願望実現の罠

「願望実現の罠」

なんて大層なタイトルですが
講座では
「願望は実現しない」
というワークをすることがあります。笑

先ず結論から言います。

「私たちはそもそも願望を実現させている」

という立ち位置に
意識的になることから始めましょうということです。

「ほらやっぱり」という結果は、
あなたの意識が捉えている、
「こうなるだろう」という「イメージ」を実現させるために
すべてが動いた結果です。

「ほらやっぱりうまく行った」
「ほらやっぱりうまく行かなかった」

根底にあるこの立ち位置の違いは大きいのです。

何かを求める時、
その動機付けとなっているものによって、
結果にもプロセスにも大きく違いが有ります。

それをやりたいから求めるのか（「ハート」で起こるクリエイティビティからの発動）

それが無いとダメだと思っているから求めるのか（「アタマ」で起こる自己否定からの発動）

求める気持ちとそれを行動にしたい欲求が重なる（身体につながる）と
パワフルに現実を動かしていく力になります。

うまく行かない場合のほとんどは、

頭と身体がつながっていないというケース、
「アタマで願望に終わっている」ケースです。

「アタマ」の先走り、
「身体」も「潜在意識」も、
その結果を求めていないということです。
その結果の実現を感じれていない、ということです。

カウンセリングをさせていただくと、

「ネガティブだからポシティブになりたい」
「怒りの感情を持たず、穏やかになりたい」
「太っているから痩せたい」

様々にご相談を受けるけれど、
その共通していることは、

「自己否定」している立ち位置から
足りないものを得なければ〜
と強迫観念を持っている場合が多くあります。

これは「頭（思考）」が否定しているのですね。

「そもそも、なぜそのままではダメなのですか？」

先ずはそこから扉を開いてくようにアプローチします。

「今」を見ないように否定していつかの未来に意識を向ける限り、
「頭」で作っている「問題」を
「頭」で「問題解決」して改善しようとしてもうまく行きません。

たとえ願いが叶ってその苦しみから解放されたように見えても、
また戻ったらどうしよう、、、と、
次なる恐れは終わる事無く続き、
ラットゲームは終わりません。

片方の道しか選べないという場合は
抑圧、強制的な力が働き、
願望そのものがストレスにもなります。

そもそも
「ネガティブ」の定義付けは曖昧。

ネガティブに気づくことで災難を逃れることが出来れば、
それはむしろポシティブです。

先ずは「今」の自分に「心」をしっかり存在させ、
「それでもいいよ」と
そんな自分にOKを出してあげることから変化は始まります。

「今の私はダメだから、こうなったら認めて上げる」と、

自分自身に条件付けで愛を与えようとしているのは、
実はあなた自身かもしれません。

「願望」は、
アタマの領域で「願望」であるままでは
現実にはなりません。

「願望」にしたままで、
それが行動しない理由になっている可能性もあります。

本当に深く欲しいと思えば、
必ずそれはハート領域まで降りてきます。（感じる領域です）
ハート領域まで降りてくれば、
必ずそれは身体にまで降りてきます。（肚、行動の領域です）
身体にまで降りてくれば
必ず行動が付いて来るものです。

願望は夢や希望を超えて　「予定」というリアルな体験へと導かれます。

現実となる願望は、制限を超えて「行動」として
そしてあなた自身の「在り方」に既に現れている。

あなたの願望の動機付けは、
ハートや身体から来ているものですか？
それとも
頭から来ているものですか？

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Photo By HIROMI SUZUKI