにしておくのも、一つの勉強である。この実戦経験を積んでいる時に何を心がけてやるかというと、まず自分でゆっくり時間をかけて解いてみて、その時に、「俺は、○○の理由で、答えはこれだと思う。」、、、と自分がなぜその答えとしたのかを明確にしておく。

そして、答えと解説をみる。ここの解説で、「○○だから、答えは~~」とちゃんと理由が書いてある。
「こういう風に考えて、だから答えはこれなんだ」と書いてある。
その論理をしっかりと自分に染み込ませよう。
この作業を繰り返すうち、自分自身の答えの選定方法と実際のそれとが近づいてくる。これが狙いだ。
そして、君はこう思うのさ。


なんだか、フィーリングでとけちゃうんだよね、、、ってね。

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貴方が今高校3年生だとしても、現代国語を捨てるのは早い。やってみると意外と成績UPするものだ。頑張っていただきたい。


私が講師時代に触れ合った生徒にも、現代国語をフィーリングのみでやろうと開き直っている人は結構多かった。




なあ、そいつらと「差」つけてやれよ。