「物理」それは、ねらい目の科目である。私は九州大学の問題を見て、こう思った。

「最後の追い上げでここまでデキるようになるんだったら、もっと勉強しとけば良かった。」


センター試験前に受けた最後の模試で、偏差値が57程度だった私だが、センター後の怒涛の追い込みで、九州大学の問題が思っていたよりも結構解けたのだ。しかも、それほど問題が難しく見えなかった。


とは言いながらも、「理科こそが理系の勝負を分ける科目だ」と知っている進学高の人たちは、私よりもはるかに高い点を取ったことは間違いない。


理系の皆さん!!
物理を選択したからには、本番で8割以上を目標として頂きたい。(2次試験で8割、センターなら当然9割超え)

なぜなら物理こそ、「格好の得点源」なのだから。


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では、勉強法について述べる。
■1.公式を見ながら簡単な問題を解け。

ここで「簡単」と定義するのは、センター試験レベル以下の問題である。まずは、40~50個ある公式を、凄く簡単な問題を解きながら習得するのだ。そのために、難易度がセンターレベルの参考書を入手し、ここに載っている問題を解いていく(公式を横に眺めながら)。

公式をそのまま暗記するのではなく、問題を解きながら自分の中に塗りこんでいく。

こういう問題のときは、こういう理由でこの公式を使い、このようにして解く、という風に丁寧に取り組んでいく。


■2.力学、電磁気を中心に勉強せよ。

この2分野は、定番中の定番の分野である。
これをやらない手はない。志望校がハッキリする前、あるいは高校1,2年の段階では、力学と電磁気の分野に絞り、じっくりと取り組むと良い。本番で出題されることは分かりきっている。最高のコストパフォーマンスである。



■3.解法を「理解」せよ。

数学と物理では、少し勉強方法が違う。

数学の場合は、出来るだけ多くの問題に触れて解法を暗記するイメージだが、物理の場合は、特にじっくりと腰をすえて自分で問題を解いた後に解法を見て、それを「理解」するというイメージだ。

具体的には、

よし、力の方向はこっちとこっちに引こう。

それで、この公式を使って、、、

だから解答はこうだ!!

と、しかるべき検討をした後に解答を見よう。

(すぐに解答を見るのではない!!)

解答には、こういう図を描いて(←☆ここが重要☆)、
この公式を使って、、、、ってのがシッカリ書いてある。
これを、体の芯まで理解する。


一回目に解けなくて、解法を見て理解した問題については、理解したつもりになるだけで満足するのではなく、本当に理解しているかどうか確認するために、間をおかず自分自身でもう一度問題を解き、理解をさらに深めておく。


実は、物理で使う解法はそれ程多くなく、理屈さえ分かっていれば、その後は数学で身につけた計算能力が後押ししてくれる。

だから、短期間でも成績が上がる科目なのだ。

■4.志望校の過去問にマッチする分野について、問題数を多くこなせ。

赤本で過去数年分の問題を見れば、大体の傾向がつかめる。
その分野について、赤本そのものと最後に紹介する参考書で沢山の問題についてしっかりと検討をしていけば良いわけだ。

ゴリゴリ暗記ではなく、しっかりジックリ理解を行うこと。

英語、数学に比べて、かなり短期間で成績向上が望めるこの物理だが、取り掛かりの頃は至極難しく感じるので注意!!
ここでやめてはならない!!
その期間を過ぎれば、ぐいぐいと知識が染み込んでいく感覚を実感できる!!

あ~あ、何で俺こんなに美味しい科目をしっかり勉強しなかったんだろうな、、、